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ビジネスがうまくいっている経営者が「責任は俺がとる」という理由

ビジネスがうまくいっている経営者は、責任感が強い人ばかりです。


中小企業なら、経営者=株主 ということが多いので、自分のものだから当たり前といえば、当たり前かもしれません。


でも、本当の理由は他にあります。


それは、社員の中からスケープゴートを出さないためです。



スケープゴートを作ると会社は潰れる


スケープゴートとは、会社がうまくいかなくなったとき、その責任を押し付けられる人です。


例えば、会社の売上が下がったときは、営業部長や予算を達成できない社員、会社のなかで独自の行動をする社員などです。


もちろん、そういう人たちに会社の売上が下がった責任がまったく無いとは言わないでしょう。


でも、全責任があるとも、また言えないでしょう。


なぜなら、売上が下がる要因は、特定の人が原因ということは、ほとんどないからです。


例えば、自社の製品が時代に会わなくなっているのかもしれないし、アフターサービスが悪いのかもしれなし、小さなことで言えば電話の取次ぎの態度が悪いのかもしれません。


けれども、スケープゴートを作ると、ほとんどの人はそこで安心してしまいます。


「アイツさえ、いなくなれば、会社の成績は上がるんだ」


と誤解するのです。


そして、誤解したまま、そのスケープゴートを追い出したら、どうなるでしょうか?


結局、何も変わりません。


むしろ、今まで、会社を支えてきた人員が減るわけですから、会社を支える戦力はダウンします。


ビジネスがうまくいっている経営者は、スケープゴートを作っても、会社の問題の根本的な解決にならないことを、よく知っています。

だから、「責任は自分がとる」というのです。


責任を経営者がとるのであれば、貴重な人材を失うこともありませんし、何より社員が安心します。


結局、スケープゴートが必要なときは、社員の精神が荒んでいて、不安なのです。


その不安を取り除けば、社員は前を向いて努力してくれることを、ビジネスがうまくいっている経営者は、体験を通して、よく知っているのです。


おわりに


ビジネスがうまくいっている経営者が、いつも考えていることは、会社をいかにうまく回すか、ということです。


社員の心情を思いやるのも、その方が会社がうまく回るからです。


もちろん、純粋な優しさや愛情も含まれています。
でも、それが目的ではないです。


経営者にとって、もっとも大事なことは、利益を出すことです。
利益を出すことが、社員や関係先を守ることになると、よくわかっているからです。


だから、そのために、会社の財産である社員の精神面にも、気を遣うのです。

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