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移動動物園を手伝って思ったこと

子供って。

無知で、
無垢で、
無邪気で、
無責任で、

残酷だな。

今日だけは、
天使の皮を被った悪魔が子供に見えた。

彼らはまだ、
目の前のぬいぐるみの中に命が詰まってることを
縫い合わせることができない。

ぬいぐるみみたいに。
消費されていくどうぶつたち。

「ごめんね。」

なんか泣いてた。
なぜ謝る。


劣悪な環境にいる動物なんて山ほどいて
そんな山の木一本だけを救って満足できるほど、ぼくは盲目じゃない。

火が。
燃え広がっている。
目をつぶる。

山の木全部救いたい。

でもそんなこと不可能だってことを知ってる。
見て見ぬ振りが必要だってことも学んだ。

いっそのこと山なんか行きたくない。
見たくない。
でも、山の素晴らしさを知ってる。


「たまには登山をしたいなぁ。」

・・・。

ぼくって。残酷だな。

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