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卒業制作で学んだ大切なこと

こんにちは!デジLIG生のkieです🐬

先日卒業制作を終え、サーバーアップまで完了しました。
(まだ諸々残務はありますが…)
初めてここまで一人で約2ヶ月制作し、学びが多すぎたので忘れないうちに記録したいと思います。ちなみに今回の卒業制作は大反省猛省が多かったので、自分ができなかったことばかりです。

暗い文章を書いてもつまらないので、これを次に活かすぞ!というポジティブな心情で書いていきます!

卒業制作で学んだ大切なこと

構想段階:「本当にそれが最適か」を繰り返し考える

今回、クライアントワークでメンズファッションモデルさんのポートフォリオサイトを制作させていただきました。

ヒアリングの段階で、ご本人から「ドメスティックブランドのモデルが目標だ」と聞いていました。(ヨウジヤマモトやイッセイミヤケなど…)
その時点で私は、デザインや世界観の参考にブランドのサイトやルックを集めており、無表情無機質でアピールの少ない参考をもとにデザイン制作をしていました。

ある程度出来上がったデザインは、めちゃくちゃ気を遣っていえばシンプル(この言葉自体が難しいですが割愛)、言葉を選ばずに言うと"何もデザインされていない"デザインでした。

冷静になり落ち着いて考えると、その参考集めは根本的に違いました。
そもそもブランドのルックやECサイトは洋服が一番魅力的に映ることがメイン。だから削ぎ落とされたデザインが成立するわけです。

今回はモデルさんの仕事増加を目的とするポートフォリオなので、「この人と仕事したい!」と思わせないとサイトの存在意味がない。
少し考えればわかっただろう事柄に気が付かず、悠々とコーディングまで仕上げていました。

このデザイン、何かが違う。
そんな違和感を感じ、根本的な概念の勘違いに気がつきました。
そしてトレーナーさんからの助言を受け、締め切りの2週間前でTOPデザインを1から作り直しました。

人間の思い込み、固定概念って怖いですし、デザイン素人の視野の狭さ、無知の恥を痛感しました。まさに木を見て森を見ず。

「本当にそれが最適か」

目的を念頭に置いて考え疑いながら、形にしていく。そして少しでも疑問を感じたらトレーナーさんに聞くことを誓いました。


デザイン:参考はいろんな場所から集める

前述の通りデザインを大幅にやり直すことを決めたは良いものの、気持ちは焦るばかり。
その頃から寝食を多少犠牲にしながらも、参考をかき集めていました。

ギャラリーサイトを片っ端から見ても切り口が見つからなかったとき、トレーナーさんから「本屋に行ってみるといい」とアドバイスいただきました。
興味のない人に対してどうアプローチしているのかヒントを得るというものです。

なるほどと思いすぐにジュンク堂に駆け込む。
思いの外自分に余裕がなく、明確なる収穫はできなかったものの、ファーストビューのアイデアが複数浮かび、すぐに着手できました。

また、色々なサイトを見て表面的なデザインだけを探していた時に比べ、本、雑誌、写真集から沈み切った感情を呼び戻すことができたのも大きな一歩でした。

ヒントは、実はいろんなところにある。


WEB制作に関わりのない人から意見をもらう

そろそろコーディングに入らないといけない頃、作ったデザインを見すぎて文字の大きさや余白、ひらがながいいか漢字がいいか、黒いフィルターの濃度はどのくらいがいいのか等、訳がわからなくなっていました。
どんな判断にも自信がなかったこともあります。

そんな時にふと、「どう思う?」とパートナーに聞いた時の反応が的確でした。
「ここはなんかぽっかり空きすぎてる」とか「この言葉は漢字でもひらがなでも正味どっちでもいい」とか、初めてデザインを見る人のコメントを聞いておくことも実は大切なんだなと思いました。


アクセシビリティは知識

headerの高さやボタンの大きさ、ユーザーの指の動きや視線誘導など考えきれていない部分が多く、「私は今まで一体何を勉強したんだっ!!」と穴があれば入りたいくらい恥ずかしい思いをしました。

もちろんまだ全然知らないことが多いことを自覚していますが、一方で"これは知識ゲーだ…"と気がつきました。
経験を積んで知っていくもの、というよりは、フォントや色のように知識量だと分かったので、もっと知っていきたいです。

行動心理やUIUXのおすすめ資料や本などで蓄積していきます。


基本的なマインド:自分を過信しない、高評価に疑問を持つ、何度も問う

総じて、卒制では自分を過信してしまった…と悔やみました。
「初学者が過信するな!」という戒めを込めて、何度も疑う精神を忘れないでデザインしていきたいです。
一方で、ただのアドバイス求めマンにならないように、自分の意見を持った上で「これは間違っているのか」と確認作業をしたいと思います。

アップ後:バグの存在

サーバーアップ後にレイアウト崩れが数箇所あり、整うまでに時間がかかりました。
事前に聞いていたものの、このための対応日数を十分に確保していなかったため、ここまで考えるべきだったなあとこれまた猛省しました。
レイアウト崩れに関してはaline-itemsの指定が一部効かない、クローズボタンのdeg数値が足らず×にならない、imageのposition指定が一部効かない、等でした。
厄介なのは、検証ツールで見ても綺麗ですが実機で見ると崩れる点です。

よくあることのようなので、次回の制作では公開まで1週間は見積もって修正期間を設けます。

できた点の気づき

絶対に最後まで諦めず期日を守った

前述の通り納期2週間前にちゃぶ台返しを盛大にキメ、ギリギリに攻めたスタイルでしたが、絶対に諦めなかったという自信はあります。

自分で決めたことだから、そして楽しみに待っている人がいるからでした。
今回クライアント様との関係値は近かったものの、イチ仕事として意識して取り組んでいたので、「できませんでしたゴメンね」は絶対にしたくなかったです。

大きな起動変更、慌てずに案外冷静だった

悔しい思い、落ち込み、期日までに間に合うかの不安…ネガティブな感情は確かにありました。
ですが、その後トレーナーさんに相談したこともあり、1日2日で「今からできることは何か」を整理し淡々と制作に戻ることができました。

物理的に時間がなかったこともありますが、自分の長い社会人経験があってこそのセルフコントロールがうまいことできたのだと思いました。

HTML/CSSは特段時間が掛からない

コーディングは得意ではないです。
ですがHTML/CSSでレイアウトを作ることに日数が掛からなかったことに気が付きました。
トレーナーさんは口を揃えて「コーディングは基礎が重要」と仰います。
今振り返ると、コーディングに苦手意識があったからこそ、公式を覚えるようにぶつぶつと口に出して覚えた練習が活きた気がします。
カンプ通りになってないけどとりあえず1ページ仕上げる、イケるとこまでやる的なスポ根が自分には備わっていたことに気がつけました。
一方で、動きをつけるところは時間を要するので、分からない箇所+動きの分量で工数を判断できるようになりたいです。

最後に

とはいえ、今回のような作り方は実務ではあり得ないですし、細部をもっと詰めることができたと思います。運やタイミングもあり、なんとか形になったようなものです。しっかりと反省を生かして次のクライアントワークに取り組みます!

あとは、とにかく制作が楽しかったです。
どんな苦境があっても、考えて作ることが楽しくて「デジLIGでデザインの勉強を始めて良かったな」と心底思いました。


今回の卒制のフィードバックをしていただいた沢山のトレーナーさん、見てくれた友達、色々調整してくださった運営の方々、本当にありがとうございました。

まだもう少しデジLIGで勉強しますので、引き続きよろしくお願いします🙇‍♀️!

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