いつでも臨戦態勢
交感神経しか働かん
朝、目覚ましで起きたことがない。保険で目覚ましをかけてても、だいたい鳴る前に目覚める。夜何時に寝てもほぼ同じ時刻に意識が自動的に戻ってくる。そしてすぐに今日は何曜日だったっけ、何と何やるんだっけ、を考え始める。教員は時間割で動いているから、曜日の確認は大事。
基本体温は高め。平熱36.8℃くらい。そして、朝から空腹。
まずは家族のケアを全力で、そして朝食は絶対しっかり食べる。
食べないと戦えない。
もうどうしたって朝からアドレナリン全開だ。
車通勤なので、車の中で今日の朝のHRで話すことを組み立てる。気合が入ってくると額に汗出る。ハンカチ必需品。
戦いのゴングが鳴る
あれはチャイムじゃないよ。ゴングだよ。
ここからずーーっと長い一日、緊張と集中の時間が続く。
油断はできない。いつもフルパワー。
よく見て、考えて、思い出して、演じて、動いて、伝えて、受け止めて、想像して、自分のすべてを使って生徒の前に立つ感覚。
朝どんなに腰が痛くても、頭痛がしても、
教室に行くと全く何も感じなくなる。自分の感覚はほぼなくなる。
え?昼休みって何ですか?
4時間目の授業が終わると、また空腹に襲われる。
給食は、生徒の様子を見ないふりして見ながら、会話を聞かないふりして聞きながら、気が付いたら5分ですべて食べ終わっている。
教員あるある。みーんな早食い。
『昼休みに、あの子を呼んで話を聞かなきゃ、あの子が質問があるって言ってたな、あの子からプリント回収しなきゃ、あのメンバーを集合させて、、、』
タイミングよくやらないと、「生徒の」昼休みはあっという間に終わる。
はじめて副交感神経がちょびっと顔を出す
生徒が学校からすべて出たとき。多くの教員が職員室で長い息を吐く。そして、空腹をおぼえ、お菓子を配り始める。甘いものが飛ぶように交換される。一息ついたら、グルコースのいきわたった脳みそで、明日の授業の準備がはじまる。
帰宅したって戦いは続く
買い物して、夕飯つくって、家族のケアして。
夕食を食べ終わったとき、本当にバチンとスイッチが切れる。
ああ、あと食器の片づけ、お風呂、お風呂掃除ぃぃぃ・・・と薄れる意識の中ソファや床で倒れる。もう動けない。
あ、またこんな時間に目覚めてしまった。残りの業務を片付け、今度は本格的に就寝。