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私的スタンダード

スタンダードについて特集された雑誌を読んでいて、
ふと「私にとってのスタンダードって何だろう」と思った。

ファッションでも
文具でも
食べものでも。

例えばコーヒー豆。
お店には、それぞれスタンダードがある。
店名のあとにブレンドと続くものが多くて、どの商品がスタンダードなのかわかりやすい。『カルディブレンド』とかね。

だけど、自分にとってのスタンダードって、
お店のスタンダードとはまた別のものだなぁと思う。

実家にいたときは、母の友人がおすすめするコーヒー豆をネットで買っていた。その豆が販売されなくなってからは、コーヒー豆がどこに売っているのかわからず、しばらくドリップバッグのコーヒーが我が家のスタンダードになる。

カルディのある町に住むようになってからは、
カルディのコーヒー豆をいくつか試してみることに。

何もわからない状態で自分でコーヒー豆を選ぶのは初めてで、ドキドキしたのを覚えている。

中でも、バニラの香りがする「モカフレンチ」を気に入り、すっかり私のスタンダードになる。

だけど、「モカフレンチ」は世間ではあまり人気がなくて、ミルクを入れたり、アイスで飲んだりするにはおいしいとネットの口コミには書かれていた。私からしたら、ホットのブラック一択だというのに。コーヒーは、苦ければ苦いほどコーヒーたらしめるし、おいしいのだ。

長らく「モカフレンチ」がスタンダードだったけれど、個人が焙煎するお店でコーヒー豆を買うようになってからはすっかり疎遠だ。言うならば、元カレみたいな存在。よく知っていて、身近にいて当たり前だったけれど、もう以前のようには関わらない。そんな感じ。

今はいろんな豆に浮気しているけれど、
やはり初めて焙煎所で買ったコーヒー豆はいつも私の心にいる気がする。
今は、あの豆が私のスタンダードかな。

スタンダードは人によっても違うし、
時の流れとともに変わっていく。

ジャンルごとに自分のスタンダードを集めて、リスト化していけたら面白そう。
『私的スタンダードリスト』。作ってみたい。

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