山下健一

音楽、本、映画、旅、バイク、カメラ、居酒屋 etc.… の話。昭和生まれの遊び人が語る…

山下健一

音楽、本、映画、旅、バイク、カメラ、居酒屋 etc.… の話。昭和生まれの遊び人が語る、愛しき70年代のあれこれ…

マガジン

  • 旅が教えてくれたこと 1983年夏、ニューヨーク…

    僕の20代から50代までの旅の記録

  • 原付ライダー青春グラフィティ

    2スト原付バイクが輝いた愛しき70年代 の記録

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本好きが語る読書ライフ ~「速読」「多読」を巡って…

■本が好き!   僕は本を愛している。読書が大好きだ。本を読むことで新しい知識を得られることが楽しいし、何よりも本の中で紡がれる物語を味わう時間が好きだ。本を読んでいる時間、活字に没入している時間はとても幸せだ。だから僕は、「多幸感を味わう」ためにたくさんの本を読む。あらゆるジャンルの本を読む。純文学(小説、散文、詩歌等)、文学評論、自伝、ミステリー・ハードボイルド、ノンフィクション・ドキュメント、旅行記・探検記、思想家・科学者のエッセイ集、歴史・哲学・経済学・文化人類学

    • 映画「リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス」 ~Bury Me Beneath The Weeping Willow(柳の木の下に)

      ■顔が見えない国民的歌手  映画「リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス」を見た。好きで見たわけではなく、たまたまU-NEXTの無料映画の中で見つけたので、眠れない夜の暇つぶしに安いバーボンのソーダ割りを飲みながらPCのモニターで鑑賞した。    「サウンド・オブ・マイ・ヴォイス」は、リンダ・ロンシュタットのデビューから現在までを追ったドキュメンタリー映画だ。第63回グラミー賞 最優秀音楽映画賞を受賞し、2022年に劇場公開されたらしいが、僕は今回U-NE

      • ラジオの時間 ~たくさん集めたラジオの話

         僕はラジオを聴いている時間が好きだ。ラジオを聴いている時間は、ゆったりと流れる。    老若男女を問わず多くの人がYoutubeを始めとするネットメディアの視聴に多くの時間を使う中で、ラジオを好んで聴く人は減少傾向にある。総務省が行った「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、テレビやインターネットと比較して、ラジオの利用時間(全年代平均)は、テレビの1/20、ネットの1/30程度に過ぎない。それほどにラジオは、新聞と並ぶ「衰退しつつあるメディ

        • 旅の道具、僕のバッグ遍歴 ~愛するKarrimor、Kelty、Timbuk2…

           こちらの記事で書いたように、僕は旅が大好きだ。青年期以降の人生の大半を、多くの旅をして過ごしてきた。もう「好き」を超えて、これは「放浪癖」ではないかと思うぐらい、国内外のあちこちをフラフラと彷徨ってきた。同じ場所に定住・安住することが嫌いで、マイホームを持ったことがない。まもなく70歳になるというこの年になっても、放浪癖は変わらない。つい2週間ほど前にも、青春18きっぷを使って普通電車を乗り継いで大阪に行き、新今宮にある常宿の安ホテルに泊まって、3日間に渡って西成の居酒屋巡

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        本好きが語る読書ライフ ~「速読」「多読」を巡って…

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        • ラジオの時間 ~たくさん集めたラジオの話

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        • 旅が教えてくれたこと 1983年夏、ニューヨーク…
          14本
        • 原付ライダー青春グラフィティ
          21本

        記事

          50年前のレンズ+18年前のデジイチ ~smc PENTAX-M 50㎜ F1.4の実力は?

          ■smc PENTAX-M 50㎜ F1.4  先日書いた「僕のフィルム一眼レフ事始め ~PENTAX MXの話」という記事で、僕が初めて購入した一眼レフカメラPENTAX MXとセットで購入したsmc PENTAX-M 50㎜ F1.4について書いた。1981年頃に購入したこの50㎜レンズはMXとともに仕事や取材に大活躍してくれたレンズである。smc PENTAX-M 50mm F1.4は、1977年に発売された、Kマウントのいわゆる「標準レンズ」だ。PENTAX-M

          50年前のレンズ+18年前のデジイチ ~smc PENTAX-M 50㎜ F1.4の実力は?

