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地獄でなぜ悪い

ヤクザの組長・武藤(國村隼)は獄中にいる妻・しずえ(友近)の夢を叶えるために、本業そっちのけで娘・ミツコ(二階堂ふみ)を主演にした映画の製作を画策している。面会の度にしずえに対して、撮影は順調に進んでいると場を取り繕う武藤。しかし、肝心のミツコは男と逃亡中、そして、しずえの出所まではあと9日しかない。金に糸目をつけず、片っ端から撮影機材のレンタルをしながら、なんとか娘の身柄を確保した武藤は、ミツコから(実はすべて嘘なのだが)映画監督と紹介された駆け落ち男・公次(星野源)を監督

    • チルリ

      このアニメを知ったきっかけは、私の大好きなバンドであるamazarashiの『ナモナキヒト』という曲のMADである。 そのMADにこのアニメが使われていた。 その足でチルリというワードを検索し、MADのもとになったこのアニメにたどり着いた。 本当に素晴らしい。 短編アニメでありながら、長編を観た後のような重厚な感情を残してくれる。 このアニメが最も描きたいのは、人と人との関わりだと思う。 我々は他人に囲まれて生きている。世の中のすべての人間の中で言えば、自分を救ってくれる

      • ラジオのこちら側で

        私はラジオが大好きで少し前まで毎週のように深夜ラジオを聴いていた。 今でもポッドキャストでいろいろなラジオを聴いている。 ただ、私は本書の著者であるピーター・バラカン氏のようなDJがパーソナリティーを務める音楽主体の番組ではなく、芸人がパーソナリティーを務めるトーク主体の番組ばかりを聴いてきた。 音楽主体の番組については移動中の車の中で流れたら聴く程度で、自ら進んで聴く習慣はなかった。 そんな私が本書を購入した理由は、本書の帯に書かれていた「文章が知識だとするとラジオは情熱。

        • 希望の国

          見えない戦争―― ただ、大切なものを守りたいだけ。 東日本大震災から数年後の日本のとある町。 小野家と鈴木家は隣り合い、つつましくも幸せに暮らしていた。 ある日、大震災が発生、それにつづく原発事故が、生活を一変させる。 原発から半径20キロ圏内が警戒区域に指定され、強制的に家を追われる鈴木家と、道路ひとつ隔てただけで避難区域外となる小野家。 そんな中、小野家の息子・洋一の妻・いずみが妊娠、子を守りたい一心から、放射能への恐怖を募らせていく。 震災から2年が経とうという今日

        地獄でなぜ悪い

          本を読んだら、自分を読め

          (過去のブログ記事を移行しました) ずっとブログを始めようと思っていたが、なかなか踏み出せずにいた。 その背中を押してくれた1冊。 尊敬する本読みの小飼弾氏の最新作。 まずはじめは備忘録と考えましょう。最初のうちは備忘録を公開するだけ。それがいちばん続きやすい とりあえず最初のうちは、タイトル、著者名、出版社名、抄録だけでOK。 これらの言葉に勇気をもらって、のんびり書いていくことにする。 本書において、「読書」とは以下のように述べられている。 本とは他人の考えを

          本を読んだら、自分を読め

          半沢直樹 アルルカンと道化師(池井戸潤著)

          昔から、半沢直樹が大好きです。 それは、相手が誰であろうが、どんな立場であろうが、自分が持つ信念を貫くとともに、そのための結果を出す手段を全力で全うする姿勢に憧れるからだと思っていました。 ドラマ版半沢直樹の影響もあったんだと思います。特に上記の部分がクローズアップされ、素晴らしい役者の皆さんの演技によって、取り分け勧善懲悪部分がデフォルメされているからです。 でも、この最新作『半沢直樹 アルルカンと道化師』を読んで、それだけが半沢に憧れる理由ではなかったこと、自分自身がも

          半沢直樹 アルルカンと道化師(池井戸潤著)

          子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園 ~教育・環境・安全の見方、付き合い方まで(猪熊弘子、寺町東子著)

          子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園 ~教育・環境・安全の見方、付き合い方まで(猪熊弘子、寺町東子著)

          M-1グランプリ2019

          毎年恒例の年末のお祭り、M-1グランプリ。 予選から追いかけなくなって数年が経ちますが、毎年出来る限りリアルタイムで見る生活は変わりません。 事前情報として、今年の決勝進出者はニューカマーが多いとは認識していました。それもあり、どんな大会になるんだろうかと、期待と不安の入り混じった気持ちで今日を待っていました。 結論から言うと、とても素晴らしい大会でした。優勝のミルクボーイ、本当におもしろかったし、準優勝のかまいたちも本当におもしろかった。 かまいたちは去年もおもしろ

          M-1グランプリ2019

          人を動かす(D・カーネギー著)

          人を動かす(D・カーネギー著)

          人材マネジメント入門(守島基博著)

          人材マネジメント入門(守島基博著)