柏レイソル×ヴィッセル神戸|5試合連続AT失点&残留確定できず(第37節)
柏の新名物? アディショナルタイム事件
「今日こそは!!」という思いで試合に入り、開始5分手塚康平のコーナーキックから木下康介のヘディングで得点を得て、その後の守備もしっかり戦えていた。
が、、、60分すぎから流れは神戸に傾き始め、88分にジエゴがペナルティエリア内でファール、2枚目のイエローカードで退場。そのPKは枠外だったが、流れは変わらず武藤嘉紀にゴールを奪われてしまった。
これで5試合連続のアディショナルタイムの失点し、残留を決めることもできず。こんなに続くなんて、チームの歴史としては初めてのことだし、世界的にも珍しい出来事だろう。
局面でアグレッシブに戦えているし、試合内容が悪くないだけに、このような流れで、来週シーズン最終戦を迎えることがただただもったいない。
全ての局面で戦っていたセンターバックのふたり
ロングボールを多用してくるヴィッセル神戸に対して、立田悠悟と古賀太陽のふたりのセンターバックは試合開始からずっと戦えていた。ヴィッセル神戸の大迫勇也や武藤と何度も競り合っていた立田の、繰り返しラインを高く維持するよう両手を広げる姿が印象的だった。
それだけに、最後の失点にデフェンスラインが影響を及ぼしたことが残念だった。
そして触れないわけにはいかないジエゴのプレー。センターバックのふたり同様に試合開始直後からロングボールを跳ね返し、激しく戦っていた。試合中幾度とあった手癖の問題は、チャレンジした結果当たってしまったと思いたいところだが、結果的に試合を壊すきっかけになってしまった。
元々、ジャンプの際に手を広げる傾向がある選手なので、ヴィッセル神戸のベテラン選手たちは、意図的にジエゴとの競り合いを狙っていたと感じる。それを踏まえて、試合中に修正ができなかったジエゴの完敗だ。
来季もJ1で美しい日立台を!
5試合連続でアディショナルタイムに失点するという試合になってしまったホーム最終戦。解説者の林陵平さんは選手交代の戦術に、李忠成さんは最後の時間帯のディフェンスラインに原因があると指摘していた。
このような厳しい試合が続くなかだが、晴天と相まってスタジアムの雰囲気はとてもよく、選手入場時にバックスタンドで行われた「一心同体」のコレオも美しかった。次節、コンサドーレ札幌との最終戦に勝って自力残留を決め、来季もJ1でこのような風景を見たい。
そしてこの記事を書いている最中に井原正巳監督の退任が正式に発表された。コーチ時代を含め2009年からのべ12シーズンをレイソルで過ごした功労者だが、昨年途中からの1シーズン半の成績が芳しくないために少し残念な印象を残してしまった。
今、新監督としてリカルド・ロドリゲスが来ると噂されている。いずれにせよ新監督の元、1からチームをつくりなおすシーズンになりそうだ。
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