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狩りの仕方を教えない。これでは若者が可哀そうだ。

学校で習得する知識は確かに大切だが、狩りの仕方、つまり、実際の仕事のやり方については触れられていない。考えてみよう。ライオンが生まれた時からずっと動物園で育てられ、野生の環境や狩りの仕方を知らずに成長し、ある日突然サバンナに放たれたらどうなるか。飢餓や他の動物からの攻撃で、そのライオンはおそらく生き延びることができないだろう。

これは僕たち人間の社会においても同じ。学校を卒業し、新しい職場に足を踏み入れると、与えられたタスクはこなせても、実際の「狩り」、つまり自分から問題を発見し、解決策を提案し、目標に向かって進む方法がわからない。なぜなら、そのような実践的な技術や思考の仕方は学校で教わっていないからだ。

本来の仕事とは、自分から掴みにいくもの。単に教わったことを適用するだけではなく、未知の問題に対応する柔軟性や、自ら主体的に行動する力が求められる。この「狩りの仕方」を若者に教えることなく、彼らを社会に放つのは、サバンナの中に放たれた動物園育ちのライオンと同じ運命を彼らに背負わせることになる。

だからこそ、学校教育の中で、実際の仕事のやり方を習得する場を提供すべきだと考える。確かに、存在するすべての仕事のジャンルを詳細に伝えることは困難だが、大きなカテゴリや業界別に基本的な知識や手法を伝えることは可能だろう。それと、「仕事とは受け身ではなく、自らの手で掴み取るもの」というマインドセットの育成も欠かせない。

これらを学ぶ機会がなければ、若者は社会に出て苦戦し、せっかく良い才能を持っていても、それが十分に発揮されない。彼らの未来のため、そして僕たちの社会のためにも、教育のアプローチを見直すべきだと思う。


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