海洋プラスチック問題は悪化するばかり

■海岸埋め尽くすごみ 対馬から世界に訴えるプラスチック汚染

対馬市がおととし、海岸に漂着したペットボトルを調べたところ、およそ7割が韓国、中国由来のものだったとみられるということです。

対馬市SDGs推進室 前田剛さん
「どうして対馬で、他の地域の人たちが出したごみを処理しなくてはいけないのか非常に疑問を感じます。対馬だけで、もがいてもどうしようもない。国内、海外のみなさんにこの現実をどうか知ってもらいたいです」

吉田統括官
プラスチック汚染を止めるために、プラスチックの生産から消費、廃棄まですべてのライフサイクルを法的拘束力のある条約で規制することを目指しています。
来年、2024年末までには条約の交渉を終わらせることになっています。
ことし5月には、2回目の政府間交渉がパリで開かれる予定ですが、プラスチックの規制の対象をどこまでにするのかなど、各国は立場の違いを見せてきました。
国際社会が一致してプラスチック汚染の問題に取り組むことができるのか、問われることになります。

相も変わらずです。。
レジ袋有料化や紙ストロー化では海洋プラスチック問題は解決しません。国連の対策は完全に的外れ。プラスチックの生産・消費は海洋プラスチックと関連なし。海洋プラスチック問題の根本原因はライフサイクル全体ではなく廃棄の一点なのに。典型的な目的と手段の不一致です。

これは約2年前のIEEI(国際環境経済研究所)で指摘しました。

■レジ袋有料化はグリーンウォッシュ

もしもレジ袋やプラスチックストロー、ペットボトル等の「使用量」削減が海洋プラスチックの削減に寄与するのであれば、自治体のごみ回収から廃棄物処理ルートのどこかでプラスチックごみを海洋投棄していることが前提となります。もちろんそんな自治体は全国どこにもありません。極めて簡単な話で、海洋プラスチック削減のために必要な対策はプラスチックの「使用量」削減ではなく「海洋への排出量」の削減です。

海洋プラスチック対策として最も有効なのはごみを大量に海洋投棄している国や組織が止めることです。日本国内で買い物客がエコバッグを持ったり飲食店が紙ストローに代えても海洋プラスチック削減には全く寄与しません。解決策は日本人のライフスタイル変革ではなく、海洋投棄を止めさせるための国際交渉と廃棄物処理システムなどの技術支援です。

昨日書店に並び始めた『「脱炭素」が世界を救うの大嘘』に、海洋プラスチック解決のための方策も書いています。

①大量に海洋投棄している国や組織へ止めさせるための国際交渉

②日本の高度な廃棄物処理システム(燃焼技術)の輸出ならびに技術支援

③日本国内で必要な対策はポイ捨て・不法投棄の撲滅

ぜひご覧ください!
国連の人にもお読みいただいてこの解決策を採用してほしいです(笑)。


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