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子どものいじめ原因のひとつに「~でないといけない」があると思う。

1/3のnoteで『本当は「~でないといけない」なんて、ないんだ!』を書いた。

今回は、子どものいじめ原因のひとつにも「~でないといけない」があるのではないか?と思ったので書いてみることにした。

子どもたちも「~でないといけない」に縛られてる。

勉強をしないといけない
塾に行かないといけない
いい成績を取らないといけない
親の期待に応えなければいけない
その他…習い事をしなければいけない

とにかく勉強勉強!!
勉強ができればいい子。できない子は落ちこぼれ。
僕が子どものころは、そんな風潮があった。

それにしても“落ちこぼれ”とは、ひどい言い方だよね。
70年代後半、“受験戦争”と共に、この“落ちこぼれ”も流行語になったものだ。
(この件に関しては、また別の機会に書く)

話を戻す。
とにかく当時の子どもたちは「勉強をしないといけない」に、がんじがらめになっていた。
そしてそれがストレスになり、いじめに発展していったように思う。

僕が小6の時(1976年)、同じ塾に通っていたNは、とても勉強ができるのだがとにかくワルだった。
眼光が鋭くカリカリしていて、常に何かに怒っている様子だった。
その塾には勉強ができない子や性格のおとなしい子もいるんだよね。
Nは授業中、彼らに、後ろの席から消しゴムや丸めた紙を投げてぶつけていじめていた。
N以外の奴らも、誰かに対してちょっとでもスキを見付けると攻撃したりしていた。

みんなストレスが溜まっていたんだ。
その塾では僕の印象としては、いじめをするのは、どちらかというと勉強のできる奴らだったような気がする。

きっと奴らは家庭で「勉強しなさい」「いい点数を取りなさい」「~しなさい」…って言われていたのだろう。
そんな環境が奴らを追い込み、「勉強が出来れば偉いんだから、他は何やってもいい」みないになっていったのかな?とも思う。
奴らは、その塾の窓から通行人に対して「バ~カ」と、ヤジを飛ばしたりもしていた。
とにかく怒りが溜まっていたのだろう。

Nとは中1になって仲良くなった。
相変わらず眼光が鋭くカリカリしているのだが、仲良くなると、とても良い奴なんだよね。
いろいろ話を聞いた。
Nの家は教育熱心で、頭の良い弟がいるらしく、よく弟と比較されているようだった。
比較されるのって辛いよね。
そんな環境の中で、だんだんカリカリしていったのだろう。

今回はこのへんで。
いじめはとても根が深い問題なので「~でないといけない」だけが原因ではない。
しかし、原因のひとつである事には間違いないと思う。

当時の子どもたちに対しての「~でないといけない」は、勉強に関してのことが多かったと思う。
受験戦争…偏差値教育…落ちこぼれ…校内暴力…まぁいろいろあったものだ。
これらに関しては、またテーマを決めて書いていく。


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