うぐいす餅
鶯をたづねたづねて麻布かな 芭蕉
みなさん、もう鶯の初音は聞きましたか?
私がうぐいすをたづねてたどり着いたのは
東京・六本木の「青野」。
創業は安政3年(1856)、
江戸時代には大名屋敷の並ぶ場所だったそうです。
このお店の代表菓子が
きな粉をまぶした求肥に餡を包んだお餅、
「鶯もち」なのです。
お煎茶と一緒にイートインでいただきました。
笹舟に見立てたという包装を開きますと
食べやすいサイズのお餅がコロンと二つ。
それまで知っていた鶯もちは
エンドウ豆色をしていたのですが
(↑イラストのような緑)
本当の鶯の色を思い浮かべてみると
このちょっと地味めなきな粉色の方がしっくりきます。
「お・・美味しい・・」
甘すぎず上品なお味です。
まるで東風が吹き抜けていくかのようで
思わず口元が緩んでしまう優しいひと時でした。
食べていたのはほんのひと時ですが
お客さんがひっきりなしにやってきまして
次回は違うお菓子もいただいてみたいなと思いました。
さて、鶯といえば
「鶯谷」という場所がありますが
付近は江戸時代に鶯の名所だったそうですね。
何でも寛永寺の住職が江戸の鶯は鈍っていると
当時の文化人尾形乾山に京都から鶯を運ばせて放ったとか。
江戸の鶯が鈍っていたなら
信州の鶯はどうなの???
第一声が出し切れず
へなちょこ声の鶯の鳴き声を聴いたことはありますが・・(笑)
こちら信州に鶯がやってくるのは
まだちょっと先と思われますが
今年はどこで初音に出会えるのか楽しみです🌸
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