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福市恵子
2021年10月13日 18:14
糸のように細い三日月を西の空に見ることができたら、なにかいいことがあるという。三日月は、夕暮れどきのほんの短い時間しか、空に姿を現さない。だから、それを見ることができたということは、幸運のしるしなのだという。見ることが難しいものを見ることができたなら、そこで幸運を使い切った、ということにはならないのだろうか。そこで幸運を使い切ってしまったから、そのあとに起こることなんて、ろくでもないこ