人間の脳は何歳まで成長するのか?

脳っていつまで成長するのか?って疑問に思いまして調べてみました。いつまでも若々しくいたいなと友人の認知症のおばあちゃんを見るとよく思います。

認知症と言えども脳の問題なので、脳を若く保ちたいと思う日々であります。

人間の脳は成長し続ける

ノースカロライナ大学が、人間の脳の構造的および機能的発達に関する研究のレビュー[1]をしていまして、人間の脳は、生後すぐに急速に成長し、思春期までに大人のサイズに達します

しかし、一部の脳の領域は、思春期以降も成長を続けることが判明しています。
具体的には、

  • 大脳皮質:思考、記憶、言語などの高次脳機能を担う領域

  • 前頭葉:計画、実行、判断などの機能を担う領域

  • 海馬:記憶の形成や維持に関わる領域

一般的には成人するとそこから頭打ちだと考えられていることが多いですが、基本的に脳は成長していくのです。そこで1つ疑問が生まれます。「脳はいつまで成長する」のでしょうか?

死ぬまで成長する脳

歳をとっても大脳皮質、前頭葉、海馬が成長するということは分かりましたが、実際何歳なで成長するのでしょうか?その答えとなりそうなのが、「スーパーエイジャー」です。

スーパーエイジャーとは、「中年の平均値と同じくらいの認知機能(理解・判断・論理などの知的機能)を持つ80歳以上の人」のことでして、歳をとっても若い頃と変わらない脳を持っている人たちのことです。

スーパーエイジャーになることができれば、脳はいつまでも若いまま成長してくれることになります。そこで、「スーパーエイジャー」について調べてくれた研究[2]がありまして、

この研究は、マドリードのアルツハイマー病に関する長期研究プロジェクトに参加していた64人のスーパーエイジャーと認知的に正常な高齢者55人を追跡調査したもので、

「スーパーエイジャーはうつ病や不安のレベルにおいて典型的な高齢者よりも低いスコアを示したことが研究で判明しており、他にも活動的で、充分な睡眠をとり、日常生活において自立していた」とのこと。

これらがスーパーエイジャーの特徴のようです。健康的な生活を送ろうって感じですね。

スーパーエイジャーになる方法

誰しもいつまでも若い時と変わらない脳でたいですよね。ということで、ここからは、スーパーエイジャーになる方法[3]を具体的にご紹介していきます。

1.運動

健康体なので当たり前のことかもしれませんが、運動をしているよう。週に2回運動するだけでも、将来的に病気になる可能性を下げるのに役立ちます。

また、脳の成長に欠かせないBDNF(脳由来神経栄養因子)が分泌され、ストレスも解消されます。運動のストレス解消効果についてはこちらの記事を参照ください。

2.人間関係

主観的に孤独だとストレスがやばいって記事を書きましたが、やはり人間関係は欠かせない。子供のIQを上げるためにもなるべく小さいうちから学校など人間関係がある環境に入れると良いという研究[4]もあるくらい。

人間関係ってのは複雑なので、人間関係の中で脳が刺激されIQが向上していくそう。子供に限らず、大人の脳にも効果的ってことですね。やはり、社会的動物って感じ。

3.新しいことに挑戦する

新しいことに挑戦すると脳は活性化します。今までやったことがないことや食べたことがないものなど積極的に挑戦してみましょう。私は最近スカイダイビングに挑戦しました。現実味がない感覚で楽しかったので、興味があったら是非。

まとめ

人の脳は死ぬまで成長することがわかりました。しかし、成長し続ける脳にするには、健康的な生活を意識しなくてはなりません。当たり前って感じではありますが、健康が一番ってことですね。今後も健康に役立ちそうな知識を収集していこうと思いました。

本日のおすすめ本

参考文献

[1]Gilmore JH, Knickmeyer RC, Gao W. Imaging structural and functional brain development in early childhood. Nat Rev Neurosci. 2018 Feb 16;19(3):123-137. doi: 10.1038/nrn.2018.1. PMID: 29449712; PMCID: PMC5987539.

[2]https://www.thelancet.com/journals/lanhl/article/PIIS2666-7568(23)00079-X/fulltext

[3]https://www.nm.org/healthbeat/healthy-tips/4-habits-super-agers

[4]Shin EK, LeWinn K, Bush N, Tylavsky FA, Davis RL, Shaban-Nejad A. Association of Maternal Social Relationships With Cognitive Development in Early Childhood. JAMA Netw Open. 2019 Jan 4;2(1):e186963. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2018.6963. PMID: 30646208; PMCID: PMC6484556.

免責事項:以上一部を参考に筆者独自の解釈と科学的根拠に基づいた記事なので、元の研究とは内容が異なることもあります。文献が基本的に英語なので、読み間違えや理解不足の点も多々あると思うので、自己責任でご覧ください。記事にはAmazonアフィリエイトなども含んでたりします。

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