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燃え尽きて、初めて誰かと生きたいと願った

自分の得意なことをしながら仕事をしたい。
そう思って働き始めた。全然稼げてないのに、楽しくて仕方なかった。
仕事以外の時間も学び、がむしゃらな毎日に満足していた。



そこからだんだんと欲が出てくる。
人の人生に関わるなら、本物に触れていなきゃ。この業界以外で働いたこともないのに、大人になった気で自己満足に振る舞っているそんな未来の自分を回避しようとし始める。



他の同僚が現実を見て働いている中、ここにいちゃだめだ、もっと社会に出て、小さな世界に止まっちゃいけない。
そんな道筋のないこだわりを追い求めて、転職した。




あるときは誰かの人生を、あるときは誰かの日常を、ある時は地域の産業を、いろんな切り口でジャンルを変えて、誰かを応援する仕事をした。
結果だけ言えば、周囲と上手くやれず、私は転職を繰り返すことになった。

そして燃えつきる。



だから昼間からキッチンで文を打っている。日が入る窓辺を求めて、ひたすらアパート部屋を椅子とパソコン片手に移動している。
猫みたい。せめて癒しになれたらいいのにね。


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誰かと共に生きるために、完璧を目指さない。
人に頼れないから「なんでも自分でできるように」にこだわるのを卒業したい。



完璧主義で人に「助けて」って言えない。
それは完璧な自分にならないと居場所がないから。
欠点を見つけては、自分で自分自身を攻撃して、小さな安心を得る。
そんな役目は白血球にでもまかせとけ。私は病原菌か。

謙虚だから、調子に乗ってないですから。そんな負け犬を自分で演じてりゃ、攻撃されるわけだ。


補い合うのがコミュニケーションなのに、親しい人や仲間を作れないから。
誰かに頼っていい、失敗しても次頑張ればいい。
そういった気持ちを持てないから、チャンスが来ても自滅してしまう。

失敗したら終わりだ、評価されることを成し遂げなければ居場所はない。
プレッシャーすらも永遠と自分でつくり出しているから。

知らず知らずのうちに、そんな気持ちが原動力になっていた。そんな悪循環をやっと認めることができた。


心のどこかに、世の中への憎しみがあったのかもしれない。だから、自分1人で成功しようとしていたのかもしれない。
そんな感情の存在があったのは、自分のあらゆる可能性を試し、失敗し尽くした先の底。たどり着いたのは、ただ、今のありのままの姿。

人との関わりの中で、ずっとずっと私は土の下に隠れていた自分を掘り出していた。
仕事で、誰かのために何かを生み出していたのではなかった。

恥ずかしいったらなかったけど、やっと正しいスタートラインにつけたと思う。


これから、起こってもない未来のために今を雑に扱わない。今いる場所を、目の前の仕事を、人を、自分も、大切にする宣言。

やりたいことをやってきた結果は、どんな形であれ今確かに自分の中にある。

今度こそ、相互的な関係の中で自分の人生を築き直したい。

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