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「価値観が異なる人」にはどう対応すればいい?

こんにちは。Kid.iAです。

突然ですが、皆さんは普段自分と「価値観が異なる人」が目の前に現れたときどのような対応を取っていますか?

私は結婚してもう10年以上経つのですが未だに妻とよくケンカをします笑。

特に仲が悪いとか性格が合わないということが原因ではないのですが、ある事柄に対しての考え方や意見、つまり「価値観が異なっている」ことがケンカの原因の一つだと思っています。(まあ8割型は私に非があるケンカです笑)

夫婦喧嘩だとまだカワイイものですが、世の中には「教育」や「ビジネス」といった文脈でもこうした価値観の違いが原因で何かしらネガティブな事象が生じてしまっていることも少なくないと思います。

毎回情報を軸とした問いを立て考えたことを書いている本note「Toi Box」ですが、今回は「『価値観が異なる人』にはどう対応すればいい?」問いを以下のような構成で、自分なりに書いていければと思います。

「異文化感受性モデル」とは?

この問いを考えるにあたり、以前「異文化」について考える機会があった際に大変印象に残った一つのモデルが役に立つと思いました。

そのモデルというのが、アメリカの異文化コミュニケーション研究学者のミルトン・ベネット氏が提唱する「異文化感受性モデル」というものです。

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そのモデルは異文化に対する感受性の観点から全部で6つのステージに分かれていて、全体として異文化コミュニケーションの発達段階を示しています。

6つの内、前半の以下3ステージは「自分の文化を中心としてみる段階」を指していて

1. 否定:他の文化を全否定する段階
2. 防衛:他文化の存在は認めつつも自文化を優先する段階
3. 最小化:人間皆同じゆえ文化の違いは些細と考える段階

後半の以下3ステージは「自分の文化を、様々な文化の中の一つとしてみる段階」を指します。

4. 受容:自文化同様に違う文化も尊重し受け入れる段階
5. 適応:異文化の視点や価値観に基づき行動できる段階
6. 統合:状況に応じて枠組みを使いわけることができ、かつそうした自身のアイデンティティを尊重できる段階

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初めてこのモデルを知ったときに思ったことが、

これって『異文化』という文脈だけじゃなく、人の『価値観の違い』でもあてはまる!

ということでした。

結局は文化の違いだけに限らず、人間は育った環境や経験が違えばその人の数だけ価値観が異なると言えます。

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ではそうした異文化、異世代、異性、自分以外の人々と上手くコミュニケーションを行うためには、ベネットのモデルの各段階を踏まえつつ次のステージいくために必要なことを「6つのステップ」として置き換えて考えればいいと思いました。

Step1. 違いの存在を前提にする

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まずは、「自分以外の考え方=価値観」が世の中には沢山ある、ということを認めるところから始めないといけません。

Step2. 自らの価値観の認識

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Step1.で前提を持てたなら、次は自らの価値観を知る必要があります。自分はどんなこと(行為)が好きで、反対にどんなことが許せないと思うのかを考えます。

Step3. 自らの価値観での判断の留保

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自らの価値観を知れたなら、次は普段であればその価値観を持って無意識に決めてしまうような判断を一旦留保してみることを心掛けます。例えば相手と議論をしている場面、何も考えずに「B」を選択してしまうようなとき、その判断を止めて「A」にも意識を向けるようにします。

Step4. 相手の意図や背景の推察

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議論の中、相手が自分とは異なる価値観を示したとき(例えば自分とは異なる選択肢Aと判断したとき)、なぜ考えに違いが生まれたのか相手の意図やその背景を推察するようにしましょう。

Step5. 文化の違いを踏まえた行動

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自らとは異なる価値観に意識を向けることができたなら、次は「その違いを踏まえた上で」行動を起こすようにします。

「異文化」の文脈で例えるなら、アルコールが飲めない相手の事情を知り、その上でお互いが満足できるような選択肢を選ぶようにします。

Step6. 自らの価値観の上書き

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最後に、自分とは異なる価値観に出会いそれを理解した上で行動に移せた後は、「自らの価値観の上書き」をしっかり行うことで、自分自身の価値観をさらに広げて(もしくは変えて)いきます。

まとめ

ここまで書いたことをまとめると以下です。

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以前の投稿にも書いたことですが、ヒト(厳密に言うと人の脳の配線は)一人ひとりが違うゆえに、全く同じ考え方を持っている人は地球上に一人も存在しません。

その前提に立てば、第一に違いの存在を認めるところからはじまるこのミルトン・ベネットの6ステップは多様性を尊重する今の世の中において必ず役に立つ、かつ必要なものなのかなと思いました。

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今後の創作の活力になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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