          500万画素の古いコンデジで遊ぶ ~“映える”写真は撮れるのか?

           今回は、2005年に発売された500万画素機でいろいろと撮影するという企画なのだが、これをやろうと思ったのはネット(AERA dot.)で目に留まった以下の記事を読んだからだ。   Z世代がハマる「古いiPhone」で撮る日常 500万画素だからこそ“映える”写真の妙味とは?  この記事は、味のある写真を撮るためにわざわざ古い500万画素カメラのiPohe 4を購入する若者の話で、多くのZ世代が「昔のiPhoneの写りがめちゃくちゃエモい」と、広く共感を呼んでいるという内容

          500万画素の古いコンデジで遊ぶ ~“映える”写真は撮れるのか?

          僕のフィルム一眼レフ事始め ~PENTAX MXの話

           一眼レフカメラと言えば、中学生の頃(60年代末)、家には父親が使っていた「ミノルタSR-T101」があった。これはミノルタ初のTTL測光方式を採用した一眼レフカメラだが、高校生の時に使い方を教えてもらって登山旅行に持っていたことがあるが、当時はうまく使いこなせなかった。その後、10代の終わり頃から20代初め頃まで(70年代前半)、旅行やツーリング時に持ち歩くのはコンパクトカメラだった。当時使った記憶があるカメラは「ヤシカ エレクトロ35」と「コニカ C35」だ。    そし

          僕のフィルム一眼レフ事始め ~PENTAX MXの話

          ロックとカントリー ~若い頃はカントリーに興味がなかったのに…

           僕は、こちらの記事で「アメリカン・ルーツ・ロック」が好きだ…と書いたが、実はルーツ・ロックというジャンルの音楽に本格的にのめり込みレコードを買い漁るようになったのはかなり後のことで、社会人になって30代を過ぎてからだ。そして、それは60代になった現在も続いている。ただし、ルーツ・ロックという音楽ジャンルには厳密な定義があるわけではないようだし、このジャンルに属するミュージシャンが誰と誰なのかも特に決まっているわけではないだろう。なんとなく、集めたアルバムや日常聴く音楽の多く

          ロックとカントリー ~若い頃はカントリーに興味がなかったのに…

          ロック喫茶があった時代

          ■ロック喫茶とは?  昔、…1970年代~80年代にかけて全国各地に「ロック喫茶」なるものが存在した。ロック喫茶がいつ頃生まれ、いつ頃消えていったのかは知らない。僕がロック喫茶によく通っていたのは高校2年~大学1年にかけての頃で、つまり1972年~1974年という時期だ。高校時代は名古屋で、大学に入ってからは東京の店に通った。    ロック喫茶は、当時たくさんあったジャズ喫茶とはある種対極の存在だった。ジャズ喫茶が静かに音楽を聴く「大人の空間」「気取った空間」であったのに

          ロック喫茶があった時代

          昔のコンデジで遊ぶ(3) ~2011~2012年頃に発売された激安コンデジを試す…

          ■2011~2012年頃のコンデジ市場  「昔のコンデジで遊ぶ」シリーズの3本目の記事である。今回は少し趣を変えて、手持ちの古いコンデジの中から「発売当時の価格が激安」の製品に絞って、撮影テストをしてみたい。    本稿を書いている2024年現在、APSサイズや1インチなどの大型センサーを搭載した高級コンデジや、防水・防塵を強化した特殊用途、そしてレンズ交換式のミラーレス以外に、デジカメの新製品はほぼ売られていない(中華製品やトイデジライクな製品を除く)。国産メーカーの普

