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アマチュアだから届けられることがある

アマチュアだから届けられることがある、と思っている。

プロのスキルや完成度には及ばずとも、アマチュアの作品・演奏には、プロとはまた違った魅力がある。

私は長らく、アマチュアのオーケストラや室内楽団に所属していて、ステージに立つ側だった。どういう人がどんな思いで聴きに来てくれるんだろうとわからないでいたのだけど、聴く側になってようやくわかったことがある。

プロは演奏している姿も込みでアート。アマチュアはどちらかというと、演奏している姿や一音ずつに込める思いに、好きから派生した独特の熱がこもっている。その熱量から、今日まで歩んできたストーリーが色濃く伝わってくるのだ。

スキルの未熟さゆえにぶち当たる壁、仲間との励まし合いや意見交換。完成されたものしか提示されていないはずなのに、場を共有していると、彼らのここまでのプロセスがうっすらと見えてくる。そのさまに心を揺さぶられる。プロの作品では感じられない、等身大の奮闘の軌跡がそこにはある。

アマチュアのエネルギーは、聴く側にも流れ込んできて、私たちを鼓舞してくれる。何かを全力で頑張りたい気持ちになるのだ。

夢や希望のエネルギーをストーリーを通して伝えられるのは、アマチュアならではだと思う。

私は、音楽だけではなくて、文章でも同じことができると思っている。

以前noteで公開した「noteでやってみたいこと」。趣味でエッセイを書いている人たちを集めて、小冊子程度の本にしてみたい。きっと私たちにしか書けないものが出来上がるはず。

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