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竹と日本文化


枝に洩る朝日の影のすくなきに 涼しさ深き竹の奥かな (玉葉集)
遠方の里は朝日にあらはれて けぶりぞうすき竹の一むら(風雅集)
竹の葉に風吹き弱る夕暮れのもののあわれは秋としもなく(新古今集)

今暮らしているシェアハウスが
竹林のそばにあったおかげで
あらためて竹垣の美しさを知り、
掘りたてのやわらかな筍を味わい
竹工芸の豊かさを再認識できたのも大きな収穫でした。

間近に風に揺れる竹林の音を聴き
しなる姿をながめつつ
やってくる鶯やホトトギスの声に
季節のうつろいを感じながら
いにしえ人と語り合ったり・・

最初は駅前の竹工芸のお店で
好きなサイズの青竹を伐ってもらって花入れにしたのだけれど
竹林ボランティアを始めた昨年は
手入れをしている竹林の竹で
いろんな大きさの竹をいただくことができました。

おかげで自分の部屋だけでなく
シェアハウスの共有ラウンジを彩る花入れとして活用させていただき、
季節の花を楽しみながら、
仲間にも喜んでもらえたのです。

今の場所に暮らしてから
ぐっと竹が近くなり、日々親しんでいるのです。
竹文化そのものが日本の文化でもあることを
あらためて実感している今日この頃なのです。




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