「フリーランス出発点の事」を思い返してみる。

あー。私の「フリーランスになってからの軌跡」を書くと決めたは良いものの、どこから書けば良いのかな。と、当時を振り返ったりしています。「ちょっと概要と目次を決めた方がいいかなあ」とか思いながら色々考えていたのですが。

何から書けばよいのやら。のまま書き始めると言うのは私の得意技だった事を思い出しました。


実はブログ歴が長い

ここ数年は「ブログ」から遠ざかっていたけれど。よくよく考えてみたらフリーランスになる前から毎日のようにブログを書いていました。多分12年くらい。ずっと。3年ほど前に一旦ブログを辞めました。ブログを書かなくなった理由は「もう予約枠的に、これ以上お客様を受け入れる事が出来ないから一旦ブログ辞める」みたいな感じだった気がするんだけど。正確に言うと、最初の数年は「ブログ」自体なかった時代だったので、自作のホームページに「日記」のカテゴリを作って、毎日ページを追加して手動でサーバにアップする。と、言う感じでした。

今思うと、あり得ないほど面倒な作業だけど、当時はそれが普通だった。もちろんSNSも無い。途中でやっとmixiが出てきた。くらいの昔の話。高校生の時から手紙はよく書いていたから、書く事への抵抗は全くなかった。

中学3年生の時に「私ミュージシャンになるから高校は行かない」と言ったら、母親に「高校くらい行きなさい。商業科!何かの役に立つかもしれないから」と言われて、商業科に進学したのですが、それが役に立って当時の女子にありがちな「パコソン怖い」と言う気持ちも全くなく、タイピングも1級を取っていたので(多分1分で200文字くらい入力できた)タイピングに困ることもなかった。なんともラッキー。ホームページを作るにあたって独学で色々勉強したけど、あまり苦にならず。

後から詳しく書くけれど、この「書き続けていた」事と「写真が趣味だった」が功を奏して、ネットショップを始めてすぐに雑誌からのお話が来て、家を建てた時にもインテリア雑誌からいくつか声をかけて頂いて、我が家がインテリア雑誌の表紙になったりもした。家を建てた後、職種を変えたんだけど、その仕事でも雑誌掲載の話が来て、2年ほど雑誌のお仕事もしました。今は書ける場所も増えて、誰もが発信できるようになったけど、やっぱり「公の場で自分の考えている事を書く」と言うのは、フリーランスにとって大切な武器の一つになるのではないか。と、思っています。


最初の職種

私がフリーランスと言う形ではじめた最初の職種は「ハンドメイド」でした。結婚した翌年に娘が産まれて、年子で息子を出産。息子は2月生まれなのですが、なんと翌月の3月に夫の転勤。小さな子供を2人抱えて引っ越し。引越し先はエレベーターの無い3階建のアパート。小さな子供が2人いて運転免許も無かった私にはとても動きにくい環境でした。

当時、私は25才。社会性もなく「私に育児なんてできるわけがない」と思っていたのに、なぜか「でも完璧にやらねば」と思い込んでいた。「良き“長男の妻”であらねば」と思い込み、夫への不満も飲み込んで頑張っていたあの頃。このままでは頭がおかしくなるかも!と、思っていた。で。ちょっとあの頃の記憶が曖昧だから覚えてないんだけど(日々、育児にてんてこ舞いしすぎて記憶が曖昧)ある日「ミシンが欲しい」と勇気を出して夫に言ったのを覚えてる。

夫は「裁縫なんて、あなたが続くわけないでしょ」みたいな感じだった気がするけど「安いやつでいいから!」と言って、2、3万くらいのミシンを買ってもらった。結婚した時は、私にはもちろん貯金もない上に「あのー。洋服のローンがいくらか残っているんですけど」な感じだったから、生活に必ずしも必要のない物を買うことに対して何処か罪悪感があった気がする。

あ。夫は基本的には優しい人だから、何か買って怒られたことは無いんだけど(数年前、20万くらいのソファーとMacを同じ月に買った時にはさすがに叱られた)当時は「私はお金を稼いで無いから」「そもそも何もできない」みたいな「自己否定感」満載だったから、自分の趣味にお金をかけると言うことに、凄く罪悪感があったのです。今じゃ考えられないけど。

でもね。色々とネットで布を探すと、すっごく可愛い布!ボタン!レース!しかもビンテージ!なにこれ!な沢山の「ほしい!」物に出会ってしまうのです。質の良いリネンとか、上質なコットンのダブルガーゼとか。子供服を作ったら可愛いだろうなあと思ってしまう海外のファブリックとか。でも高い!

でも。そこが「着火点」だった。

「あ!上手に作れるようになって、それを売って材料費を稼げばいいじゃん!」と単純な私は、思いついてしまったのです。じゃあ、作った物を見てもらう場所が必要だし、製作日記みたいなの、書きたい!ホームページってどうやって作るんだろ。と、動き始めたのでした。

次回は「徹夜でHTMLコードと格闘。子供が寝静まった夜中にミシンを踏んで階下から苦情が来る」みたいなやつを書く予定です笑 



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