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家事はマネージメントだ

キウイハズバンドという言葉がわりと昔からあるように、ニュージーランドでは、性別に関わらず家事をする。

ホームステイをした留学生ならわかると思うけれど、毎日の食事はホストファザーが作るというお宅も多いし、掃除や洗濯もホストマザーだけがいつもしているというわけではない。BBQなどは「男の仕事」と言われてきて、ホームパーティで男性がBBQを焼いている間に、女性陣はワインを飲みながらくつろいで歓談している風景もよく見かける。

ニュージーランドで家事をしていて思うのは、家事はマネージメントの力が必要だということだ。

家事をする人が、時間と、ものと、人と、お金をマネージメントして、料理、洗濯、掃除などを進めていく。

たとえば料理は、実はストックマネージメントと考えるのがいい。

冷蔵庫やパントリーの中にある食材を見て、何を作るのかを考えて、買い物をして、料理を作る。もちろん家族が食べたいものを優先して作ることもあるけれど、そんな時でも食材の管理がとても重要だ。

またたとえば洗濯は、ニュージーランドではタイムマネージメントと考えるのがいい。

基本的に屋根のない庭に干すことが多いから、天候を見て、いつからいつまでどこに干すことができるのかを考えて、仕事や学校の時間を考慮して、いつ洗濯を終わらせて、いつからいつまでどこに干すのかの時間をマネージメントする。

掃除は実は、ヒューマンリソースマネージメントだろう。

普段一緒に暮らしている人が使う家の中の隅々に手を入れるのだから、掃除の前にそれぞれが使っている場所を整えておく必要もあるだろうし、それぞれの場所はそれぞれで綺麗にすることもあるだろう。ロボット掃除機を使わない限り人が必ず移動して掃除をするのだから、複数の人が手伝うと必ず効率よく早く終わる。もちろん普段から一人一人がきちんと整理して綺麗に家を使っていれば掃除も楽だ。人をマネージメントすることで、掃除の効率と質を上げる。

だから家事をするときには、今自分はもの、時間、人、お金など何をマネージメントしているのか、をまず考えてから取り組むのがいい。

マネージメント力の高い人は、きっと家事も上手くこなしているに違いない。


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