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発達支援事業所に療育に通うまでの道のり(6)診断書

通所受給者証の申請には、私の住んでいる役所では医師の診断書や意見書に「療育が必要」という文言が必要とのことで、医師と話したときのことを書きます。

こちらの記事の、直接の続きです。

各事業所に問い合わせた時の個人的な印象はこちらです。


5/10 発達相談センター電話相談
5/28 発達相談センター訪問
6/04 役所からの検討結果の電話

を経て、医師の意見書か診断書が必要ということで、ふだんからかかっている小児科医へ相談に行きました。

6/4の電話後、各事業所に体験受講しに行っていたりと、時間をかけたので、小児科に行ったのはちょうど1ヶ月後、7/3。

《発達障害の兆候とされる強いこだわりや癇癪を起こすことはないが、ADHD的な活発な動きはある。
父親もADHDの診断を受けている。
しかし、今のところADHD的要素での生活上の困りごとはそんなにない。
保育園の他の園児に比べて言葉の発音が下手で、通じないことにはストレスがありそうだ。
そして、役所は発達障害ではなさそうだし、親が困ってなさそうだから様子を見ましょうと言われたが、父母としては、練習できるなら発音が上手くなる練習をしたら良いと思っているので、療育を受けたい。》
ということを伝えました。

医師も、療育できるなら、早いうちに療育やトレーニングするのはいいと思っているよ、とおっしゃって診断書を書いてくれることに。

役所からは意見書や診断書と言われたのですが、意見書ってなに?と聞いたところ、
小児精神科や発達障害の専門家なら、こういう内容で「意見書」として書くことはあるかもしれないけど、その専門ではない小児科医の自分は、自分の責任で診断した、と書ける「診断書」の方が出しやすい、
と言われ、「ほほ〜」と唸ったのでした。
意見書の方が書きやすいのかと思っていたので。
しかし、説明を聞いてみるとなるほど診断書の方が書きやすそうですね、ということで次のような診断書をいただきました。

病名:言語発達遅滞

受診時3歳の男児です。

「これ」→「どで」、「ばなな」→「まなな」、「りんご」→「でいんご」など単語の発音が苦手な様子です。

言語理解/文章の構築は問題無く行えています。

言語領域の療育に入ることで単語の発音が上手にできるように促せると思われ、療育が必要な状態 と判断します。

役所に問い合わせた最初は2歳10か月だったのが、誕生日をすぎて3歳になっています。
「療育が必要」という文言を入れてほしい、という要望も叶えて美しい診断書に仕上がりました。

今後、発達障害として療育を続けていくなら、専門の小児精神科医にかかった方がいいです、というアドバイスもいただき、いつもこちらの思っていることをよく理解して提案してくれる先生で助かっています。

この日の日記には、こんな感じで発音している記録。

「まみこーき、ちゅちゅって
(紙飛行機作って)」
「チュンチュン、ここにいたよ」
助詞が使えています。


7.6
役所宛に
「障害児通所給付費支給申請書兼利用者負担額減額・免除等申請書」

「計画相談支援給付費・障害児相談支援給付費支給申請書」

「計画相談支援・障害児相談支援依頼届出書」

などの長い名前の申請書類を診断書とともに提出。


7.21
「通所受給者証」が郵便で届きました。
ここから、コペルプラスに本当に通えることに。ですが空き枠の連絡待ち。

ちなみに、役所にいっても、そこの養育ルームはそんなに混んでいることもなく、専門家の方たちが事務机にいつも座っている印象があって、療育する現場仕事は少ないのか?と疑問に思ったので、
「療育はとてもいいものだと思うので、少しでも気にしている方はみんな受けられたらいいのに、ここに相談に来ている人もそんなに人数はいないのですか?」とお聞きしたところ、
「通所受給者証に『障害』ってつくのが嫌なんですかね〜」
とおっしゃっていました。
そっかー。そっかー。そういうことを受け入れる親側の気持ちも大変なんだ!
私はそういうことにまったく無頓着、気にしたことがなかったのです。
しかし、
・精神科に行ったら負け
・自己啓発セミナーに行ったら負け
・宗教語ったら負け
というような感覚が常識的(?)にはあるのかも。
心が弱いやつと見られてしまう危機感というか。
それと似た感覚で、療育を受けることを躊躇するのかな?
しかし、「様子を見ましょう」で放置されてしまうより、なにか出来ることをする方がいいと思うし、療育やってみて、もう必要ないなと思えたらやめれば良いと思うのです。
この「通所受給者証」は取る手続きが面倒ですが、障害がなくてももらえるものなので、パーソナルトレーニングとして療育を受けられて、本当に我が子にとってはお役立ちでした。一気に発音が上手になり、話せる単語の数が爆発的に増え、通じる喜びでずーーーっとしゃべっています。

★こどもパソコン教室
http://kidspc.jp

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