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小説

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短編小説を書いています。お暇のおともにぜひどうぞ。
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2023年6月の記事一覧

【小説】地平線の向こう

【小説】地平線の向こう

佐久間陸は神童だった。その並々ならぬ知識と探究心は度を超えていて神童であった反面、変わり者と呼ばれたりもした。

この物語は陸が五歳の時、家にある掃除機の魅力に取り憑かれるところから始まった。

パワフルな音、くるくると回るモーター、スタイリッシュな見た目、コードレスなのもかっこよかった。あんなに楽しい物であるにも関わらず、さらに家を綺麗にすることも出来るなんて。こんなにエンターテイメントに溢れた

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【小説】オドルサンパチマイク -side とめだ-

【小説】オドルサンパチマイク -side とめだ-

「いや、お前 才能ないよ」

そう初めて言われたのは、高校生の時だった。
クラスメイトの高橋とコンビを組んで学園祭でコントを披露したときに、担任からそう言って茶化されたことを僕は今でも根に持っている。
たしかに世界観の強いコントだったとは思うけど、それなりに笑いも取っていたし、素人に才能がないとまで言われる筋合いはないと憤慨した。

この笑いが分からないなんて、なんて思慮の浅い人間なんだ、と。

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【小説】オドルサンパチマイク -side ひらり-

【小説】オドルサンパチマイク -side ひらり-

「はい、どうも〜、トメクマティックです!」
「僕がとめだと言いまして、こっちがくるめと言いますんでね。ぜひ名前だけでも覚えて帰ってください」
「あの、いきなりだけどさ、俺、漫才師じゃなかったらなりたかった職業があってさ」
「うん、なになに?」
「バイキンマン」
「バイキンマン?めずらし。アンパンマンじゃなくて?」
「アンパンマンなんかお前、なりたいやついねえだろ!」
「いや、いるだろ!バイキンマン

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