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ハワイロスを癒やすなら、この二冊!作者は思いがけないあの人です

こんにちは、ぱんだごろごろです。

今日は、ハワイ大好きな私が、「あ~、ハワイに行きたい~」となった時に、

自分をなぐさめるために読んでいる、二冊の小説のご紹介です。

どちらもストーリー展開が面白くて、読ませる力は抜群です!

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1冊めは、

「永遠の旅行者(Perpetual Traveler)」(橘玲)


作者は、金融や人生設計に関するビジネス書や経済書で、ベストセラーを連発している、橘玲さん。

「言ってはいけない~残酷すぎる真実」
「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」

は、たとえ読んだことはなくても、題名を聞けば、誰でも知っている、という、橘玲さんの代表作です。


そんな橘さんが、自身の金融、法律に関する知識を、余すところなく使って、

しかも小説という、素人にもわかりやすい形で、書き上げた作品が、

この「永遠の旅行者」です。

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主人公は、元弁護士の真鍋恭一

「永遠の旅行者」として、生きています。

これは、どこの国にも定住することなく、旅をし続けることによって、

いっさいの納税の義務を負わない人々のことを言います。


真鍋は、元弁護士の知識と経験を生かして、人々の相談にのり、アドバイスをすることで、生計を立てています。

ある日、ハワイに滞在していた真鍋に、奇妙な依頼が持ち込まれます。


それは、20億円の資産を、息子ではなく、孫娘に、
しかも、一円も国に納税することなく
相続させて欲しい、というものでした。


依頼を受け、日本へやって来た真鍋。

孫娘のまゆに会おうとしますが、そこには様々な妨害や陰謀が・・・。

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物語は、殺人事件の謎もはらんで、舞台を大きく移しつつ展開していきます。

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◆事件の黒幕はいったい誰なのか?

◆真鍋は、納税することなく、莫大な遺産を相続させる、という難問に、どう対処するのか?

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Perpetual Travelerという存在を主人公に据え、

ミステリー小説でもあり、経済書でもあり、少女の再生と成長の物語でもある、ロードムービーが今、始まります!

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ハワイ島


物語の冒頭、真鍋が滞在しているのは、ハワイ島。

ハワイ諸島の中でも、最も大きな島です。


ハワイの州都ホノルルは、オアフ島にあり、

真鍋がコンサルタントとして活動する時は、ハワイ島から、オアフ島まで、飛行機で移動します。


何もないときは、ハワイ島の借家でのんびり過ごしている彼ですが、その暮らしぶりが、うらやましいの一言。


元弁護士としての知見と、情報収集力、経済力、人脈、人間として生きる上でのタフさ。孤独に耐える力。


孤独を楽しむ力。


こういうものがすべて揃っていれば、彼のように、生きることができるのでしょうか。


真鍋の行きつけの店、ホノルルのダウンタウンの西側、チャイナタウンのホテル・ストリートから一ブロックほど離れたベトナム料理店に、

私もぜひ行ってみたいものです。

(実は、モデルになった店が見つからないかなと、地図を見て、さがしてみたりもしました)

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→みずあさぎさんに聞いてみたら、わかるかな?

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さて、続いて2冊めは、

「芸能社会」(平岩弓枝)

です。

この作品は、1989年刊行ですから、30年以上前の小説ということになります。

作者は、平岩弓枝さん。

直木賞作家ですが、数々のヒットドラマの脚本家として知られ、その後、時代小説に専念するようになりました。


この小説もドラマ化されましたが、舞台がハワイから、シンガポールへと変えられていて、そこは残念でした。

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ストーリーは、人気女優の有能なマネージャー、大田芳和が、女優の新婚旅行先のハワイで、可憐な美少女、坂口愛子と出会い、

彼女の女優としての素質に惚れ込み、事務所から独立して、彼女を大スターに育てて行く、というものです。


ドラマでは、大田芳和を時任三郎坂口愛子を、当時アイドルから女優へと脱皮を図ろうとしていた南野陽子が演じました。

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カハラ地区(オアフ島)


ヒロインの坂口愛子は、ハワイの日系人社会の中でも、名門と言われる坂口家の一員、という設定です。

そのため、愛子の家は、オアフ島でも高級住宅地として有名なカハラ地区にあります。

千坪はあろうかという愛子の家のとなりは、愛子の母の姉、愛子にとっては伯母の家で、さらに広いということになっています。


ため息の出そうな設定・・・。


愛子のハワイでのファンクラブが設立されることになり、発会式は、カハラヒルトンホテルで行われます。

すなわち、現在のザ・カハラ・ホテル&リゾートですね。


この後、愛子は順調に女優としての道を歩んでいきますが、一方・・・、

というストーリーは置いておいて、

私は今日も、この小説の、ハワイ部分に酔いしれるのでありました。

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まとめます。


まだまだコロナ禍で、いつハワイへ旅行に行けるかもわからない今日この頃、ハワイロスを癒やしてくれる小説二冊をご紹介しました。

ご一緒に、ハワイ気分に浸りましょう!

①「永遠の旅行者」(橘玲著・幻冬舎)
②「芸能社会」(平岩弓枝著・文春文庫)


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