大宮区高鼻町「珍楽」は、いまや希少な「ニンニクがツーンとする」餃子が好きで寄っていたが、いまになって他にも激ウマメニューがあったと知った衝撃[エッセイ]
インスタ投稿の方が、文章が長くなるってどういうことなんだろう?
自分でもさっぱりわからんが、なぜか「写真をアップするためにチョロっと紹介文を書こう。本当にサラっとね」と思っているときほど、やたらと長文を書いてしまう。
そして、それなりの文章になってしまうという不思議。
まあ、インスタはハッシュタグを含めて2200字とかだったかな? とにかく、文字量制限がないようでいてあるので、限度に達したところでようやく「あらやだ。こんなに書いちゃった」と気づく。
そして、最近では「せっかくなので、noteに転載しちゃおう!」という、今回もこの黄金パターンにより、無料記事としてインスタから若干修正等整文をしたうえでの転載でございます😁
本来、noteではもっとちゃんとしたエッセイやノンフィクションを提示する場にするつもりでいたのだが……。
こういう落書き感覚で書いたもののほうがあっというまに書き切れてしまう。
そして、なかなかに歯切れがよい。
だから、掲載も早くなるのよね。
他にも、野球やアニ特といった本筋の話題の文章(有料含む)も書きかけのものがいくつもあるので、順次書き上げてあげて出していくつもりではいるが、その間を埋めるものとして、こうした肩の力が抜けた無料エッセイを出しながらつないでいこうと思う。そこんところ、ご容赦くだちい。
では、始まりはじまり~。
ニンニクが強烈にきいている餃子が食べたいんや
県営大宮に行くときは、可能な限り寄るようにしている「珍楽」。
今回は車で球場入りしたため、帰り際に大宮駅方面には行けないので、第一試合終了後、球場を抜け出し、片道20分くらい歩いて、執念で行ってきた😅
爺さん一人で切り盛りしているなんてことはないレトロな町中華だが(ランチタイムには注文をとる女性が手伝っていることもある)、ここの餃子は時代に逆行していまだに強烈なくらいニンニクをきかせており、ニンニクが大好きなオイラにとっては、もはや「最後の楽園」なのだ。
ニンニクのきかせ具合も、客のウケを狙ったり、それをウリにしている感じでもない。
無意識に作っているのに自然とニンニクがすごくきいている。それが好きなんだよなぁ。
ただ、爺さんがいつリタイアしてもおかしくなさそうなナリをしているので、数年前あたりから、行くたびに「ほっ、まだやってる」と思うようになった。
今回は、特に新型コロナウィルスの影響で閉店してはいないかと心配していたが、健在で良かった。
チコちゃんに負けぬほどのチャーハン好きが災い?
ワンパターンにチャーハン餃子を頼み続けてきた
「珍楽」は、大宮駅からは徒歩で10分以上はかかると思われる。
駅前をほぼ線路と平行に伸びる大きな街道から、特殊な石畳による舗装のされた路地に入り、さらにずっと奥へ。氷川神社から伸びている参道の入口付近で変則五差路っぽい形をした交差点の少し手前に位置している。
過去にFBで紹介したことがあったが、そのときも、写真は今回見出しに据えたものとアングルは同じ。つまり、石畳の路地側にある店の入口を、氷川神社参道入口の五差路側から写したものだけを紹介していた。
でも、実は反対の大通り側にも面していて、両方から出入りできるようになっている。
↓この写真は、それがわかれば……と思って入れておいた。
そして、いつもはお目当ての“無意識にニンニクがきいている”餃子に、オイラもチコちゃんに負けず劣らずのチャーハン派なので、チャーハンをつけたいわゆる「チャーハン餃子」を注文してずっと食べていたのだが、今回、初めてラーメンを頼んでみた。
というのも、ここのチャーハン、好みはあると思うけれど、オレの食感だとややベチョベチョしていることが多く、正直、あんま合わないのよ😅
なのになんで毎回食べていたのかというと、年に1〜2度しか行かないから、いつも忘れていて、とりあえずチャーハン餃子を機械的に頼んでしまっていたのだ。
で、いつも食べてから「失敗した」と思うのだけれども、もう一方で、「でも、チャーハンでこれだから、他のメニューはもっとダメなのでは? だったらチャーハンのほうが無難かもな」という気持ちもあり、他のメニューを注文する勇気がわかなかったという意識もなきにしもあらず……というところであった。
町中華でこんな奇跡的なバランスの素ラーメンに出会うとは!
