【絵本作家】五味太郎に学ぶ「絵本の読み方」とは?
こんにちは。Kid.iAです。
今週末は3連休ですが、皆さんいかがお過ごしですか?このご時世、気軽に外出しにくいこともあり私は家でゆっくり過ごしています。
そんな感じで家にいるとついつい時間を使ってしまうものが「読書」で、この週末も「とても楽しみにしている一冊」が届く予定なのです。
それがコチラ。
「別冊太陽 五味太郎 - みちはつづくよ・・・どこまでゆくの」
もう大ファンなのです。五味太郎さん。
今更私から説明するまでもないほどの超有名人ですが、以下簡単に紹介させて頂きます。
子どもから大人まで幅広い多くのファンをもつ、まさに「世界一の絵本作家」です。
私は子どもを持つ親でもあるので絵本は勿論のこと、それ以外の作品集や対談本などを通しても日々五味さんに魅了されています。
情報を軸とした問いを立て考えたことを書いている本note「Toi Box」ですが、今回の問いはそんな五味さんに焦点を当てた「【絵本作家】五味太郎に学ぶ『絵本の読み方』とは?」です。
五味さんの作品や彼自身の魅力はそれこそ数えきれないほどありますが、上記問いについて彼の過去のインタビュー記事などを参考に、私の考えも交えながら以下3つの観点から考えていきたいと思います。
1.絵本が持つ「3つの情報」
五味さんの話を書く以前に、そもそも絵本が持つ「情報」とは何なのかを考えてまとめてみたのが以下の3点です。
一つ目は「文字」情報。基本的に子どもも読むことを想定しているため「ひらがな・カタカナ」が使用されて書かれています。
そして二つ目は「絵」情報。本の種類も様々ありますが、その名の通り「絵」が描かれている本なので絵本です。
最後に、三つ目として「色」情報です。全体的に暗めにするのか多彩な色を使用するのかで絵本全体の印象も大きく変わります。
ちなみに、五味さんの絵本はご本人も語られている通り「説明があまりない(その理由は読んだ各人がつけるだろうと思っているから)」ことが特徴の一つで、1.の「文字」情報は少なく、その分2.「絵」と3.「色」情報が際立っていると言えます。
2.絵本の「2つの訳し方」
次に「絵本」というものが世間一般的にどのようなイメージを持たれているのかを見ていきましょう。
五味さんは絵本の世界には「2つの世界」があると語っています。「絵本」の訳し方として辞書を引くと出てくる2つの言葉。
一つは「Children's Book」つまり「児童書」の世界。
もう一つが「Picture Book」つまり「絵本」の世界です。
五味さんは過去のインタビューや対談の中で「絵本」というのは「Children's Book」ではなくて「Picture Book」の話だと繰り返し語られています。
そして同時に「Children's Book」つまり「児童書」の世界の考え方から抜け出せずにいる「大人目線」のとぼけた人達が、絵本の作り手側にも読み手側にも沢山いると語られています。
そんな人達に質問をされたりすると以下のようなリアクションされる五味さん。
最高です。
3.絵本を「読む」ということ
最後に、上述の絵本が持つ「3つの情報」と「2つの世界」を踏まえた上で「絵本を読む」とはどういうことなのかについて考えていければと思います。
五味さんはご自身の絵本のこだわりとして「文章や物語ではなく、『絵』でどのくらい表現できるのか」を追求されていると語られています。
そしてそれが「子どもまで読めるということ」なんだと。
「絵本(Picture Book)」は「字が読めない子ども達」でも「読める」のです。
逆に言うと「絵を読めない大人達」はいつまでたっても「読めない」のです。
大人は「字」が読めるとその人は自分では「読める人」だと思ってしまいますが、実は全然そんなことはないということです。
まとめ
五味さんは絵本を読むのに大切なものとして「直感」を挙げられています。
例としてご自身が美術館に行かれた際の例え話をされていたのですが、
と。
「絵本を読む」ということもそれと同じだということです。
大人になると過度に「情報や知識」を持つことでそうした「勘」が鈍ってしまってはいないでしょうか。
「直感」を働かせて絵本を楽しむ。
私自身もこのnoteを書く中で、改めて大切なことだと思いました。
あー、本が届くの楽しみ過ぎる。
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今後の創作の活力になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
(追記)以下投稿でも五味太郎さんについて書かせて頂いてます。
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