年収100万下げて転職した
皆さんご無沙汰しています、ケヴィンです。
しばらくネタが尽きていたのでお休みしていました。
しかし!
この度、タイトルの通り年収100万円下げて転職しました!
ということで転職を考えている人たちの参考になればと思い、一連の出来事を記していきます。
事の発端は部署移動
「とにかくアポを取れ!外に出ろ!」というパワハラ上司の煽りを受けながら、当時の僕は営業として一生懸命仕事をしていました。
そして徐々に成果も出てきて、これからだ!と思っていた矢先、別部署への異動を命じられたのです。
語学力を買われたけど・・・
異動になったのは社長が非常に力を入れている部署で、国内シェアを着々と伸ばしており海外展開を目論んでいると噂でした。社長が力を入れているだけあり、業績もよく、メンバーも優秀です。
しかし、語学力が堪能で海外とのやり取りを担当していたメンバーが辞めてしまい、すぐにでも代わりのメンバーが必要となり、多少英語が扱える私白羽の矢がたったのです。
しかし、私は元々の営業職に熱中していましたし、パワハラ上司を見返したくて必死でした。そして少しずつ成果も出ていて、これからギャフンと言わせてやるんだ!と意気込んでいたところです。
異動の話を聞いて私はダメ元で反対しましたが、もちろん僕の意見は受け入れられず、異動することになりました。
異動先はまるで別会社
僕がもともと所属していた部署はおもいっきりブラックで、異動先の部署は超ホワイトです。
仕事に熱中していたので当初は異動に対してネガティブでしたが、落ち着いて考えてみるとストレスは一気に減りますし、みんなからは「よかったね」と言われます。
異動先の部長も前向きですし、心機一転、僕はだんだんとポジティブになっていきました。
そんな時、ある人からメールがきた
そんな矢先、以前勤めて会社の元上司からメールが着ました。
何やら話があるので会いたいとのこと。
実はこの元上司とは前職を辞めた後一度会ったことがありました。
というのも転職後も同じ業界だったので営業しにいったのです。
しかしそれはもう3,4年前の話。
ドキドキしながら居酒屋で飲み始めたところ「俺も定年近いし後々仕事を引き継げる人材を探している、ケヴィン興味ないか?」と言われました。
元上司は部長職ですし、部長の仕事を引き継がせて頂けるなんて光栄なことです。
しかし新しい部署での仕事が始まったばかりで、悪く言えば先が見えませんが、良く考えれば可能性に満ちています。
部長も急ぎではないとのことで、頭の片隅に置いておいてくれとのこと。その日はお礼を言い、また日常に戻りました。
そして新しい仕事がはじまった
今思い返すとワクワクした時期でした。
どんなことをするんだろう、あんなこともこんなこともできるぞ、と日々考えていました。
部署の雰囲気も良く、僕の白髪の本数も日に日に減っていったことを良く覚えています。
以前のように外出する機会は減りましたが、無意味な残業時間は減りましたし、上司と自然にコミュニケーションを取れることに感動しました。
しかし段々気づいたことがあった
新しい部署での僕の任務は「海外展開」でした。
特にアメリカ市場への展開を期待されていたのですが、会社としてそういった経験はほぼゼロですし、僕自身もアメリカ市場に商品を売り込んだ経験はありません。
多少英語という言語を扱えますが、英語ネイティブの方々を相手にビジネスした経験はゼロです。
(英語を母国語としない方々とビジネスのやり取りをしたことはありましたが)
そんな状況の中、会社はどうやって仕事を進めていくんだろう・・・と思っていました。
そして気づいたのが「放任」という部署の方針です。
「放任」というと語弊があるかもしれません、良く言えば自主性を尊重するとか、そういったことでしょうか。
省エネケヴィン
一方で僕はというとパワハラ部署で働いてきたせいか、尻を叩かれると必死に動くのですが、「やってもいいしやらなくてもいいよ」という状態だとまったくやる気がおきません。
海外展開はこの部署にとって「7つの習慣」でいう「緊急ではない重要な物事」の領域です。
メインの稼ぎは国内の営業力で稼いでいます。
もちろんそこには日々指示、命令が入りますし、営業の人たちは大変そうですが、一生懸命仕事をしています。
一方で海外展開に関しては上司達も正直なところどう取り組んでいけば分からないのでしょう。
そして日々の業務に追われて、海外展開に関してちゃんと時間を取って案を得る機会もありません。
10年後、20年後の自分を想像した
そんなこんなであっという間に2年が過ぎました。
特にこれといって取り組むこともなく、「いつか環境が整ったら海外展開に本腰を入れていく」という状況の中、僕も圧迫を受けない環境をいいことにノンビリ仕事をする日々です。
社会人になってからというもの、こんなにストレスの少ない2年間は初めてだったかもしれません。
僕は振り返ってこの時期を「人生の夏休み」と呼んでいます笑
でもこんな状況を続けて良いのでしょうか。もちろんダメです。
自分のスキルはあがりませんし、実績も積めません。
