岡田環/Tamaki Okada

脳裏に鮮明に残る記憶の物語を綴ること、季節の鮮やかな色彩で食卓を設えること、眼前の景色…

岡田環/Tamaki Okada

脳裏に鮮明に残る記憶の物語を綴ること、季節の鮮やかな色彩で食卓を設えること、眼前の景色に息を呑む瞬間にシャッターを切ること、どれも今の私にとっては、かけがえのない自分の表現です。旅と生活の境界が曖昧な、根のない遊牧のような海外移住生活の半ば、ここにいると私は少し息がしやすい。

マガジン

  • 在野の哲学者の会「思考する技術」

    • 471本

    知性は武器だ。

  • 日記という名の短編エッセイたち

    • 138本

    取るに足らない日常の出来事、なんて思うのは本人だけかもしれませぬ。

  • ネリマノフ区立公民館手芸部

    • 8本

    手芸と芸術の違いはなんだ?

  • ネリマノフ・カメラ

    • 5本

    「私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。神秘的なことは、馴染み深い場所で起こる。なにも、世界の裏側まで行く必要はないのだ。」  ーソール・ライター

  • ネリマノフ区立公民館映画サークル

    • 5本

    「映画って本当にいいものですね。」

最近の記事

  • 固定された記事

私は私に見えている世界を具現しようと思ったのです(或いはオカダタマキ・ナビ)

はじめまして、こんにちは(あらためて)。 SNSの波と渦に揉まれて表現したいことと自己顕示欲と(自分が感受できる)本当にうつくしいものの間で溺れそうになりつつも、ここに私の「世界」を再構築する試みとしたいのです。 【私について】元開発援助ワーカー、現在主婦、アゼルバイジャンのバクーに住んでいます。これまで暮らした国は10カ国強くらい、旅をした国は50カ国弱くらい、2乃至5年で居所を(国単位で)変える生活をもうずっとしています。趣味は料理と旅行と写真、どれも自分の生活に溶け

    • New Year's Resolution

      • 雪に降り込められる(ジョージア冬旅日記)

        実はグダウリには4年前にも来たことがある。ちょうど今ぐらいの、同じ時期に。しかしその年は雪が全く少なくて、ほとんどゲレンデには出られずに、ホテルでぶらぶらしたり、近隣のカズベギ山に登ったり、車で2時間かけてトビリシまで観光に出かけたりして過ごした。 そして今回は、風吹きすさぶ吹雪、車も埋まるほどの豪雪。私は天候に関しては、全くもって幸運がない。特に冬。北海道で過ごした卒業式も大学入試も大雪だった。18歳の春、東京で初めて桜吹雪の中で入学式を迎えたときは、逆に不思議な気持ちが

        • 国境の北へ(ジョージア冬旅日記)

          12月は師走というけれど、本当に一瞬で毎日が走り去り、連日くたくたで、それでも風邪もひかずになんとか任務(イベントのボランティアをしていた)をこなせてよかった。ほっとしたのもつかの間、これまたばたばたと旅支度(冬タイヤに交換したり、スノーボード用の荷造りしたり、留守中の猫の世話を頼んだり)をして、ジョージアへ出発。今回もまた自車で走る(運転は全て夫任せ)。 朝5時に家を出た。冬の朝は遅く、外はまだ暗い。本当に私は筋金入りの雨女なので、出発も雨、しかも濃霧。視界がなく緊張して

        • 固定された記事

        私は私に見えている世界を具現しようと思ったのです(或いはオカダタマキ・ナビ)

        マガジン

        • 在野の哲学者の会「思考する技術」
          471本
        • 日記という名の短編エッセイたち
          138本
        • ネリマノフ区立公民館手芸部
          8本
        • ネリマノフ・カメラ
          5本
        • ネリマノフ区立公民館映画サークル
          5本
        • ネリマノフ区立公民館文芸部
          4本

