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ずれた骨の謎と、リハビリ期間に読む本について

こんにちは、ぱんだごろごろです。
4月2日、火曜日にギブスが取れました。
4週間の安静期間が開けたのです。

それ以降は、歩く練習と膝を曲げる練習、患部に電気を通すリハビリをすることになりました。

私はそれまでリハビリとは、専門の先生について、膝を曲げたり伸ばしたりするようなもののことかと思っていました。

実際には、椅子に座らされて、膝の周り数ケ所にパッドをつけられ、10分間電気を通されます。

どういう効果があるのですか、と尋ねると、血行が良くなるんですよ、とのこと。

私が思い描いていたようなリハビリ体操は、自分一人でコツコツやるものなのでした。

自宅の階段の上りは何とか一段ずつ交互にのぼれるようになりましたが、下りは怖くて、両足で一段ずつおりています。


骨がずれてくっついた件について


ギブスが取れるであろうその日、私は期待を胸に、レントゲン写真の結果が出るのを待っていました。

レントゲン写真を見て、医師が骨がくっついていると判断したら、私は4週間のギブス生活とさよならできるのです。

前回、2週間目のレントゲン写真撮影時には、骨が半分しかくっついていない、という医師の見立てで、もう2週間のギブス生活の延長を告げられたのでした。

私が処置室で待っていると、診察室の方から、医師と看護師の声が聞こえてきました。

『ありゃ~、こりゃ、骨がずれてるなぁ』
『何ですか、先生』
『ほら、骨がずれたまま、くっついちゃってる』
『わぁ、本当ですね、ずれてる、ずれてる』

・・・ちょっと待て、聞こえてるんですけど。

声をひそめようとか、患者に聞こえないようにしようとかいう心遣いのまったく感じられない会話に、私は診察台に横になったまま、無言で突っ込みを入れました。

やがて、穏やかな笑みを浮かべた医師と、看護師が処置室にやって来ました。

「はい、ぱんださん、もう骨は付いてますからね、ギブスは取って大丈夫ですよ」

看護師さんがやさしく、ギブスの代わりに、サポーターを膝に付けてくれました。

骨がずれているんですか、とは聞けず、
「先生、もうちゃんと骨はくっついているんですか?」
と尋ねると、
「大丈夫、ちゃんと付いてますよ」

医師は答え、これからは膝を曲げる練習をすること、膝から下を床面と垂直に伸ばし、自然に下ろす動作を繰り返しするように、告げました。

最後の最後まで、骨がずれてくっついた件に関する説明はありませんでした。

夫に話したところ、『多少ずれてくっついても問題ないから、何も言わなかったのだろう』という意見でした。
そうであることを祈ります。


リハビリ期間の読書について


安静期間(3月5日から4週間)中、私は積読本を片付けるべく、読書に熱中していました。

無事に骨がくっついてからは、休診日以外は病院へリハビリに通い、せっせと歩き(普段の倍以上の時間がかかる亀歩きですが)、家では、椅子に座って膝から下をまっすぐに伸ばし、そのまま直角に床に下ろす、という、医師伝来の膝の曲げ伸ばし運動に励む日々。

まだしゃがむことができないので、お風呂掃除やトイレ掃除はできませんが、洗濯物を干したり畳んだり、食事の仕度と後片付けはできるようになりました。

夜はお風呂の中でも膝の曲げ伸ばし運動を行い、一日が終わります。

つまり、ギブスが取れてからは、家事をする時間と、リハビリのための時間が一日の大半を占めるようになったため、読書時間が大幅に減ってしまったのです。

まあ、それが正常な姿なので、特に不満もなく、むしろ仕事に行かなくていいことに、感謝の祈りを捧げる日々。

そんな日々の中、読む本の傾向も変わってきました。

内容的にも分量的にも重い本が多かった積読本たちに別れを告げ、今は病後の回復期にふさわしい、軽い本を選んで読んでいます。

たとえば、ディクスン・カーの名作。
以前読んだことがあっても、犯人は誰かを忘れていますし、たとえ犯人を覚えていても、動機を忘れています。
つまりは、何を読んでも、初めての作品であるかの如く、楽しめるという訳です。
(10回以上読んだ、「夜歩く」「プレーグコートの殺人」、「妖魔の森の家」は除く)

「ユダの窓」を読んだ後は、「血に飢えた悪鬼」を読んでいます。

しかし、すごい題名ですよね、
「血に飢えた悪鬼」
どれどれ、原題は何と云うのかな、と思い、ページを捲って見ると、

”THE  HUNGRY  GOBLIN”

「お腹をすかせた小鬼」

ぐっと迫力がなくなりました。

「飢えた小鬼」→「飢えた悪鬼」→「血に飢えた悪鬼」

こんな感じかな?

作中に出てくるある歌の一節から取った語句だそうですが、翻訳者の苦心と技量がしのばれる題名です。

さて、読書と並行して、漢字と仮名のくずし字を読む練習は続けています。
一日に5分から10分くらいのことですが、嫌にならずに続けるためには、ごく短時間でもいいから、毎日やることだと思っています。


診断書の値段について


あと、これはこっそり書いておくのですが、

整形外科の先生に、職場へ出す診断書を書いてもらったのですが、一通につき11,000円ずつ支払いました。

診断書は自費と決まっていますので(労災でなかったとしても、健康保険は使えません)、医師の言う通りの額を支払わねばなりません。

詳しいことは伏せますが、人事の要求通りに、3回診断書を書いてもらうと、合計33,000円の出費です。

もちろん会計窓口で言われる通りに支払いましたし、その他の診察費や薬代は、労災扱いで無料な訳ですから、十分に有り難いのですが、この診断書の高価なことには驚きました。

後で調べたところ、診断書の料金は特に決まっておらず、各病院、医院の判断にまかされているようです。

その他、自費で賄わねばならないものは、以下の通りです。

・松葉杖の使用料
・ギブスを巻くための包帯代
・ギブスが取れたあとのサポーター代

では、今後もリハビリ運動に励むことと致します。

✿タイトル画像は、てまりさんからお借りしました。
ありがとうございました。


今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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