詩)月曜日の朝
羊の群れがベッドの周りを徘徊する
各々が自分勝手にメェーメェーと鳴き
さながら合唱団の様に声を響かせていた
私に許された時間は長い様で短い
太陽が姿をあらわすまで
月が何処かに逃げてしまうまで
それ迄に深い闇の中に
なんとか隠れなければ
誰からの連絡もなく
世界の窓と化した小箱に
私は多くの意識を奪われていた
決まりきった毎日の中で
予定外の行動をとってしまったと
無意味な後悔は蟷螂の子供の様に湧いて
ダラダラと管を巻き私の頭を離さない
あと数時間後には目覚ましが鳴って
朝の儀式を始めなくてはならない
また、新しい月曜日がやってきて
5日間のインターバル走が始まる
気がつけば憂鬱が目覚ましと肩を組んで
気怠い日々の始まりをたからかに奏でていた