見出し画像

【MAJOR】佐藤寿也の話がしたい

私にとって唐突に定期的に「たまらん、好きだ」という波が来る人物が居ます。

佐藤寿也です。

佐藤寿也とは、少年サンデーで連載していた『MAJOR』の主要人物。主人公茂野吾郎の幼なじみ兼バッテリーを組むとんでもハイスペ野球選手です。

63巻の表紙がめちゃくちゃ好きなので載せます。

佐藤寿也に出会ったことによって、オタクの世界に足を踏み入れることになりましたし、プロ野球も高校野球も嗜みキャッチャーを応援しがちな身体になりました。

一体、佐藤寿也(以下:寿くん)のどんな所に魅力を感じて虜になったのか経歴から好きなところを3つに分けて今回は書き連ねようと思います。

【佐藤寿也の経歴】

・甲子園常連校「海堂高校」に入学。

1軍入で4番キャッチャーを務めて、高校野球春夏連覇へ導く

・高卒ドラフト1位で東京シャイアンズに入団

・先輩キャッチャーのケガ離脱により、スタメンマスクを被る

・プロ一年目で打率3割新人王

・2年目のジンクスも感じさせずに打点王

・W杯にて代表入り。堂島離脱によりマスクを被る。大事な場面の打撃で準優勝に貢献。

・日本野球界に貢献後にメジャーリーグに移籍。インディアナホーネッツに入団。吾郎と同じユニホームを着る。

・走塁の怪我によりシーズン中離脱していたが、2本の本塁打にてワールドシリーズに貢献。

・現役引退までメジャーリーグにて首位打者・本塁打王を獲得。

じゃんじゃん引退まで書き込みましたが、とんでもハイスペックですね。

ハイスペックな上に顔が良くて真面目で誠実な感じがダダ漏れです。高校編やプロ入り後に女の人にワーキャー言われる描写がありますが、こりゃ納得します。多分私もあそこにいた。

華麗な経歴を持つ寿くんですが、どんどん私が好きなところを掘り下げていきましょう。

【爽やかな顔して背負ってるものが重い】

これは当時びっくらこきました。

実は寿くん、小六の修学旅行中に経営が傾いた両親・妹の夜逃げされてるんです。

まだ齢12ですよ??楽しい気持ちで帰ってきたのに家に誰もいないって想像ができない、、、。置いていかれてしまった寿くんは、母方の祖父母に引き取られて一緒に暮らすことになります。

こんなんグレますよね???なのに寿くんは、グレずに誠実に育ちます。きっとそれは、寿くんに苦労はかけさせまいと年金暮らしから閉じていた弁当屋を再開させた祖父母の背中を見ていたんだと思えば泣けてきます。中学寿くんを養ってあげたい、、、。

そんな自分のために頑張る祖父母を楽させたいという強い思いで中学生寿くんはプロ野球選手になることを心に誓います。

成績も優秀で軟式野球部のキャプテンであれば高校も大学もそして就職先も選び放題でしょう。それでも祖父母のためでは遠回りになってしまう。この事件に苦しめられますがめげずにプロ野球選手を目指していきます。

15歳でこんなに人生設計描けていないし、複雑な気持ちを抱えていながらもそんな姿を誰にも見せない、夢を貪欲に追いかける姿にいつも惹かれてしまいます。

<中学生編はこちら>


【敵に回すと怖い】

試合では冷静沈着・頭脳明晰な部分を見せつけ虜にしてしまう寿くん。味方にいれば安心しますが正直、敵には回したくないです。

それは中学時代、吾郎との初対戦の時です。

寿くんはプロ野球選手になるための近道として、甲子園常連の海堂高校の特待生を目指していました。特待生になるには、試合を見に来ている海堂高校のスカウトに活躍を見せつけること。例え軟式の試合でも金の卵がいればと足を運ぶスカウトに見つけてもらうために必死に試合に望んでいました。

しかし、海堂スカウトが目をつけたのは吾郎のほうでした。吾郎にアピールをするも、寿くんと同じ高校には行かないと一蹴されてしまうスカウトは頭を抱えます。何としても吾郎を引き込みたいスカウトは、吾郎が目の仇にしている寿くんに諦めて貰うように促すんです。

これがきっかけで寿くんは吾郎に賭けを持ち込みます。試合に負けた方が海堂高校を諦めることを。それからの試合では、吾郎の性格を手に取るように分かる寿くんは吾郎を翻弄します。

この試合は、どんなに寿くんが好きでもしんどいです。どん底の家庭環境から必死にプロへの近道を掴もうとする寿くんと元プロ野球選手を父に持ち才能に恵まれている吾郎。寿くんが欲しいものを吾郎は当たり前に持っているんです。

寿くんと吾郎の対決は、リトル・中学・高校に渡って描かれますが、この対比が如実に描かれることは後にも先にもここだけです。しんどい。

でも滅多に見せない冷静な顔をする寿くんにやられるんだよなあ〜〜ちょろいです。

【なんだかんだ吾郎と最高のバッテリー】

中学での衝突がありましたが、なんだかんだ吾郎が好きなんですよね。

寿くんに野球を教えてくれたのは吾郎ですし、小学校入学前からの幼なじみです。

中学和解後に吾郎とバッテリーが組めるなら海堂高校でなくてもいいと言い放つくらい全幅の信頼を置いています。

テストをくぐり抜け最終的に一緒に海堂高校に入学するんですが、高二のときまさかの事件が起きます。

海堂のやり方が気に入らない吾郎は一軍と自身が所属する二軍との親善試合で一軍を倒せたら退学すると言い放つんです。

これは寿くんもびっくり。私もびっくり。

吾郎とバッテリーが組めて、望んでいた海堂高校に入学できて。寿くんの望みが叶っている最高の環境で野球に打ち込むはずでした。

だから、吾郎の発言には理解できないし裏切られたと思ってしまう寿くん。試合中も煮え切らない気持ちで望んでしまい吾郎とも衝突します。

でも、小さい頃から変わらぬ性格を知っている寿くんは気づきます。彼の世界は野球を中心に回っているし、貪欲に追い求めて立ち止まらない吾郎だからこそ自分は好きなんだと。

試合の終盤に放つ寿くんのホームランは涙無しには見られないです。

それから、寿くんは一緒に日本野球界にプロ入り出来なくても文句を言わないし、W杯は吾郎と共にたたかい、メジャー挑戦のときは条件のいいチームよりも吾郎のいるホーネッツを選びます。

吾郎を理解し、自分を押し付けずに自ら選んで吾郎の隣に立つ寿くんは最高のキャッチャーだよ、、、。

ワールドシリーズ編は吾郎と寿くんの物語の集大成として大満足でした。寿くんの幸せはここにある。

また、W杯のベネズエラ戦で初めての大舞台で知らずに緊張してDHとしての役割が果たせず焦る場面は、寿くんの人間らしさを感じて好きです。それを立ち直らせる吾郎との関係性はまさに最高のバッテリーだなと感じました。


そんなこんなで色々書いていきましたが

寿くんたまらん、好きです。


きっとこの気持ちは変わらないでしょうし、MAJOR2ndで例え離婚していても新たな舞台で頑張っている寿くんを応援し続けます。










#マンガ感想文

この記事が参加している募集

マンガ感想文