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【ほぼ毎日レビュー】Netflix傑作「エリック(Eric)」感想★★★★★「子どもが親を捨てる時」を描き切る! ベネディクト・カンバーバッチがダメママ・ダメパパに贈る最高級ドラマ

総合評価/スキ★★★★★/Netflix傑作「エリック(Eric)」感想

子供が親を見限って「バイバイ、パパ」って捨てる時を親子2代に渡って描いた練り上げられた傑作。

全ママパパに1人で一気に見てほしい
最終話まで1人で一気に見て涙をふり絞って泣いた。親子関係にも「賞味期限」があることを教えてくれるからだ。
そして親子関係の「賞味期限」はメンテナンスしなければ伸びないこと、「賞味期限」を決めるのは常に「子供」だと教えてくれる。

子供に捨てられない親と捨てられる親。違いはなんとなく仲がよさそうとか悪そうとかじゃない。外からはわからない。でも胸に手をあてて考えてみるとそれぞれわかっているはずだ。

少しでもそんなことがあるかもしれないと思うことがあるなら(思わない親は少ないと思うけれど)1人で見て涙をふり絞って泣き、「自分で『自分を変える』」ことを決めるんだ

“Everyone thinks of changing the world, but no one thinks of changing himself.”
皆世界を変えたいとは思うが、自分を変えようとは思わない
レフ・トルストイ(ロシアの作家)

戦争と平和

自分を変えて自分が守りたい関係の「賞味期限」を伸ばせ! これをメッセージとして受け取ったことが涙をふり絞って泣いた理由だ。

要素を絞らない群像劇。最初は状況がつかめない部分もある。だけれど何とか最後まで最終話まで走りきって見てほしい。

監督脚本主演を務めるベネディクト・カンバーバッチに一生ついていきますとなると思うぐらい想定外すぎるラストの「すがすがしさ」はカンバーバッチという麻薬にやられたかのようにガツンとくる。

✅ネットフリックス「エリック」(公式)

あらすじ/Netflix傑作「エリック(Eric)」

ある朝、通学中に忽然と姿を消した9歳の息子を必死に捜す父親の姿を追う。『エリック』は、Netflixで2023年5月30日 (木) より独占配信スタート。

ここが良かった/Netflix傑作「エリック(Eric)」感想

ベネディクト・カンバーバッチ、ギャビー・ホフマン、マッキンリー・ベルチャー三世ら出演で贈る、観る者の心を揺さぶる犯罪ドラマ『エリック』。

現代アメリカを語るときにあげられる問題はすべてぶち込まれている。

格差、人種差別、ホームレス、性的マイノリティ、分断、政治の商業化、アルコール依存症、ADHD、形式的な教師、移民

2時間前後の映画だとそのどれかにフォーカスを当てて誇張することになる。ネットフリックスのリミテッドシリーズ6話にすることで、「子供がバイバイパパって親を捨てる」時の周辺状況も丁寧に描く。

子供に捨てられるパパ=子供番組の天才パペット製作者=カンバーバッチと息子二人の物語を、その物語を作り出した周辺環境を淡々と描くことで繊細で感受性豊かな息子が感じる親子関係の「賞味期限」が切れるときを浮き彫りにする。

息子が「バイバイパパ」ということになった必然も、賞味期限を自分たちが短くしていることに気づかないところまで追い込まれている父が決して「悪い奴」や「子供を顧みない」からではないことも教えてくれる。そしてその上で、それがいい訳にならないことも突き付けてくる。

✅ネットフリックス「エリック」(公式)

印象に残ったセリフ・シーン/Netflix傑作「エリック(Eric)」感想

天才パペット製作者のパパが「何でパペットがすきなの?」と聞かれると「本音を語ってくれるからだ」と答える。パペットたちが日常生活の中で口にできないことを語ってくれるからパペット番組は見る人を安心させ、見ている一瞬だけ心の鎧をとかせてくれるから人気があるのだという。

そんなパペット製作者夫婦の喧嘩は赤裸々で本音だ。

だけれど、感情が爆発する赤裸々で本音の家族関係も、形式にのっとった親子関係のどちらも親子の「賞味期限」を延ばさない。

「賞味期限」を延ばすのは本音を含んだ「相手と一緒にいたい」ということを丁寧に伝え続ける行動と言葉だけだからだ。

そして、子供は親にそれを求める。

子供が一番欲しないもの、

1形式や型にはまった関係
2本音すぎて時に傷つけあう人間関係

どちらもいらない。

これまでの映画では「形式や型にはまった親子関係」が賞味期限切れを起こすことが描かれることが多かったように思う。この作品の親子関係は「形式や型にはまった親子関係」に苦しんだ父が「本音すぎる親子関係」を作った結果これまた破綻し息子が「バイバイパパ」と去って行くところから話が始まる。

こんな人にオススメ/Netflix傑作「エリック(Eric)」感想

ママパパに。子供ではなく。ママパパにとにかくママパパに見てほしい。

子供は「バイバイパパ」「バイバイママ」って自分の心を自分で割きながら言う。

子供がそういう時ママやパパが変わるしかない。

ママ、パパそれをわかってる? 子供にそれを言わせるぐらい子供の心を殺すことはないんだってこの映画で感じた。

✅ネットフリックス「エリック」(公式)

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