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きっと

きっと僕は人じゃない。 僕は変に人より強くなってしまったし、きっと人より脆い。 毒されにきた東京にはさらに過酷な猛毒があって、真っ暗なワンルームでiPhoneの光に照らされて生きている。 朝と共に、これが社会だ、これが人間だ、これが世界だ、こんな生物だとでも言うように電車は下向く人を乗せて運ぶ。 人が集まる街、人が夢見る街、東京。 どこかで見た歌詞に「夢の屍」と言う表現があった。 得てして東京という言葉は人の夢の果て、成功の果てというイメージがある。 かとなく人が集まるとやは

    • 矛に埃

      人は誰しも矛を持っている。 もしかすると槍かも、いや刀かもしれない。 薙刀なんかもありうる。 どれにしても人を傷つける術を皆それぞれ心得ている、武器を持っている。 同時に人は誰しも他者の矛に血を流した事がある。家庭で、教育で、社会で、 食卓と居間、寝室で、教卓と机、階段で、デスクと個室、画面上で 人の矛に刺される度、血を流す彼らの皮膚は昨晩潰したニキビのようにポコっと音を立て、平たい肌の波にトゲを荒立てる。 赤く腫れ、自らの肉体を侵すまいと炎症を起こし、熱を持つ。時が経て

      • 散歩のすゝめ

        趣味ってすっごい大事ですよね。 学生なら青春の一部に、社会人なら心の支えになるもの、それが趣味なるものです。 サッカー、野球、バレーなどの体育会系もあれば絵画、吹奏楽、文学の文化系、色とりどりに好きなことができます。 ですが、「運動音痴だし…」とか「人前で何かするとか、みせるとか…」っていう人がたまにいます。 でも、もう僕としては 「うるせぇ!!!shiね!!好きなことくらい自由にさせろよ!バカタレ!アホ!いつも人の目気にしてんだからプライベートくらい誰の目にも気にしねえし!

        • 日の常の朝

          いったいいつから生きていたのだろう。 例えばそんなことを考える。 蒸し暑いコンクリートの熱に絆されて、なんとなく今を生きている。 今日も僕は薄く青いポロシャツを着て、くすんだカーペットを足で叩くように歩き、朝の支度を済ませる。 まずはシャワー。澱んだ夜の空気と漠然とした朝の気怠さと怠慢は水に任せて洗い流す。 いつだって変わらない、薄汚れた水の連続した点滴は妙に心地良い。 今朝の歯磨き粉の白い粉はこびりつき、昨晩に剃った髭の黒い粉は乾いていた。 排水溝はもうすでに詰まっ

        きっと

          怖い。

          僕は人に嫌われるのが怖い。 僕の何気ない言動で人に害を与えて嫌われるのがなによりも怖い。 僕を傷つける人が怖い。 人を傷つけておきながら自分が傷つく事を恐れている僕が怖い。 そんな僕に優しくて強い人は言う。 「そんなに考えなくて良いよ」 「みんなに嫌われたくないってそんなの無理だよ」 「ありのままで良いんだよ」 なんて言っていた。 正解はそうあるべきだと思う。 そうあって然るべきだと思う。 だけど、だけど、だけど僕はそうは思わなかった。 ただでさえ自分という存在がこの

          怖い。

          高円寺駅、その深夜にて。

          そういえばこの前バーに行った。 見知らぬ店内には30代前半と思しき男女とマスター。 南国の雰囲気溢れるアットホームなバーだった。 色々話した。これまで聞いてきた音楽、マスターのおすすめ、それぞれ既婚の男女2人の共通した若かりし思い出。 2人は結婚のことを「藉を汚すため」と言っていた。社会という汚い場所で自分に、自分という籍、否。席に箔をつけるため、結婚したと口を揃えて言っていた。 深夜23時頃、そんな話の半ばに嫁が怒るからと男性は帰った。 女性と僕とマスターの3人。 くだら

          高円寺駅、その深夜にて。

          マイナスプラス

          最近はすごく眠れない。 瞼は重い、脳みそは機能しない、すっごく眠りたいのと同じくらいにすっごく眠れない。 眠る前にああだこうだとネガティブな想像をしてしまうし、確信に近い被害妄想を延々と繰り返しては自己嫌悪をする日々。 だから最近常々思ってることをここに連ねる。 誰にも見られていないプラットフォームで整理させて欲しい。読んで楽しいものじゃないし読むひとも居ないけど。 人と関わることはすごく難しい。 丁寧に人と会話を重ねることはすごく難しい。 僕は根っからの皮肉屋で、どうにも

          マイナスプラス

          今更だけどノートってみんな赤裸々に書いてて、なんだか面白い。 なんて事はない道端ですれ違う人がくだらない事言ってたり、苦悩と葛藤を呟いてたり、浮いて沈んでがあったりみたいなことを小さい携帯画面から覗いてるような気持ち。

          今更だけどノートってみんな赤裸々に書いてて、なんだか面白い。 なんて事はない道端ですれ違う人がくだらない事言ってたり、苦悩と葛藤を呟いてたり、浮いて沈んでがあったりみたいなことを小さい携帯画面から覗いてるような気持ち。

          エゴ! イズ! ム!!

          やぁどうも。みなさん。十分に息してますか? いやぁもう人生辛いことばっかりすね。 どうすか? あっ株がうまくいってる?仕事がうまく行ってる?あっそっすか。うい。うい。 マラソン大会、一緒に走ろうといってた友人がササっと僕を抜いていったり、今日予定があると言った友人は違う子と遊んでいたり、好きだったあの子が他の誰それと付き合っただとか、いつも人を遊びに誘う側で当の僕は誰からも誘われないとか無いっすかみなさん。 どことなく惨めさを感じていませんか、あっそっすかうぃうぃ。 いやぁ

          エゴ! イズ! ム!!

          非凡への憧れと。

          こんにちは。ただいま酒を飲み自らのこれまでの人生とこれからの人生を俯瞰して視界が淡く霞んでいるモノです。本投稿を読み、共感してくれる皆さまと何ら変わらぬ人間の形をしたナニカです。 就職活動を行なっているうちにどんどん色々なことがわからなくなってきました。 そんな駄文散文です。 さて、僕は? 僕は音楽が好きです。 綿密に作り込まれた演奏、楽曲構成のアプローチ、なにより心曝される歌詞に魅力を感じています。 「私が潜在的に、意識的に思っていることと同じことをこの人は歌っている!

          非凡への憧れと。

          note、始めました。

          どうもこんにちは。「けむ」と言います。 友人の影響でnoteを始め、書くことに憧れ現在稚拙な文章を綴っている所存であります。 早いところ自己紹介をば。 沖縄県在住21歳大学生。どこにでもいるひねくれたオス。 小中の内申書の先生からの一言欄には「とても優しい子です」と書かれるくらいには陰の物。 でもな、本当に優しい小学生は 爪楊枝を駆使して親の貯金箱から500円玉をくすねることはしないし、抜いたのがバレないように1ヶ月に1回だけとマイルールを決めるような計画的犯罪はしない

          note、始めました。