物語の主人公はたいてい「なんとかしたい」と思っている
コピーライター阿部広太郎さんが主宰する講座「企画でメシを食っていく」(通称:企画メシ)。
9年目を迎えた2023年。10月開催の第5回は「なんとかしたいの企画」。
課題はこちら。
みなさん、はじめまして!
レポートライター担当の「企画メシ2022」企画生・ヤマダマチコです。
早速ですが、「なんとかしたい」と発信する大切さと、その想いを届ける時に大切にしてほしいポイントを講師の阿部さんの言葉をお借りしつつ、まとめていきたいと思います。
まずは「自分のために」企画書を書こう
「なんとかしたいという気持ち」は企画を考える上で重要なポイントです。
なんとかしたい思いを徐々に言語化し輪郭あるものに描く。他人の共感を得るには自分の思いを理解することが第一歩です。
「自分だって他人」。
自分を自分事に巻き込むことからはじめてみましょう。
「なんとかしたい気持ち」を伝えるときの大切なポイントは2つ。
①「なぜ」なんとかしたいのか?
なんとかしたいと自分が思ったことを書いていてくれると腑に落ちやすくなります。ここで大切なのはその動機の奥に見える人柄。動機が分かると「なるほど」「確かに」と他人事から自分ごとになります。すると、ほっとけなくなります。
②「どう」なんとかしたいのか?
どこに向かおうとしているのかどのようなゴールを描いているのか、ゴールが見えると進みやすく、ゴールへの逆算できるようになります。そして進め方が見えてくると、読み手のアクションの起こし方が見えてきます。
ひとりの「なんとかしたい」はみんななら「なんとかなる」
阿部さんの「なんとかしたい」から広がっていった「企画メシ」。阿部さんの生み出す一体感にはどのような心配りがあるのでしょうか。
●マグマをぽかぽかに
「なんとかしたい」は伝え方によっては強い表現になってしまいます。阿部さんからの「悲鳴は共鳴されない」の言葉にハッと企画生の表情が変わりました。
第4回のゲスト講師・高橋弘樹さんの言葉を拝借すれば「企画に一発魔法をかける」。マグマのような悲鳴ではなく、魔法をかけることで共鳴されるようなぽかぽかの温泉に調整をする。すると相手からの反応は「勘弁してよ」ではなく「一緒にやろう」になります。
「一体感は急には生まれない」
「結局は一対一」
「誠心誠意思いを伝える」
「繰り返し繰り返し伝え続ければ続くし輪が広がり続ける」
阿部さんの経験談に強くうなずく企画生たちの姿が印象的で、きっと一体感を生み出したいと思っている企画生が多いのだと思いました。
「約束エネルギー」
「立てた旗を継続させる工夫」
0→1が出来る人はいるかもしれません。しかしその1を続けたり、広げたりするかは誰にとっても課題です。
「約束を果たしたいという思いを大切にすればきっと続けられる」という約束エネルギー。SNSで発信することや宣言することなどのファーストステップ。ゴールを見据えた逆算からの次の一歩。「小さくてもかたちにしてみること」を大切にしてほしいと思います。
「企画メシ2023」の枕詞は「自分の物語をつくるための連続講座」。
「思い浮かべてみると、物語の主人公はいつも何かをなんとかしたいと思いながら行動していますよね?」と阿部さん。
自分の「なんとかしたい」が自分の物語(行き先のヒント)になるのではないか。大きかれ小さかれ、それぞれが抱えている「なんとかしたい」をクリアにしていくことが物語の背骨になる。
ひとりの「なんとかしたい」はみんななら「なんとかなる」、というメッセージに背中を押されました。
「巻き込み、つながり、助け合い」(通称:マツタケ)は企画メシの重要なキーワードのひとつです。企画生はライバルではなくて、仲間です。「なんとかしたいの企画」は、よりこれをうまく使えると思います。
今後“なんとかしたいの企画コラボ”なども期待したいです。2023だからこそ作れる物語が楽しみです。
さいごに
実は、昨年も登場した「なんとかしたいの企画」。
わたしが今回レポートライターに立候補した理由は、「企画メシ2022」のなかでもこの回が超絶後悔したからです。
渾身の「なんとかしたい」と思った企画を提出したはずだったのに、全然動機もゴールも全く定まっていなかったことに後から気づき、講義中ノートも取ったけど、ずっと泣きそうで実は内容をあまり覚えてません。
だからこそ、今回は俯瞰した立場で参加してみることでどんな気づきがあるのか確かめたいと思いました。講義中、「自分自身と対話をしていく」という阿部さんの言葉から「経験してきたことを他人軸のなかで考えようとしてしまう」自分がいることに気づきました。
普段わたしは職業柄、誰かにインタビューをすることが多いからか、自分の「なんとかしたい」という気持ちに向き合えていなかったようです。今後は自分自身との対話を大切にしていきたいと思えるようになりました。
みなさんも迷ったときはまず「自分とタッグを組む」「自分と対話する」をぜひ大切にしてほしい、と願いつつレポートを終えたいと思います。
ありがとうございました。
執筆:ヤマダマチコ
編集:きゃわの
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