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自立支援医療受給者証の手続き体験談

自立支援医療制度とは精神疾患の通院治療にかかる医療費(保険診療分)を軽減する制度です。
精神疾患の通院治療費の自己負担が原則1割負担になることに加え、所得状況などにより1か月あたりの自己負担額がさらに軽減されることもあります。

2021年11月末に役所で申請書を出してから2022年2月10日に受給者証が届くまでの経過を備忘録として残します。

減薬・断薬して通院の必要がないほど元気になるのが1番ですが、焦ってこじらせてしまっては良くないですよね。
経済的にも負担なく元気になっていくためにありがたい制度です。

僕は昨年、主治医に教えてもらって初めて自立支援医療制度というものを知りました。
いや、正確に言えば聞いた事はありましたがろくに調べもせずに「1〜2週間に1回の通院だし、今は仕事も休まず出来ている程度だから自分は対象にならないだろう」と思い込んでいました。
もっとちゃんと調べておけば良かったです。。自分のリサーチ力の足りなさもありますが公的な支援・補償制度って知っておかないと活用出来ないで知らず知らずに損をしてる事って多くないですか?
ですので、僕の知った事は皆さんにお裾分けします!
僕の情報が間違っていたり、追加の情報をお持ちであればコメントお願いします。


制度の詳細は厚生労働省のページをご覧頂くと1番間違いないですが、かいつまんで要約すると以下の内容になります。


自立支援医療(精神通院医療)ってなんぞや?

自立支援医療制度の対象となるのは通院による精神医療を続ける必要がある人です。
通院医療費(薬代含めて)が軽減されます。
また、所得に応じて負担上限月額が設けられる場合もあります。
上限を超えたら負担は0円です。

申請の際に医療機関と薬局を1箇所ずつ指定し、その機関を利用した時に減額されます。
ただし診断書などは減額の対象外になります。

利用する機関が各都道府県又は指定都市が指定した 「指定自立支援医療機関」である必要があります。

利用している病院や薬局が「指定自立支援医療機関」であるかどうかは受付の方にでも聞けばすぐに分かるかと思いますが、聞きづらいという方はネット検索でも都道県別で一覧が見られます。


「そんな制度があるならぜひ使いたい!」
「自分に適用されるのかな?」
「自分の負担上限月額はいくらになるのかな?」

そんな風に思ったら、ぜひ病院や役所の窓口へ相談してみて下さい。
でも小難しい話を切り出したり初めて会う人に聞いたりするのってエネルギー使いますからしんどい時ってありますよね?
お役所の雰囲気って何か緊張しちゃいますしね(汗)
なので主治医とかいつも笑顔な病院の事務の人とか聞きやすい人に、聞く元気のある時に聞けばいいと思いますよ。

僕の場合、病院の事務の方からは制度の内容から申請手続きや受給者証交付後の返金手続き(返金については後述します)についてまで要点をまとめて書かれた案内をもらえましたし、市役所の障がい福祉課の窓口では制度について書かれた冊子をもらって口頭でも制度の内容、申請に必要な物、受給者証が届くまでの期間など丁寧に説明してくれました。

市町村によって「障害福祉課」や「保健福祉課」などと担当窓口の名前が違うそうです。
自治体のホームページで確認できます。


手続きの流れ(僕の場合)

①役所の担当窓口へ行って「自立支援医療の新規の申請書を頂きたいのですが」と言えば通じます。
案内の冊子や申請時に必要な書類などを教えてくれました。
僕の場合は制度についてある程度調べてから行ったのですが、よく分からない状態で行っても大丈夫です!
制度について1から説明してくれました。

②申請書を病院へ渡す。僕は診察時に主治医へ渡しました。病院の記入欄を書いて次回の通院時に渡してくれるとの事でした。
診断書料がかかります。
薬局に書いてもらう欄はありませんが、薬局の機関コードを自分で書くのでコード番号を薬局で聞いておきましょう。
webでも機関コード一覧が見つかります。
申請書に書いた病院1つと薬局1つを精神医療に関して利用する時に1割負担になるという事です。

③病院から申請書が戻ってきたら必要書類と申請書を持って再び役所の担当窓口へ。
申請書を出して「お願いします」で大丈夫。
申請書の不備がないか確認してくれます。
必要書類も診断書以外は特別に発行が必要なものなどはありませんでした。
後日審査が行われ申請が認められると「受給者証」という物がもらえますが2ヶ月半ほど先になるそうで、その場ではもらえません。
その場では申請書の控えと自己負担上限額管理票をくれます。ケースもくれました。
なんだかオマケをもらえたみたいで嬉しい。

④次の通院時、診察券を出すタイミング(薬局では処方箋を出す時)で申請書の控えと上限額管理票を渡すと上限額管理票へ病院側・薬局側で金額を記載してくれます。
まだ正式な受給者証ではないのでまだ3割負担の金額を支払います。
後日受給者証が届いたら上限額管理票へ記載してある分は3割負担と1割負担の差額分を返金してくれると病院から案内されていました。返金処理には領収書が必要なので保管しておくように言われました。
ただし、ネットの情報では返金に対応してくれるのは病院次第という情報もありました。
病院が返金に対応していなければ自治体が返金対応してくれる場合があるそうですが、それも自治体次第との声もありました。
手続きの際に病院や自治体へ聞いてみて下さい。


⑤ちょうど2ヶ月半して受給者証が郵送で届きました。
通院日の前日です。ベリーグッドなタイミング!
病院の受付で「受給者証が届きました」と言うとすぐに分かってくれて、保管していた領収書を渡しました。
そして診察が終わって帰りの支払い時に現金で差額分の返金がありました。
「病院経由で返金の手続きをしてくれて、後日振込みかな?」と勝手に思っていたのでその場で返金されてちょっとビックリ。
薬局でも同じように受付で言って保管分の領収書を渡したらやはりその場で返金してくれました。
病院へ行ったのに現金が1万円くらい戻ってきたので何だか得した気分でした。
得ではないのに。。

⑥次回通院からは受給者証と上限額管理票を窓口で出せば支払いが1割負担になります。
経済的な負担が減るのは嬉しかったですし、公的な手続きなんて億劫で発狂しそうなくらいストレスのかかる作業は抑うつ状態の時は避けて通っていましたのでそれを完遂出来た事自体が嬉しくもありました。

⑦受給者証は1年毎に更新が必要ですが、病院の診断書は2年に1回で良いそうです。
更新はお役所に行くそうです。



治療が長丁場になるのか、ならないのか、今はあまり考えず出来る事をコツコツして穏やかな時間を積み上げて行こうと思います。

長い記事になりましたが
読んで頂きありがとうございました!


サポートして頂けたら画材を買いたいです!