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スクワット時に膝をつま先より前に出さないのは正解か?

今回は以下の記事でも少し話したタイミングについて話します。

あるトレーニングをする時に必ずしもAかBかの二択でなく、0か100という単純なものでもありません。
特にアスリートなどでレベルが高くなり、多くの詳細まで気にしてトレーニングする場合、その選手の現状と目指すゴールから逆算して時にはAを、また今日はBをなどと各トレーニングの利点や欠点などの性質を理解した上で適切なプログラムを製作する必要があると思います。

抽象的な話はこの辺までにしてこれからは具体的な話をスクワットを例に話して行きます。

ちなみに次回はボックスジャンプの適切な高さ設定について同じような切り口で話します。


✅ 膝をつま先より前に出すべきか?

結論から言うと僕の考えは
場合による
です。

そして基本的には膝をつま先より前に出すのには賛成です。

というのも、下の写真を見てわかる通り、
実際のスポーツ(ダンク)中に膝がつま先よりも前に出た状態で負荷がかかることが多いからです。

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つまりスクワット時にこのような姿勢・状態(つま先を膝より前に出す)を模倣して足に負荷をかけることで、

1. その姿勢・状態で出力できるパワーを上げれる。
2. その姿勢・状態での膝の耐久性が上がる。

と僕は思います。

しかし、だからと言って毎回膝をつま先より出して/スポーツ中の姿勢を模倣してスクワットするのがいいのかと言うとそうではないと思います。

理由としては、
そのスポーツの活動中にすでに膝がつま先より前に出た状態で膝に負荷が何回もかかっている可能性があるからです。

この状態でトレーニングジムに戻って再度膝をつま先より前に出してスクワットをすることでさらに膝に必要以上の負荷をかけることになりかねません。
(次にコート上でパフォーマンスの練習をする時、再度膝に負荷がかかる-> ジムで負荷をかける ->コート上で負荷をかける.......)

もしその選手がこれに耐えれるならさほど問題ではないと思います。
その場合はその姿勢での膝の耐久性をあげるために膝をつま先より前に出してスクワットするのは大いに有効だと思います。

しかし、これを長期的にやった結果、その姿勢・状態での膝の耐久性が上ゲルためにやったスクワットが逆に怪我を招くこともあると思います。

ですのでここで重要なのがタイミングです。

常に気にすべきことは
何をそのトレーニングに求めているのか。
(膝の耐久性向上?下半身のストレングス向上?それとも両方?)

その負荷は今その選手に本当に必要なのかということ。

コート上で膝に十分な負荷がかかっている場合、トレーニングジムでは逆にその負荷を取り除くために膝をつま先より前に出さずにスクワットする方がスマートかもしれません。


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