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詩)虹の出所

虹の出所を探して歩いた
ハッキリと見えているのに
歩いても歩いても近づく事はなく
景色はどんどんと移り変わる

縮まらない距離とは裏腹に
好奇心は膨らむばかりで
ずっと空を見上げて歩いていた

光の屈折と反射によって
虹が出来るなんて話はウンザリで
それでも、それが事実なら仕方がないと
わかってもいない事を
理解したかのように受け入れた
好奇心が何者にも邪魔されず
素直に動けたあの頃が懐かしい

何も知らずに生きていれば
今頃は空を飛ぶくらいは
出来たのかも知れない

色んな事を知ってしまったせいで
虹の出所はなくなってしまったけれど
せめて明日の事くらいは
夢を見られる人でありたい

夢や希望を失くして、
空を飛ぶ事さえ叶わない未来なんて
よくわからない理屈で
曲げてしまえればいいのに

出所…でどころ



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