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大好きな記事まとめ

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2024年2月の記事一覧

ゆったりとした気持ちになる「カムイユカㇻ」の魅力

映画「カムイのうた」、アイヌ文化と「カムイユカㇻ」  映画「カムイのうた」は、文字を持たないアイヌの口承文学である叙事詩「ユカㇻ」をローマ字と日本語訳で表現した知里幸惠さんの19年の生涯を描いたもの。  印象に残ったのは、想像以上のアイヌの人々への過酷な差別と偏見。 そのやり切れない感情を、竹の板と紐の振動で表現するムックリの不思議な音色。  夜の森から見つめるシマフクロウの神秘的な眼差し、風がやみ、雪や太陽の光で輝くキタキツネやタンチョウの美しさ。  中でも強く残ったの

映画「PERFECT DAYS」〜かけがえのない毎日に、言葉はいらない

やっと観てきました「PERFECT DAYS」 ヴィム・ヴェンダースの映画を観たのはいつぶりだろう…と思い返したら「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」以来だった…。 なんとあれから20年以上も経っており、浦島太郎にでもなったような気分。 上映開始40分前に、いきなり夫が映画に行こうと言い出し、体感温度マイナス20°の中、ツルツルに凍った道を小走りし滑り込む勢いで映画館に到着したものの、慌てて家を出たので、普段はかけてない眼鏡を忘れてきてしまい、スクリーンがぼやけてほとんど見

太陽

光の正体を知って 待宵草は目覚める 種子が ありったけの心で爆発する 傍らの小石でさえ 歓びをうたうような朝 雲の隙間から 空に梯子がかかる 世界のはじまりはいつも あなたでしたね 雨よりも風よりも 誰よりも等しく降り注ぎ

Chet Baker〜ブルー ヴァレンタイン ジャズ

2月14日は、こちらの国はヴァレンタインデーではなく「友だちの日」だ。 愛を告白する日でも、恋人同士が愛を囁き合う日でもなく、女性から女性、男性から男性、女性から男性またはその逆などなど、親しい友人にクッキーなどほんのちょっとしたものを贈る日なのだ。それもけっこう最近のことで、その前は只の普通の日だったので、そんなに定着もしていない。 あくまでも欧米の商業主義には迎合せず(いちおうヨーロッパなんだけど)我が道をゆくこの国(笑) 日本のヴァレンタインデーは盛り上がってますよね

【おすすめ本】「わからない」をしりたくて(古井由吉/杳子・妻隠)

今週もこんにちは。関東は今週大雪だったみたいですね。みなさん元気でお過ごしでしょうか。 今回取り上げるのは古井由吉「杳子・妻隠」。古井さんは「杳子」で1971年に芥川賞を受賞しています。新潮文庫のオビには、ピース又吉さんが「脳が揺れ比喩ではなく実際にめまいを感じました」という応援文を寄せています。 「杳子」は精神を病む杳子と男子大学生の壊れやすい恋を描いた作品。「妻隠」も男女間の機微がテーマですが、こちらは夫婦間で、二人の心の奥深くにあるズレが日常の中で炙り出されていきま

土間のある暮らし

我が家の間取りは少し変わっています。 入り口のドアを開けるとすぐ土間。そしていきなりダイニング。 玄関、エントランスホール、廊下などがありません。 ある意味、玄関で暮らしているような我が家。 ここは家族の中心的スペースであり、ゲストをお迎えする応接間的なスペースでもあります。 子育ての悲喜交々も、仲間とかたらう楽しい宴もみんなこの場所で深まっていきます。 思い入れ、思い出がたっぷり詰まった場所。 8畳の事務所を含んで26.5坪しかないコンパクトな家屋に4人暮らし(+オカメイ