あたらしい冒険のはじまり
ニュージーランド17日目。
今までオークランドという街に滞在していたけれど、どうにも前に進めないので、思い切って拠点地を変えることにした。
もっと田舎の方に行こうかなと情報を探していると、ありがたいことにお仕事までもらった。
こっちに来れるのはいつ?と聞かれてから、2日後には移動。あれよあれよと荷物をまとめ、部屋を退去し、小さなプロペラ機に乗せられ、知らない町に降り立った。
本来なら、借りている部屋を出る2週間前までに「部屋出るね!」と連絡しなきゃいけないところを「2日後に出るね!2週間分の家賃を払うから許して!」と無茶なお願いに。
にも関わらず、快諾どころか「幸運を祈ってるよ」と応援までいただき、2週間の家賃も払わなくていいと言ってくれたオーナー兼ルームメイト。神様かな?敷金も返ってきた。
最後の夜だね、寂しくなるねと、ニュージーランドのKFCを食べた。
日本で食べるのとほとんど何も変わらなくて、ちょっと安心した。これから先、どこの国で食べても同じように「最後の晩餐」の味を思い出せると思うと、何だかうれしい。
そんなこんなで、海辺の町にやってきた。
滞在先からちょっと歩くと、綺麗なビーチが広がっている。
今までも「海辺の町」にいくと、人生が大きく変わっていった経験がある。
熱海や函館などで暮らし始めたとき、私の人生をぐらりと揺さぶる出来事がたくさん起きた。今回もきっと、大きく変わっていくといいな。
新しいことが次々と飛び込んでくる。
今朝、私を空港まで送り届けてくれたルームメイト(あるいは神様のようなオーナー)が言っていた。
新しい冒険の始まりだね、と。
そうだそうだ、冒険だ。
不安もたくさんあるけれど、冒険者として、たくましく歩んでいきたいな。
今日も生きたね。
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