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探究活動で育む子供の未来と親の役割とは?ー「不合格通知」を受けとって思うこと

挑戦と失敗の連続

先日、子供宛てに大谷翔平プログラム(SHOW YOUR DREAM)から落選通知が届きました。これから何回こうした通知を受け取るのでしょうか。

SHOW YOUR DREAM とは小学生から高校生まで合計100人にロサンゼルスでの英語研修がプレゼントされるプロジェクトです。自分の夢についての400文字の作文と3分のスピーチを応募します。

応募をするとほとんどが「不合格や落選」でごくたまに「合格」をいただきます。氷河期世代のため就職活動を入れれば私自身も、100回や200回は「不合格や落選の通知」を受け取ってきました。挑戦しても、思ったような結果が得られないことも多くありました。来週末には、もう一つ応募をしているトビタテ留学JAPANプログラムからも「残念でした」という通知が届くことを予想していて。自分のことはもちろん子供のことであっても「不合格」の通知はそのたびに心が痛みます。

心が痛むし傷つくのにそういえばなぜ私は、あんなに挑戦していたのだろうか。それは、送り出してくれる心の波止場があったからだろうなと思います。

どれだけ外の人が「落選」といっても、家族、友人、恋人など、次へ進む勇気を与えてくれる心の波止場があれば次へ進めました。

心の波止場としての親の役割

子供時代の私にとって心の波止場とは、自分を評価したり、無理やり方向を決めたりすることではありませんでした(少なくとも、わたしの場合は)。

ただ一方で波止場で叱咤激励されるから次へすすめるという場合もあることも想像できます。こういう場合多くの教育評論家がそれを「毒親」という表現でNGとしますが、周囲の友人家族を見るにつけ母親としては、そういう家族の形もあっていいのではないかと思います。

私たちの家族もかつてはそのようなアプローチを試みましたが、結果としてメンタルヘルスに影響が出たため、今ではやっていません。

しかし、自分自身の経験を通じて、目の前の事実に基づく方針と、一般論としての「これが子育ての正解です」というものは全く別だと感じるようになりました。個々の家庭の状況に応じた子育てをそれぞれがするのだろうと思います。

子供たちの未来に願うこと

親として自分の評価を周囲の目や教育評論家の言うことから「OK」とか「NG」とか考えそうになったり気にして親の私が不安定になりそうになるたびに、我が家の子育てとの結論は私でも教育評論家でも先生でもなくて子供が死ぬときに子供が出すんだと思うと、ふっと肩の力が抜けます。

私は欲張りで、子供が我が家の子育ての結論を出すときにもう自分がこの世にいないのに、子供たちの記憶の中に自分が幸せな記憶として残ってくれたらいいなと願います。

しかし、それさえも恣意的で傲慢です。この子供の人生の旅で、親は人生の前半の多くの時間を共に過ごす存在に過ぎません。

そう思うと、子供たちが人生の後半でも幸せな出会いと別れを受け止められる環境に恵まれますようにと願います。そして、そんな願いを抱く自分に、またしても「まったく私は…」と思ってしまうのです。


子供の探究活動はその子供自身の成長を促す重要な要素です。成功や失敗を繰り返しながら、自らの道を切り開く力を身につけていく。

親として、その過程を見守り、支え、次へ進む勇気がうまれる場所でありたいです。



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