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褒められ症候群って何?

「褒められ依存症って何
?」

「子供は褒めて育てよ」とよく耳にします。でも過剰に褒めるなど、間違った褒め方をしている方も多く、子供達が「褒められ依存症」になっているケースも少なくありません。
褒められ依存症とは、「褒め」に依存していて、褒めてもらえないと機嫌が悪くなったり、注意を素直に受け入れられなくなったり、打たれ弱かったり、見返りがないとやる気がなくなったりします。
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叱られるよりは褒められる方が自己肯定感も上がり、自信が生まれ、向上心やチャレンジ精神も育ち、前向きな気持ちになります。子供達は素直なので上手に褒めれば本人の持っている能力を伸ばしてあげることもできますね。
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でもなんでも褒めればいいと勘違いしている方が増えているのも事実!もちろんメリットは沢山ありますが、大切なのは「褒める」「叱る」のバランスとメリハリです!
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①褒められることが目的化してしまう
自分の考えよりも「褒められるかどうか」を判断軸として考えるようになり、「自分が本当にしたいこと」と「親に褒められるからすること」の境界が曖昧になっているのです。繊細で大人の顔色をうかがうタイプのお子さんほどその傾向が強いかも……。
本人は「自分で選んだ」と思い込んでいても、実は「親が喜ぶから」ということが選択基準になっています。何かした時に「褒められ待ち」の状態になるケースも多く、「これをしたんだから、早く褒めて欲しい」といった思考になってしまうのです。
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褒められて当然と勘違いしている場合もあり、褒められるのを待ち、褒めてもらえないと次の行動を取れなくなることもあります。「自分がしたいこと=親が褒めてくれること」といった思考になってしまうのです!
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また褒められない時に、強い不安感を抱いてしまいます。集団生活をしていると、褒めてもらえない場面が多くなり…、中学生や高校生にもなれば、自分の行動に対していちいち褒めてくれる人はいないですよね!なのに褒められると錯覚し、これは1年生の登校拒否などにも繋がるのかもしれません!
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②失敗を恐れるようになる
ちょっと注意されただけで全否定されたような気になり、打たれ弱く、挫折することを必要以上に恐れるようになります。頑張ってもいないのに褒められ続けてきた結果、困難に立ち向かったり、失敗を反省したりする経験がないままになると言うことです。

③難しい課題に挑戦しなくなる
褒められ続けて「失敗を恐れる」という状態から「難しい課題に挑戦しなくなる」という傾向になります。その状態を維持しなければならないと思い、失敗するかもしれない難しい課題には最初から挑戦しなくなってしまうのです。褒められる自信がある得意な課題ばかりに取り組み、難しい課題には手をつけなくなってしまいます。これでは成長はありませんね!

④本番に弱くなる
聞き分けがよくて賢い子であれば、親は自然に褒める機会が多くなり自然と自信をつけます。でもうっかりミスが多いお子さんには小言が増え、褒めて伸ばさなきゃ〜と叱ることを我慢し、益々野放し状態になってしまう…。注意されるべき時に甘やかされると、ここぞという時に実力を発揮することができません。大事な時に結果を出せるタフなメンタリティーは育たないのです。
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テストや受験などの本番に弱くなるのも、褒められ過ぎた子供達が陥りがちな姿。緊張する本番で結果を出す為には強い精神力が求められるのに、褒められ過ぎるとストレスやプレッシャーにさらされる経験がなく、精神力が鍛えられないのです。また挫折から自分の力で再起するといった経験もしにくくなりますね。ちょっとしたミスで酷く動揺したり、心が折れたりしやすくなるのです。

⑤ズルをするようになる
子供達を「賢い」「頭がいい」と褒めるとズルをするようになると言われています。
「素晴らしい」とその行為を褒めるのとは違い、「賢い」というのは能力への評価であると子供達はちゃんと理解しています。だから期待に応え、「賢い」と評価してもらいたいと考えた時、ズルをするようになってしまうのです。期待に応えなければというプレッシャーを感じた時、ズルをしてでも結果を残すことに執着してしまうのです。
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⑥承認欲求が強くなりがち
褒められ慣れた子供は「自分を認めて欲しい」といった承認欲求が強くなります。褒められるのは自分が認められたということ、そして褒められ続けるのは自分を認めてもらえる感覚を味わい続けることになります。その結果、自慢話が増えたり、自分が認められる為に「〇〇ちゃんより私の方が凄いよ!」などと他人を卑下したりします。こうした自慢や自己アピールが続くと、友人関係にも悪影響を及ぼしますね。
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無意識のうちに結果にだけ注目する褒め方をしていませんか? 結果重視はよくありません、その過程や取り組んだことに注目して褒めてあげて欲しいですね。
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「宿題終わってるの? それは偉いね!」などと、やって当たり前のことで褒めていませんか?褒められる状態がデフォルトされ、「褒められない状態」に不満を感じるようになってしまいます。
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他にも「それでこそうちの子、お母さんも鼻が高いわ」と、子供と親を一体化したような褒め方も危険。子供の行動によって、まるで親の価値が上がるような気持ちにさせると、「お母さんの為に○◯しなければ」とプレッシャーを感じてしまいます。子供の手柄は彼ら自身のもの。良い結果に対しては、共感して一緒に喜ぶだけに留めておきましょうね。
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気が向いたときに褒める〜くらいの適当さが、褒めることの効果を高め、結果的にはやる気を維持させることにも繋がるのだと思います。常に褒め続けてしまうと、子供が「こうすれば褒められる」と予測した時に、脳のドーパミンが分泌されるようになるそうです。でも徐々に褒められた時の喜びが薄れてしまうらしいですよ!
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「褒める」行為は、イメージするよりもとても難しいものです。褒めなさ過ぎるのも子供の自己肯定感を下げてしまうし、褒め過ぎても打たれ弱く忍耐力のない子になってしまう。どのような頻度でどんな言葉がけをするべきか、しっかり考える必要があります。お子さんの普段の様子をよく観察しながら、ありのままの姿を見て、「成長したな」と思える部分に着目した声がけがをしたいですね。
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「褒める」という行為は諸刃の剣なのです。「褒める」には、知らずしらずのうちに褒める側の「こうあって欲しい」という主観が入ってしまい、それによって褒められた方は、「そうあらねばならない」というメッセージを受け取ってしまうのです。
なかなか難しいです!
ほどほどの加減がわかるまで修行ですね〜。
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