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発達支援事業所に療育に通うまでの道のり(2)子の状態

療育というものが、誰にとっても良さそう!と確信した私は、我が息子2歳にも療育を受けさせたいと考え、今度は利用者の立場で「児童発達支援事業所」へアクセスしようとし始めました。


という記事の続きです。

身体障害、知的障害、発達障害、子供の頃から関わりのあるもので、それぞれに専門のサポートがあります。
療育とはそれぞれの子供の発達の状態や障害特性に応じて、今困っていることの解決や将来自立して生活できるように支援をすること、とされています。
古くは身体障害児に対するものだけを療育と呼んでいたようですが、福祉の幅が広がるとともに、知的障害児や発達障害児に対する支援も療育と呼ぶようになってきたようです。治療だけでもなく、教育だけでもない、その両方の良いとこ取りのイメージでしょうか。

この「療育」を受けるには公的な福祉サービスを利用するために市町村自治体から交付される証明書=「通所受給者証」を取る必要があります。

ただ、発達障害に対する療育(発達支援)を考える場合、発達障害の診断は判定が難しく、0〜6歳で確定しないこともあり、この通所受給者証の発行の条件には、発達障害の確定診断が不要です。

発達支援の療育は誰にでも、発達障害があろうとなかろうと、定型発達だろうと、どんな子にも発達の支援があるのはいいことだ!と私が思ったのは、親子1世代だけの家族であることや、社会や村のみんなで子供を育てている、という感覚が薄れている今、いろいろな目で、しかも専門的な知識や技術をもつプロの人たちに子育てを伴走してもらえるのはいいことだ!と思うからです。

言語、全身の運動機能、手先など細かい運動機能、1対1のやりとり、1対複数のやりとりなどの観点で、
「ここができるね、次はこれに挑戦してみよう」
とすすめてくれるのです。
親から見た子供は、目の前の“今現在”しか存在していませんから、次の段階がなんなのか、どんなにがんばって勉強して調べても、まともに判断できない気がするのです。

ということで、2歳10ヶ月当時の息子の様子と、その時感じたことを時系列で事実を記載していきます。

2021.5.10
区の発達相談センターに電話。
その場で電話相談のかたち。
2歳10ヶ月の息子の言葉の遅れが気になる。
通っている保育園の担任に「言っていることがわからない」と皮肉を言われた。
保育園の同じクラスの子はほぼ全員自分の名前も友達の名前も言え、かなり発話がしっかりしている。
お迎えの際、「○○ちゃんのママだ!」と呼んでくれたり、会話の流れが理解された上で「なんで?」と答えていたり、ほんの少しの時間でも言っていることがわかって会話できる子たち。
息子は単語が不完全、りんごのことは「ご!」という形で語尾ばかりのことが多い。自分の名前は呼ばれるのはわかるが、言えず「○○くん」の「くん!」だけで自分を表している。
舌ったらずで特定のサ行やタ行が言えないというわけではない。
「えべれーたー」のような入れ替わり言い間違いのことではない。
単語の話し始めは1年以上前の1歳8ヶ月ごろ、すでに2語文もかなり話せるし、親には言っている単語もわかり、コミュニケーションはかなりできる。
しかし、構音が下手すぎる。
音の単体は出せても、単語のまとまりでは話さない。
診断やレッスンをしてほしい。
以上が親である私が電話で区の発達相談員さんに伝えたこと。

診断はできないが、来てみますか?ということで予約。
2週間以上先の日程。

この頃の話し方、
「りんご」は「ご!」
「バナナ」は「んまな」
単語の後半だけを捉えて発声する感じ。
しかし、それに慣れている親には通じている。単語の発声ができていないが、2語文は上手に話す。
「とっと(父)、来てー」
「ぅーちゅ、んむ」(ジュース、飲む)
2語文どころではなく、
「かっか(母)、アイス買ってきたよ」などの会話も成立している。質問して答えるなどのやりとりも通じ合う。

でも発音は不明瞭で、当時のメモには、こんな感じで話していた記録。

「ばんばじゅよー(がんばるよー)」
「ばんばったー(頑張ったー)」
「ばーぼーぼ(あーそーぼ)」
「ちょんちゅーじゅあん!(昆虫図鑑)」
「ばーぶーぶ(大丈夫)」 
「ぱんちゅら(枕)」
 「あーてって(助けてー)」
 「あ、もめん(あ、ごめん)」  
「まめ!(だめ)」
 「ふぇーふぇー(うちわ)どこ?」
親以外には聞き取ってもらえていない様子。

歌が上手になってきて、音程もあいつつある。言葉は発音しきれてないけど、それを言おうとしているのがわかるので、歌詞は覚えてる様子。
「の(ど)のはなみてもー」
「さいたさいたるーりーるのなながー」
「ままたきしてはーみんなをみてるー」
など。
一緒に歌わないで、「くんがうたう!」と言い始めた。


そんな様子で、私自身は発達障害や言葉の遅れを「心配」してはおらず、ただ事実として保育園の友達に、自分の言うことが通じない、保育士さんに通じないこと、他のお友達同士は通じているのになんで?と本人がストレスを感じつつあると思い、口を動かすトレーニングや練習ができないものか、と考えていました。

次は保育園と役所の対応を書きます。


★こどもパソコン教室
http://kidspc.jp



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