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ぼくらが不自由を選ぶとき、自由は瞳に映る

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現時点(2024年5月)で、
きどじゆん@しばられないという名前でnoteを投稿している僕は、
自由に生きることを人生の指針にしています。

しかし、森博嗣さんの『自由をつくる 自在に生きる』を読んでから、
もう少し自分なりに自由についての解像度を上げておいた方が良さそうだ、
という思いが湧きました。



僕の望む『自由』とは

自由な生き方とはなんだろうかと考えたとき、
真っ先に僕の頭の中に浮かんできたのは、「他人に振り回されない」でした。

有り体に言ってしまうと、他人に命令されずに生きたいということになりますが、
完全に他者の意見を無視して生きたい、というわけではないんです。

程度問題ではありますが、他人の都合に付き合うのがすべて嫌とは思っていない。

けれど、僕が嫌だと思っていることに強引に付き合わされるのは気に入らない。


整理すると、
僕自身が認めたことであるならば、他人の都合に付き合うのは問題ない。
ただし、受け入れられないならば、付き合わない。

そういう線引きをしています。

自由を望みながらも、ある程度の不自由を僕は容認している。

これは、選択的自由ならぬ、選択的不自由です。


選択的不自由〜不自由を容認する〜

選択的不自由とは、自ら不自由を選ぶことです。

振り返ると、僕は不自由を選びながら生活していることに気づきました。


そう思うと、僕の中でこんな意見が出てきます。

「なぜ不自由を選ぶんだ、自由を選びとればいいじゃないか?」

そうですね、自由であろうとするくせに、
あえて不自由を選ぶのってわけわかんないですよね。

ですが、自由であるためには不自由を選ぶことって必要なんですよ。


たとえば、健康。

健康を守るためには、食べ過ぎは大敵になります。

食べ過ぎを回避するためには、
「好きなだけ食べる」という自由を捨てて、
「健康のために食欲を我慢する」という不自由を選ばなければならない。

たとえば、節約や投資。

資産を築くうえでは、この2つは欠かせません。
(収入が桁外れに多い人はその限りではありませんけど、
それは例外として話します)

節約して余ったお金を投資に回す行為は、
「お金を自由に使う権利」を手放すってことです。
そして、「物欲を我慢して生活する」という不自由を選んでいますよね。


いずれも、自分の将来を見据えたうえで、
現在の自由や権利は選ばずに、
あえて不自由な道を選択しています。

こういった選択的不自由を僕は受け入れている。
そのことを自覚しました。


自由も不自由も、選択するもの

現代社会で自由に生きるとは、実に難しいものです。

嫌な仕事でも従わなければならない時もあれば、
プライベートで付き合いたくない人と関わらなければならない時もある。

しかし、それが自ら選んだ不自由であるならば、
その選択は自由のためであることが多い

『進撃の巨人』では、主人公がこんなセリフを発しますが、マインドは近いです。

「心も体も蝕まれ、徹底的に自由は奪われ、自分自身をも失う…
こんなことになるなんて知っていれば、誰も戦場になんか行かないだろう。
でも…みんな『何か』に背中を押されて地獄に足を突っ込むんだ。
大抵その『何か』は、自分の意思じゃない。他人や環境に強制されて仕方なくだ。
 
ただし、自分で自分の背中を押した奴の見る地獄は別だ
その地獄の先にある何かを見ている。
それは希望かもしれないし…更なる地獄かもしれない。
 
それはわからない。
進み続けた者にしか…わからない」

引用元 進撃の巨人第97話「手から手へ」

僕は今、節約と投資に励んで資産を作ろうと粘っています。
この行為は、完全に『自由』のために『現在』を犠牲にする行為で、
選択的不自由と言えます。

仕事や人付き合いに精を出すのはなぜでしょうか?
その裏には、「そうした方が未来の自分にとって良い選択だから」
という狙いがあるはず。

そう、人は「自由」を願いながら、「不自由」を選んでいるものなんです。


まとめ

「自由でありたい」と誰もが願います。僕もその一人です。

しかし、「自由に生きるためには不自由も容認しなければならない」という視点があれば、
漠然とした『自由に生きる自分の姿』が、少しずつ輪郭を持ってくる。

自由をつくる 自在に生きる』という本は、そんな考えに気づかせてくれました。


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