家族の問題の卒業研究を開始するまで

原体験から数か月後、
私は、企画は得意だったが実行するのが苦手な学生だった。「遅刻10回までならセーフだし4回休んでもセーフ」とセコい戦略をもっていた時点で単位はお察しだし、医者も認める重度のうつ状態だった私にはもちろん卒業研究なんか無理ゲーだった。それでも12月の発表までにそれっぽいものはした。内定もありがたいことに素晴らしい会社からいただいていた。でも、納得はしなかった。精神状態不安定な時に自分がやったことなんて信頼できない。

12月には、ありがたいことに生き甲斐ができていた。
社会人○○といういわば草野球的なものに入団したのだ。これが楽しくてしかたなかった。毎週1回のそれのおかげで、はじめて「来週が楽しみな人生」になった。来週のために生きていた。みんなが卒業展示の準備に勤しむ中、学科棟で筋トレをはじめたのも精神状態が安定する原因だったかもしれない。

それまで私はいわば地域づくりを学んでいたのだが、
○興味がある課題は女性の貧困や子ども食堂、DV、片親
○興味のある授業は、「家族とは何か」「愛着障害」
また地域で話を聞く中で「家族の問題」「地域の問題」「教育の問題」が浮き彫りになってきた。これこそが、地域が幸せになるうえで一番重要な課題だと私の中で決まっていたのだ。
3年後期にそれを伝えたが「でも家族の問題なんて難しいし、受け止めきれないでしょう」というゼミの担当教員の判断と、優等生風イエスマンな私は簡単にあきらめてしまった。

しかし4年の1月、完全に吹っ切れた私は、大学を辞めようと思った。

信頼できるなかなかぶっ飛んだ教員に「やめたいです」と伝えた。私は自分なりに家族の問題を研究して、私なりの卒業をする。それを聞いたぶっとび教員が私のなんちゃってゼミの担当になってくれた。大学4年の冬、本来の卒業まで残り2か月。躁鬱状態を自ら作り上げる異常な研究がはじまった。

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今は、興味のある分野に「フィットネス」が加わった。今の私の考えは

幸福な地域=一人ひとりがやりたいことを実現していること

やりたいことを実行するうえで必要なこと=健康

健康=つながりの健康、心の健康、身体の健康の3つで成り立つ
○つながりの健康=会社と家庭のほかに余暇活動でのつながりがあること
○心の健康=脳を活用できること=潜在意識(しみついた考え)を自分で意識的に書き換えができること
○体の健康=それぞれのやりたいことを実行できる体という器の管理ができること

そのためにもすべての人が健康でありもっている五感を通して感動し、感情を素直に感じて表現できること。これが大前提だと考えている。

相変わらず実行は苦手だが、理念はバッチリで草
草野球的なものはいまでも続いている。この生き甲斐のために、全てを清算して集中したかったのも研究を開始する理由の1つだった。

こんな大好きなことでもうまくいかなくて泣きべそをかくこともある。でもできるようになった時の達成感がすべてを包み込んでくれる。何より、「自分で本気でやりたくてやってること」でする失敗は悔しくても辛くない。

やりたいことを見つけるためには、自分の感情や潜在意識を知ろうとする努力がいる。

潜在意識=しみついた考えを知って書き換えるには、過去の家族との記憶を思い起こすことが効果的だ。一人で行うのが恐い人は、アダルトチルドレンに強いカウンセラーを検索するといい。病院じゃなくても「カウンセリングルーム」というものが存在する。幸せになるためにうまく活用してほしい。

#アダルトチルドレン #機能不全家族 #毒親 #過去 #家庭

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