見出し画像

米海兵隊に学ぶ「情報処理」の方法とは? -The Information Hierarchy その②-

こんにちは。Kid.iAです。

さて、前回noteでは「The Information Hierarchy」をテーマに米海兵隊が実戦している「情報処理の方法」について書きました。

今回の問いはその「第2弾」ということで、前回内容でも告知していた通り「情報を知識につなげるための『評価』とは何か」について書いていきたいと思います。

画像1

前回のまとめ画像でいうと「2から3への移行部分」を指します。

処理がなされ「それ自体は」理解可能な状態にあるが全体の正しい状況認識には程遠い「情報」を、状況認識を得るための材料である「知識」にするためにはどのような点を評価すればいいのか。

評価対象は4つあるので順に見ていくことにしましょう。

注:今回の4つの項目説明は、米海兵隊ドクトリン文書に細かく記載があったわけではなく、私がその「項目名から意味を考えて」図示し書いたものです。その点だけご了承ください。

1.信頼性

一つ目はその情報の「信頼性」についての評価です。

画像2

信頼性のあるデータとは「勝手に動かないもの」です。例えば「数えられるもののデータ」、身長や給料の額、ある日の気温などは「信頼性のあるデータ」といえるでしょう。

一方で人事評価制度にある「360度評価」などは「信頼性に欠けるデータ」と言えます。その制度が生成するデータは「評価者の特異性」がどうしても入ってしまい「勝手に動く」からです。

信頼性のないデータをいくら保有していようともそれらは正しい状況認識には決してつながりません。

2.関連性

二つ目はその情報の「関連性」についての評価です。

画像3

ある一つの情報がその他の情報とつながるものかどうかを見ます。例えば「こいつはこいつのサブ階層だ」というように、情報を階層に分けて上下関係を見ることもできるでしょう。

情報と情報の関連を押させておけば周りの人には見えていないような「知識」につながる可能性が高まります。

3.重要性

三つ目はその情報の「重要性」についての評価です。

画像4

経営状況を認識する上でその情報が重要かどうかを判断することが必要です。

例えば、場面によっては収集した「複数の情報全てが有効なものとは言えない」こともあるでしょう。「優先順位」を明確にすることで重要度を測ることもできます。

4.意味づけ

最後の四つ目はその情報の「意味づけ」についての評価です。

画像5

以前のnoteで「仕事における意味」というものは「『何のために』働くのかを理解すること」だと書きました。

ここでいう「意味づけ」もそれと同じで、その「情報」を扱うそれぞれの人が「各々の頭の中で自発的に」その情報について考えることができるかどうかが大切になります。

その結果、人によって「評価」は変わりますが、それこそが「単なる情報が意味を持つこと」だと言えるのではないかと思います。

まとめ

ここまで書いてきたをまとめると以下です。

画像6

ただの「情報」から正しい状況認識に至るまでに必要な「知識」に持っていくためには、これら4つの観点からの評価が必要になるということです。

そう考えると世の企業には「情報」のレベルで処理が止まっているもの、その「情報」レベルのまま意思決定がなされているものが多くあると私は考えます。

4つ全てを行うことは難しいかもしれませんがこの中の一つや二つを日頃から意識することで、今まで以上に「知識」が蓄積され正しい状況認識への道が拓かれるかもしれません。

もし記事に少しでも共感頂けたなら「スキ」や「フォロー」をしていただけると嬉しいです‼️

今後の創作の活力になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

#ビジネス
#情報
#知識
#デザイン
#note
#毎日note
#毎日投稿
#毎日更新

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?