          昔のコンデジで遊ぶ(3) ~2011~2012年頃に発売された激安コンデジを試す…

          ピルクルとトランプ

           僕はここ数年、毎日風呂上りに乳酸菌飲料「ピルクル400」を飲んでいる。ピルクル(日清ヨーク)は「ヤクルトの廉価版」のように思われがちで、実際に販売価格にはかなり差がある。僕の場合は、別に安いから飲んでいるわけではない。たまたま同居人が購入してきたピルクルが冷蔵庫に入っていたので、なんとなく飲み始めただけだ。毎日飲むようになってしばらく経ったある日、「やっぱりヤクルトの方が美味しいのでは?」と思い、自分でヤクルトを買ってきて飲んでみた。微妙に味が異なるのだが、ピルクルに慣れて

          ピルクルとトランプ

          見たくても見れない、あの映画 ~DVD化されないから余計に見たい…

           僕は映画が大好きで、中でも1960年代末~70年代のアメリカン・ニューシネマに大きな影響を受けた話は、既にnoteにアップした各稿で書いている。それらの映画については、機会があれば順次書いていくつもりだ。  一方で、かつて見た1960年代末から1970年代に封切りされた映画で、自分の中では「この映画はいい」と力説するほどではないが、なんとなく懐かしく思い出され、もう一度見てみたいという映画がいくつかある。それらの映画のうち、もう映画館で2度と上映されることもなく、TVでも放

          見たくても見れない、あの映画 ~DVD化されないから余計に見たい…

          昔のコンデジで遊ぶ (2) ~たまにはスマホではなくコンデジで撮ってみよう…

           前稿「昔のコンデジで遊ぶ (1) ~15年以上前のデジカメの使い途を探る… 」を書いた後に、このnoteで「古いコンデジ」「オールドコンデジ」で検索してみたら、たくさんの記事がヒットした。いろいろと読んでみたが、古いコンデジを使うことがけっこう流行ってるらしい。中でも、意図的にCCD搭載機種を選んでその発色を楽しんでいるデジカメユーザーが多いことに驚いた。いや、オールドコンデジがちょっとしたブームになっているなんて、全く知らなかった。かつて長くデジカメサイトを運営していたが

          昔のコンデジで遊ぶ (2) ~たまにはスマホではなくコンデジで撮ってみよう…

          昔のコンデジで遊ぶ (1) ~15年以上前のデジカメの使い途を探る…

           ここのところ古いデジカメ、しかも古いコンデジを時々持ち歩いて写真を撮っている。使っているのは特に「高級コンデジ」と呼ばれたジャンルの製品ではない。ローエンド製品でもないが、ハイエンドでもない。まあごく普通の価格帯で売っていた昔のコンデジだ。 ■写真マニアに見られたくない?  写真を撮ることが好きな僕は、普段はスマホで撮っているだけだが、たまに無性にカメラで撮影したくなる。日常の散歩時に、月に2~3回ぐらいはデジカメを持って歩く。しかし、最近はミラーレスを持ち歩くのが重く

          昔のコンデジで遊ぶ (1) ~15年以上前のデジカメの使い途を探る…

          「象の仔」の思ひ出

           かつて池袋の北口に「象の仔」という小さな喫茶店があった。  昭和30年代に開業した、池袋でも最も古い喫茶店のひとつだったらしい。ケーキが美味しいことでも知られていた。  1990年代のいつの頃からか、その「象の仔」は「街角」という名前に変わった。僕が知る象の仔の時代から街角の時代にかけて、切り盛りしていたのは簑島紀男さんと奥さんの明美さんのお二人である。    僕が池袋北口の象の仔に毎日通い出したのは、1984年からである。独立起業して池袋西口にオフィスを借りた年だ。オフ

          「象の仔」の思ひ出

          モノを書く道具(2) ~1990年代の「駄文書き散らし生活」

           前稿(モノを書く道具(1) ~僕の「駄文書き散らし生活」の変遷)で、1980年代から1990年代初頭までの「モノを書く環境・道具」について書いたので、それ以降の話、つまり1990年代半ば以降の話を書こう。およそ30年前の話である。 ■ガリ版から活版印刷へ  ところで、還暦を超えている僕の世代は、商業印刷の主流が活版だった時代を知っている。活字を拾って版を組む現場を見ているし、4号、5号という活字サイズや、組版時の文字間隔調整に使う「クワタ(quad)」や「スペース(sp

          モノを書く道具(2) ~1990年代の「駄文書き散らし生活」