永遠って嘘くさくね？と当時のシュープリームに尋ね、その後の話 ~ゴイステ→ガガガからのリヴァースクォモ状態時代~
青い心の話をしたので、関連する話を
元々あんまり邦ロック聞かなかった当時
当時UK&USインディー＆オルタナや、古いロックとか中心に聴いてた
自分を構成する9枚にあるように
『青心』でデビューする彼ら
デビューシングルのジャケットに『青心』（＝ブルーハーツ）と堂々と恥ずかしくもなく書いてきたバンドが出てきたな
と思った
そう、
Going Steady（ゴーイング・ステディ、以下略してゴイステと呼ぶ）
というバンドである。
ブルーハーツ・フォロワー第二世代の登場である
当時の日本で言うと、
ナンバガ・くるり・スーパーカーといったロッキンジャパン系
ハイスタ・ブラフマンといったAirJAMメロコア勢
それらとはやや別系統な、日本語ロック諸君である
シングルB面曲『Baby Baby』を聴きながら
1stアルバムの後に出たシングル『星に願いを』のB面をよく聞いていた。
B面だけよく聴いていた。
のちの銀杏BOYSまで含め、聴かれ歌われ続けている曲『BABY BABY』である
そしてそのB面に針を落としながら当時の僕のシュープリームにこう聞いた。
※今はほぼ使わない僕という一人称。僕らしい青い僕な時であるので、僕とする。
「永遠て嘘くさくね？」
永遠に生きられるだろうか
永遠に君のために
ミネタカズノブ(カタカナ)↑名義で良い？峯田和伸？
なぜなら彼がリスペクトしてたブルーハーツは永遠を否定してきたのである
永遠を否定し続けたブルーハーツ、そしてその後のハイロウズも
彼らがリスペクトしたブルーハーツは完全に永遠を否定してきた
永遠なのか本当か 時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらない そんなものあるだろうか
永遠じゃ無いから美しいんだ
って
そしてその後のハイロウズ（当時）も、ヒロトもマーシーも否定し続けてきた
特に
永遠に君を愛せなくてもいいか
で始まるハイロウズの『千年メダル』出たばかりの時である。
そしてこの曲はこう続く
十字架の前で誓わなくてもいいか
守れそうな約束と気のきいた名ゼリフを
今 考えてるところ
さらに
その後に出た『不死身の花』なんかはこうだ
永遠にずっと生き続けるなんて
永遠にずっと変わらないなんて 燃えないゴミと一緒じゃないか
そして千年メダルの妙は
この恋がいつの日か 表彰台にのぼる時
君がメダルを 受け取ってくれないか
たとえば千年 千年じゃ足りないか
できるだけ 長生きするから
永遠を否定するも、千年という有限でありながら非現実的な数字に対して
できるだけ長生きする
といっている事である
だから僕は僕のBABYに聞いたんだ
「永遠って、嘘くさくね？」
と
その時僕のシュープリームは、答えた
って、ここではその内容は置いておこう。
その時の彼女の返答に
僕は
「ふーん」
と言ったかは忘れたが、思ったもんだ
その後ゴイステは2ndを出し、そこにも『BABY BABY』が収録されているが、個人的にはこのシンプルなシングルバージョンのが好きであり、シングルバージョンこそが『BABY BABY』である。
だがその後ゴイステについては、母が出てくる2nd以降徐々に興味を失い、『童貞ソーヤング』あたりから聞かなくなったのである。
さて時はそこから数年後
というか、1~2年後くらいだったろう
新宿のVirgin Megastoresであるシングルと出会う
忘れもしない。あれは、Virgin/ヴァージンメガストアが、一瞬路面店として明治通りと甲州街道の交差点にあった時のことである。
（びっくりするこんな記事のページがまだ残っていたとは）
特に僕は何を買うでもなく言ったような気がする
あの頃は、タワレコやHMVの店頭の試聴機で気になったものを試聴して良かったら買うといった時である。もう細かいことは覚えていないが、よくエスカレーターで2Fに行ってた。
↑オープン時の記事を見ると2Fは洋楽コーナーだから、出会いは2Fではなかったかもしれん
1Fか？よくわからんが、とあるCDを試聴した。
当時知りもしないバンドだった。
そして始まった。
ツッタン、ツッタン、ツッタンで始まるイントロ
そして
さよなら さよなら さよなら
多分もう会うことはないよ
で始まる歌
そうガガガSPの『卒業』
（最初のシングルバージョンは、もうYouTubeで配信してないのかね？）
素直に喜べる事はないよ僕は君を卒業するよ 切ない気持ちとともに
当時の僕は、まさにそんな気持ちだった
だから試聴して即購入
何度も聴いて、
そして歌った
ここからしばらくガガガ三昧が続く
ちゃんと卒業するのに3年以上かかった
国道2号線になるまでに3年以上かかった
その間は完全にメンタルの『リヴァース・クォモ』状態である。
"Tired of xxx" = "Why Bother?" のWeezerの2nd状態である。
2つのWhyに挟まれ、Tonght, Tongiht, Tonight ・・・
とリヴァースが「うあ”ーーー！」と叫ぶがごとき時であった。
そしてその後、心のリハビリ期間を経て「国道2号線」になるのである
あぁ 君よ幸せになれ やっと僕は素直に思えた
国道二号線を見て、やっと素直になれた
だが最終的にガガガは『線香花火』が一番となるのである。
『卒業』は卒業な気持ちの時にしか聴かない。
だからもうその後は聞いていない。
懐かしい思いしかない。
それに比べて夏になれば『線香花火』は、時折聴くようになった
一時は全然聴いてなかったが
夏はハイロウズの曲と共に、ジッタリンンジンの『夏祭り』からの『線香花火』
音楽はノスタルジックに浸るわけにある訳ではない
懐かしいと思うが、決して自分にとって音楽とはノスタルジックに浸るためにある訳ではなく、生きている間に一曲でもより良い音楽に出会えるように、生きている間は前に進むために聴くのである
だが、たまには過去を振り返る時もある
そもそもその前にゴイステも永遠を否定してたのだ
私が当時ゴイステで最も好きだった曲が、1stアルバムにある『YOUTH』である
そこには、
永遠に輝くダイヤモンド 僕には どうでもいいよ
そんなものより この瞬間に 輝く今をください
たった1つの命よ いつかは消える命よ
どうか どうか ２度とこない青春を 抱きしめてくれ
（ここの「永遠」は、「とわ」と歌われている）
今歌詞見ると、恥ずかしくなるくらい眩しいんだが、、、、、
だが幾つになって今この瞬間は今しかないのである
上皮内がんとはいえ舌癌を患って、改めて強く思うのである
ジョブズの3rdスピーチが胸に刺さりなが、強く思うのである
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
(中略)
And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.
そんな永遠を否定した上での、永遠なのである
だが、さようならはやはり寂しい、、、
さよならが寂しくないなら
手放す時ためらわないなら
会わない方が すれ違うほうが
手に入れてしまわないほうが
けど、永遠じゃないからこそ儚くて美しく心奪われる
毎年同じようで二度と同じ花は咲かない
だがその10数年後ヒロトは「一番星になる」と歌う
＠サマリーポケットに預けたまま
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？