ところが、今回はなんのイレギュラーか、オイラの中で心境が変化したようで、気づいたらラーメンを頼んでしまっていた。
するとどうだろう。
来たものは、↓の写真のとおり、至ってごく普通の東京風アッサリ醤油ラーメンである。
これは当然、予想の範疇。ま、こんな感じでしょう、と。
だが、ひと口食べだけで驚いた!😲
すんごく美味かったのだ。
見た目のとおり、味はアッサリしていたのだが、詩的に表現するなら「澄みきった味」と置き換えることができるだろう。
とにかく、舌の上で不純なものを一切感じとることのない綺麗な水のような、それでいて、出汁や醤油の味が決して出過ぎることなく存在感を示しており、そのバランスが絶妙に整っているではないか。
「素ラーメン」のため、それぞれがチョロチョロっと申し訳なさげに乗っかっているだけが、具材も大変素晴らしい。
チャーシュー、わかめ、ナルト、シナチクが、そのアッサリしたスープのおかげで、たったひと口分にもかかわらず、こちらも口に入れるたびに適度な主張があって大変美味しく感じられたのである。
また、麺については、中細のややちぢれたもので、どこにでもあるタイプだと思うが、これもスープのバランスが素晴らしいためか、スルスル口に入っていく。
要するに、究極の「どノーマル」である。
スープがノーマルの極地であるうえに、ものすごく純度を高いからこそ、他のパーツもノーマルな旨味が引き出され、すべてがハイレベルなバランスに感じられる。
そういうことなのではなかろうか。
はたまた、単純に猛暑のなか球場の冷房のないカメラマン席でずっと写真を撮っていたため、五感が疲弊して麻痺していたのか?
それはいまとなっては、もうわからない。
だが、食べている間、ずっとオイラを感激させてくれたのは紛れもない事実。それが揺らぐことはない。
県営大宮球場へ行った際には可能な限り行き続ける
だから、末永くお店も続けてね
それにしても、なぁ。
会計をして、店を出たときにふと思った。
これでラーメン500円なんだよな。
それで、餃子が300円。
合計800円で、これだけ感激させてくれる中華を提供してくれるのならば、これはお安いものだなぁ……と。
ちなみに、チャーハンは600円なので、いつもは900円払っている。そして、店を出たあと、「これで900円かぁ」と、少々微妙にコスパ負けした感に見舞われていたというのが正直なところだった。
それを思えば、同じ店でこの差たるやなんたるか!? である。
でも、店主の爺さん、ここまで自負してラーメン作っているんかなぁ。
ラーメン専門店のようなこだわりや誇りがあるようには思えないのだが、逆にいえば、それでこんなに喜んでいる客を輩出しているのだからすごいことではないかな。
ともあれ、これまでもそうであったように、県営大宮球場に行ったときには、今後もできる限り「珍楽」に立ち寄りたいと思う。
年に1度か2度しか行っていないので、当たり前だが、顔も覚えられていないが、そんなことはどうでもいいし、むしろ、その方が気楽でいい。
そして、これからはチャーハン餃子ではなく、必ずラーメンと餃子のセットを頼むことにする。新たな歴史が始った(笑)。
その歴史を長く築き上げるためにも、店主の爺さんには末永く頑張ってもらい、堪能させ続けてくれることを願っている。
ラーメンの味にあまりにも感動してしまったため、肝心のメインメニューたる餃子の写真を取り忘れるというオチもついたところで😆
おあとがよろしいようで!
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