        記事

          【実況中継】マルティナさんの平和の靴下、二日目。かかとを編む。

          一昨日から編み始めた、履き口から編む靴下。ゴム編みのところが終わったら、色を変えて、脛から足首へとくるくるくるくる輪に編んでゆく。全体で15cmになったところで、いよいよかかとを編み始めます。 立体に編むのが難しいかかと編み。まずは、往復編みでヒールフラップを作る。5本針を2本使って、輪針からそれぞれ30目ずつ移します。ヒールフラップは、このうち半分の30目の方だけを編んで作ります(片方は休ませておく)。最初の目はすべり目をして(あとで目が拾いやすくなる)、少し地模様を入れ

          【実況中継】マルティナさんの平和の靴下、二日目。かかとを編む。

          今週の公民館(11月4日〜10日)

          今週の公民館(11月4日〜10日)

          【実況中継】マルティナさんの平和の靴下を編む、一日目

          やることは山ほど溜め込んでいるのだけれど、夫がゴルフの練習にゆくというのについて来て、クラブハウスで編み物をしている。 元々のパターンは、梅村マルティナさんの平和の靴下なのだけれど、あれこれ自己流に変えて、自分好みに編んでいる。 梅村マルティナさんの平和の靴下については、以前ここに書きました。  使用針は、2,5mmの100cmコード(80cmで十分だと思う)の木製のもの。糸はオパールの4ply、フンデルトヴァッサーシリーズの1430番に、履き口は自分で染めた芥子色の純

          【実況中継】マルティナさんの平和の靴下を編む、一日目

          みんなが幸福に暮らせるように、という思いを込めて靴下を編む。

          みんなが幸福に暮らせるように、という思いを込めて靴下を編む。

          美味しいごはんは癒やし(だから私はやせないんだ)。

          美味しいごはんは癒やし(だから私はやせないんだ)。

          今週の公民館(10月28日〜11月3日)

          おはようございます。今日のバクーは寒い朝、我が家はねこが暖房の上でのびのびしています。日本は祝日なんだね、「文化の日」ってなんかいい。文化の日、みなさんは何をしてお過ごしかしら、と思いを巡らせてみる。そして、そんな「みんな」がいるのっていいよね。ふたりでなく、みんな。 さて。 今週も公民館に、素敵な記事をたくさんありがとう。とりわけ私は、みんなの日記を読むのが好きです。一緒に、毎日を過ごしている気持ちがする。スプートニク、同じ星の軌道を周る人工衛星みたいに。 マガジン【日

          今週の公民館(10月28日〜11月3日)

          勉強は、実存の証明。

          「勉強しなさい」と言われたことがない子どもだった。 とはいえ、学校では全くノートを取らないし、自分の意に沿わない宿題(漢字の書き取りとか)はやらないし、忘れ物ばかりなので、先生たちには小言を言われたりもしたけれど、受験教育の点数至上主義のまっただ中だったのが幸いして、模擬試験の上位に名前が載るようになると「問題なし」と放っておいてくれるようになった。 日本の学校の勉強が、私にとって至極簡単だったのは、単に記憶力がよかったから。私は直観像記憶があるので、教科書をまるごと暗記

          勉強は、実存の証明。

          エマ・アトキンスの肖像

          エマ・アトキンスの肖像

          ドラえもんじゃない私のアップルパイ

          土曜日。 朝6時に起きて、パンがないのでアップルパイを焼くことにする、というマリーアントワネット感。でも冷凍パイシートがあるので、楽ちん(のはず)。実は私は、ベイキングが苦手で、それは生来の多少の物事にはこだわらない性格(粉の正確な分量とか)と、お手本通りにできないという欠陥のせいだと思うのだけれど、ケーキとかスコンとかクッキーとかの成功体験が全くない。成功体験がないので、卵とバタを混ぜている時に「これでよし」という体感がわからない。この話に熱弁を振るったら、階上のお友だち

          ドラえもんじゃない私のアップルパイ

          私は本当は青空の下のダリアを撮りたかったんだ。

          私は本当は青空の下のダリアを撮りたかったんだ。

          ご縁に感謝という話でもなくてさ。

          ご縁に感謝という話でもなくてさ。

          言語における美意識の違いを考えてみた。

          言語における美意識の違いを考えてみた。