10年後、20年後、「ケヴィンさんって結局なにしてる人だっけ?」なんて言われることは目に見えています。
そして何よりも自分で自分に対して誇りを持てないことが嫌でした。
海外展開は希望ゼロだった
よく想像したのがいつしか本腰で海外展開に本腰を入れた時です。
会社にそのような経験を持った人もいなければ、僕自身もそんな経験はありません。
会社としてはじめての物事に取り組むことに喜びを感じる人にとっては絶好のチャンスでしょう。
しかし僕は正反対です。
むしろ会社が得意とする物事に関してノウハウを吸収して、自分も結果を出していく、というのが好きなのです。
ヤル気も出ませんし、どう考えても会社としてうまくいく気がしません。絶対に失敗します。
そして失敗した矢先には肩身が狭くなるでしょう。
そんな話を部長に相談したところ「失敗してもいいんだ、挑戦したという経験を積みたいんだ」と言われました。
部長からすると素直な話かもしれませんが、ということは僕の一度きりのサラリーマン人生をこの会社の成功ではなく、経験のために捧げることになります。
それは嫌です、僕は会社の成功に携わるサラリーマン人生を送りたいです。
普通だったらそんなワガママはいえない
あれこれ自分の葛藤がありましたが、もし今の職場で働く選択肢しかなければそんなワガママは言ってられないでしょう。
ヤル気があろうがなかろうが、与えられた業務に取り組まなければいけません。
しかし僕には以前勤めていた会社からのオファーがあります。
そしてこのオファーには以下のメリットがありました。
-仕事の内容がハッキリわかっている
-残りのサラリーマン人生において何をやっていくかハッキリわかっている
-今後も需要があり仕事がたくさんあることが分かっている
-部長の後任という前提
-転勤になる可能性がほぼゼロ
そんなメリットの一方、一番のデメリットは慣れた現状からの変化です。
妻にも事情を説明しましたが、やはり肌感覚では状況を分からないので転職することに対して100%は同意してくれません。
年収100万円ダウン
それともう一つのデメリットがタイトルの通り年収100万円ダウンです。
これは会社の規定の都合もありますし、僕の実績の少なさもあります。
部長は僕の素質に期待して後任をオファーしてくれていますが、かといって現時点で会社に納得してもらえるような実績を持っている訳ではありません。
しかし、それは入社時点での話です。
定年までの長期目線で生涯賃金で考えれば絶対に転職した方が良いはずです。
そして僕は転職を決意しました
「働く」ということに関して360度一周した気がする
新卒の時は皆さんどんな心境で仕事をしていましたか?
僕はとにかく何も分からなかったです。
しかし日々過ごしていく中で段々と色々なことが分かってきました。
今の給料だと結婚生活、子供を持つことや、家を買うことが難しいこと。
この仕事を生涯続けていくことの無意味さ。
要は足りないことや、不満が次々と出てきたのです。
だから人生をより良くすべく、もっと高い給料が見込めて、やりがいも感じられそうな職場に転職しました。
しかし今度はサラリーマンという働き方を疑問視するようになりました。
なので脱サラしてフリーランスになりました。
しかし一人で稼ぐことの難しさを目の当たりにして挫折しました。
そしてまたサラリーマンに戻りました。
要は不満を感じて色々試した結果、「このあたりがベストだろう」という見込みが付くようになったのです。
20代の頃は可能性がある未知の世界に飛び込んでいくことを選びました。
好奇心がありましたし、失敗してもリスクが少なかったからです。
しかし30代になった今、可能性があっても未知だったりリスクがあったりする選択肢を選ぶことは時間の無駄だと感じるようになりました。
今後の30代、40代、50代は明確な見込みがある場所で腰を据えて仕事がしたいのです。
今の心境
そして新しい職場に移って数か月が経過しました。
「サラリーマン人生をここで全うするんだ!」という気持ちなのでヤル気もありますし、気持ちがいいです。
また入社前に上司と腹を割ってしっかりと話合ったので「え?そんな話だったっけ?」なんてこともありません。
年収が減ったのは痛いですが、早く取り返せるように一生懸命頑張ります。
振り返って良かったこと
-前職を円満退職していたこと
-前職と同じ業界だったので、営業がてら挨拶しにいったこと
会社を辞める時はまた戻ってくるなんてありえないと思っていましたが、実際こうして戻ってくることもあるのでやはり円満退職は大切だと思います。
そしてまったく別の業界に転職する場合は連絡を取る理由がないので難しいですが、近い業界あるいは同じ業界でよいタイミングがあれば前職に挨拶しにいくのはお勧めです。
僕の場合こうして復職できたメリットもありましたが、一方で僕が前職に挨拶・打ち合わせしに行ったことにより生まれたビジネスもありました。
レアな出来事かもしれませんが、だれかの参考になれば幸いです。
それではまた!
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