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児童文学

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【児童文学】傷だらけのヒーロー

【児童文学】傷だらけのヒーロー

 階段をかけ上がった元太は、自分の部屋のドアをバーンと力まかせに閉めた。天井を見あげた口はへの字にまがり、にぎりこぶしがプルプルふるえている。
 ドアの外から、少しイラついたママの声が聞こえた。
「だってしかたないじゃない。もも熱があるんだから」
「わかってるよ」
 妹のももが風邪をひいた。そんなときに遊園地に行けないことくらい、元太だってわかっている。
 だけど元太は、遊園地でやっているヒーロー

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