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【就活生必見!!】金融業界のPEST分析と、内定に必要な2つの素養

みなさんこんにちは。企業研究マンです。
採用と会計の観点から、内定獲得に向けた記事を書いています。

今日は、就職ランキングでも人気の金融業界を研究していきます。

金融業界とは

金融は大きく「間接金融」「直接金融」に分類できます。

間接金融:銀行のように、ガサッ!っとお金をたくさんの方が集めて、それを銀行が運用する形式です。つまり、お金を預けるユーザーは、間接的に金融市場にお金を投資しています。
メガバンクと呼ばれる三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行が代表企業ですね。就職活動ではコーポレートカラーにちなんで「赤」「緑」「青」と呼ばれています。

直接金融:証券会社のように、個人が直接金融市場で株や債券を買う取引をします。野村證券、SMBC日興証券、外資系だとゴールドマンサックス、IT系だとSBI証券あたりが代表的な企業ですね。

ビジネスモデル的には
 ・間接金融→お金をたくさん集める & 投資部隊の運用で構成される。
 ・直接金融→お客さんに株などの投資商品を買ってもらう手数料商売。

二つを比べても、間接金融と直接金融で、求められる人材が全然違いそう、ということが見えてきますね。
詳しくは別の記事で深堀しますが、結論は、直接金融は実力主義で仕事が面白いですが、なかなか大変な世界、ということを認識してもらえればよいかと思います。

PEST分析

以下の記事で触れたPEST分析を業界研究に当てはめてみましょう。

PESTはPolitical(政治)Economic(経済)Social(社会)Technological(技術)の4要素に分けて分析するフレームワークでしたね。

ポイントはただ並べるだけでなく、4要素の関連性(因果関係)を整理することです。基本、PEST分析は「企業がコントロールできない事項」を分類するものなので、金融業界の動向が見えてきます。

Social:人口が減少し、給与も減っているので、今後、金融サービス利用者数と金額が減る可能性が高い。

Technology:スマホ等の連携で簡単に、かつ安く使用できるFinTechという新たなテクノロジーが出現することによって、今までリーチできなかった利用者にアクセスでき始めており、店頭販売や訪問販売の非効率があぶりだされ始めている。

Political:日本政府は(間接金融で集めまくった)貯金を、直接市場に流入し、株価を上げて日本を活性化しようとしている。日本人は投資ではなく貯金を好む傾向にあり、膨大な貯金が、十分な利子を稼がずに眠っているんですね。

Economics:金融市場は伸びています。日本は鈍化傾向にありますが、海外全体を含めると、非常に大きな成長を遂げています。つまり、やりにようによっては大きなチャンスが眠る業界と言えるでしょう。

このPEST分析を持って、結果的に各社は似たような人材戦略を打ち立てます。それが「グローバル展開による規模の拡大」と「デジタル変革による経費削減」です。説明会でも、基本はここのあたりをアピールしてくるでしょう。

求められる2つの素養

大きな人事戦略はよくわかって頂けたと思います。

ここからは、もっと地に足をつけて、内定を取って活躍人材になるための2つの基礎要素を分析していきます。

PEST分析を実現するために、必ず必要な人材要件は何でしょうか。
それは「既存の仕事」で成果を出しつつ、「新しい変革」を促す人材である。

「既存の仕事」に必要な要素は「誠実さ」です。これ1択です。
言葉数が少なくても、丁寧な話しぶりで信頼関係を得られる人材が、既存ビジネスで儲けられるのです。なぜなら、金融商品はすべて同じで差別化が図れないからです。言い方は悪いですが、多少要領が悪い人材でも、顧客に信頼される人間であれば、お金を取ってこれるのです。そして、100億よりも1兆円運用する方が利幅も大きくなるので、誠実な人に内定を出して、ビジネスでの高い評価につなげていきたいわけです。
※運用部隊は一握りのエリート集団なので、ここでは説明を割愛します。
 別記事でまとめます。

次に、「新しい変革」で必要な要素は「バイタリティ」です。多少の間違いやミスを気にせず、どんどん新しいことに飛びついて、寝食を忘れて没頭する人材を求めています。

はっきり言いましょう。「バイタリティ」を持つ人材は、超採用難です。
商社、IT、コンサルが上澄み層を取り合っています。先輩でも、なんとなくわかるでしょう。

皆さんが打ち出すのは「誠実さ」です。

金融のキャリアパスとしては、支店や顧客(法人・個人)営業を数年経験し、金融のイロハを学んだ後に、新しいことを考えるパスが一般的です。
つまり、既存の仕事で成果を出して、初めて変革を担うのです。

全ての人材には、既存の仕事での必須要素が求められるので、自己分析で洗い出したエピソードに、「信頼関係」「誠実さ」を盛り込み、儲かる人材と思わせることが重要になってきます。

さて、業界の動向や求める人材像は見えてきましたか?

同じ業界でも各個社ごとに歴史や文化が違うので、
別記事でSWOT分析で個社ごとに分析を行っていこうと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました!
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