『ブルーマウンテン』 第三週 《ココロの叫び》vol.15

【登場人物】 谷崎 涼真/25歳 カフェでバイトをしている。 いつか、自分で店をオープンするために修行中。 　　　　　　　 嶋田 樹(いつき)/20歳 大学生。両親は有名な俳優。 幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 涼真： 『もう一度、柔らかさを…確認してもいいか』 樹： 『どうぞ』 涼真： 俺は、再び、樹にキスをした。 やっぱり、あいつの唇は、柔らかかった… 樹： 『涼真さん…』 涼真： 『ん？』 樹： 『

『ブルーマウンテン』 第三週 《ココロの叫び》vol.14

【登場人物】 谷崎 涼真/25歳 カフェでバイトをしている。 いつか、自分で店をオープンするために修行中。 嶋田 樹(いつき)/20歳 大学生。両親は有名な俳優。 幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 樹： 『涼真さんっ…』 涼真： 俺は、樹を抱きしめた。 初めて抱きしめた時と、違う香りがした… 『いい香りだ…』 樹： 『クスッ…』 涼真： 『？…俺、何か変なこと言ったか？』 樹： 『僕も、涼真さんのシャン

『ブルーマウンテン』 第三週 《ココロの叫び》vo.13

【登場人物】 谷崎 涼真/25歳 カフェでバイトをしている。 いつか、自分で店をオープンするために修行中。 嶋田 樹(いつき)/20歳 大学生。両親は有名な俳優。 幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 涼真： 『…え？』　 樹： 『スキ…涼真さん』 涼真： 『…樹…』　 樹： 『…』 涼真： 『…俺も、おまえがうちに来てくれて嬉しかった。』　 樹： 『…涼真さん』 涼真： 『…初めて出会ったあの日、おまえが

『ブルーマウンテン』 第三週 《ココロの叫び》vol.12

【登場人物】 谷崎 涼真/25歳 カフェでバイトをしている。 いつか、自分で店をオープンするために修行中。 　　　　　　　 嶋田 樹(いつき)/20歳 大学生。両親は有名な俳優。 幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 樹： 『…ここに、ずっといちゃ…ダメ？』　 涼真： 『樹…』 樹： 『…僕も』　 涼真： 『…』 樹： 『僕も…涼真さんみたいな、美味しい珈琲を淹れられるようになりたい』　 涼真： 『…いや、俺

『ブルーマウンテン』 第三週 《ココロの叫び》vol.11

【登場人物】 谷崎 涼真/25歳 カフェでバイトをしている。 いつか、自分で店をオープンするために修行中。 　　　　　　　 嶋田 樹(いつき)/20歳 大学生。両親は有名な俳優。 幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 涼真： 樹が俺のアパートに居候するようになり、1ケ月が経った。 昼は、《りべるて》でバイトも始めた。 金持ちのご子息だから、家のことは何も出来ないと思っていたが、料理も上手いし、掃除洗濯も器用にこなす。

『痛み』《しおんの詩〜第二章〜》 8/100

右足の小指を、 ソファの角に思い切りぶつけた めちゃくちゃ痛い しばらく我慢したけど なかなか痛みが治らない 湿布を貼って様子を見よう… それでも、 ジンジンとかすかな痛みが ずっと続いている 先週、 3年付き合っていた恋人にフラれた 『他に、好きな人が、出来た』 それだけ言って、あいつは電話を切った それから、 ココロがヒリヒリしていた いつになったら この、ヒリヒリは治るのだろう そう思っていたら 右足がジンジンし始めた… ココロの痛みと 身体の痛み

相方さんの作る、プロ級の麻婆豆腐❤️ 食べるたびに幸せになる😊 新たなスタートの栄養補給にピッタリ👍 心機一転、頑張るぞー！

『ブルーマウンテン』 第ニ週 《見えない糸》vol.10

【登場人物】 谷崎 涼真/25歳 カフェでバイトをしている。 いつか、自分で店をオープンするために修行中。 　　　　　　　 嶋田 樹(いつき)/20歳 大学生。両親は有名な俳優。 幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 樹： 『僕…家を…出て来た』 間 涼真： 『…珈琲、飲めるか？』 樹： 『…え？』 涼真： 『…苦いのは嫌いじゃないか』 樹： 『あ、いや、毎朝、飲んでる…』 涼真： 『…じゃあ、おまえのため

『ブルーマウンテン』 第ニ週 《見えない糸》vol.9

【登場人物】 谷崎 涼真/25歳 カフェでバイトをしている。 いつか、自分で店をオープンするために修行中。 　　　　　　　 嶋田 樹(いつき)/20歳 大学生。両親は有名な俳優。 幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 樹： 『お母さんが？』 涼真： 『ああ。その時はよくわからなかったが… 中学生位になった頃、10歳年上の姉さんが教えてくれたんだ。 …母さんが、若い男と、駆け落ちして家を出て行ったって』 樹：

『ブルーマウンテン』 第ニ週 《見えない糸》vol.8

【登場人物】 谷崎 涼真/25歳 カフェでバイトをしている。 いつか、自分で店をオープンするために修行中。 　　　　　　　 嶋田 樹(いつき)/20歳 大学生。両親は有名な俳優。 幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 涼真： 『辛かったな…』 肩を震わせて泣いている彼を、俺はそっと抱きしめた。 （涼真、樹にココアを入れる） 涼真： 『ココア…どうぞ』 樹： 『…ありがとう』 涼真： 『…少し、落ちついたか？』

『ブルーマウンテン』 第ニ週 《見えない糸》vol.7

【登場人物】 谷崎 涼真/25歳 カフェでバイトをしている。 いつか、自分で店をオープンするために修行中。 　　　　　　　 嶋田 樹(いつき)/20歳 大学生。両親は有名な俳優。 幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 涼真： 来月、働いてるこのカフェがリフォームするため、1週間休暇になったから、久しぶりに実家に帰ろうと思っていたところだった。 3年前に実家を出てから、ほとんど家に帰ってなかった。海沿いの小さな田舎町。

『ブルーマウンテン』 第ニ週 《見えない糸》 vol.6

【登場人物】 谷崎 涼真/25歳 カフェでバイトをしている。 いつか、自分で店をオープンするために修行中。 　　　　　　　 嶋田 樹(いつき)/20歳 大学生。両親は有名な俳優。 幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 涼真： 3ヶ月前に、道端で俺とぶつかり、転んだ勢いで腕を骨折した青年… 両親は有名俳優で、この街の高台の高級マンションのペントハウスに住んでいる。 偶然、このカフェの常連さんが父親のファンで、息子のことも