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「美しいってなんだろう?」刊行記念読書会 矢萩多門 つた に行ってきた①

「あ、しまった!矢萩さんが西荻に来るのに、申し込みをし忘れた!」そう気づいたのは読書会の当時の朝。関西に住む矢萩さんにあるチャンスはほとんどないのに…

失敗はいくらでもある。
アチャー・・・ なんていうこともたくさんある。
でもあきらめられない。

開催場所の「カフェオーケストラ」に直接電話。
朝何度もかけるがでない。お店の開く12時近くにやっとつながる。
「コロナもあって、人数が限られるんですね。多門さんのファンですか。ホントにいい人なんですよね~」と。忙しい時間にかけたのにも関わらず、初めて話をするお客さんにたいして、友だちのように接してくれる。
もし、キャンセルなどがでたら教えてくれることを約束する。

Peatixの申し込みページを入念にみる。
主催者に直接つながる、問い合わせ先がある!
ここにもチャレンジだ!返信があったら本当にラッキーだ!

「通常の席は満席ですが、多少見えづらい席になりますが予備席があります。見えなくはないのですが、すこし角度的に見づらいようです。そちらでよろしければお席用意できます」
開催の二時間前に嬉しい返信が、あの矢萩さんから来た。

cafeオーケストラ

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西荻まで、夕焼けの空の下を自転車を走らせた。
近くまでくるとあのカレーのにおいが充満していたのですぐに分かった。
カウンター含め20席ぐらいだろうか。もう人でいっぱい。
どこが舞台かわからない。見えにくい席ってどこだろう。
トイレの近くの、机のない小さな椅子に座らせてもらった。
あ~あきらめなくてよかった。
暑い一日、中野から高円寺阿佐ヶ谷、西荻と自転車を走らせていた私は、椅子にどしりと座ると心底ほっとした。
あきらめなくてよかった…と。

カレー

読書会はカレーとチャイつきの2000円。
格安だ。
ひよこ豆カレーとキーマカレーがあったが、キーマカレーを頼んだ。
「美味しい!」変な癖がない。それでいてスパイシー。人のぬくもりや愛情が感じられるお料理だ。
後で聞くと、店長が今日のために緊張して眠れないほど考え抜いて今日を迎えたという。そんな思いやりがこもった逸品だ。

それぞれにカレーを食べていたら、予定時刻をかなりすぎて、多門さんが登場した。そこからオンラインのカメラなどを設置している。急いでいる様子はない。ゆったりと時間が流れている。

「cafeオーケストラ」そこはインドだった。


つたちゃんと多門さん

「美しいってなんだろう?」この本は娘のつたちゃんと矢萩多門さんとの共著だ。娘と一緒に本が出せるなんて、なんて幸せなことだろう。
矢萩さんは中学1年で学校を辞め、ペン画を描き始めた人。
娘つたちゃんも、9歳。学校に興味がないらしい。
学校を辞め、作家になるかもしれない…


まだ、この本を読んではいない。
閉塞感のある日本に住んでいて、多門さんの本はいつも私を励ましてくれる。きっと期待を裏切らないだろう。

本を2冊、中学一年の姪っ子二人の名前を書いてもらった。
中学では急に勉強が難しくなる。スピードも速い。
学校生活が苦痛になっている姪っ子と、この夏休み、電話で音読をしたいと思った。この本はうってつけだ。

本から出るメッセージをどのように受け止めてくれるのか。
「美しい」っていう人生があることをわかってくれるだろうか。

そう、人生は「美しい」。
いい人に触れると本当にそう思う。

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