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1年で162か所取材し325記事書いたWebライターが振り返る2019年の活動報告

2020年、あけましておめでとうございます。

2018年の10月に前職を退職し、就職活動をしないまま2019年が終わりました。無事に一年以上、生き抜くことができたのです。苦しい日々でしたが、自分で考えた企画を実現するために取材し、執筆する作業は僕の生きがいとなっています。

稼ぐためにはこんな仕事を選ぶべきではないと思いますが、私はこの限られた命の中で、まだ世の中にないものをいろいろ生み出したいんです。それが僕にとっては生きている確認作業なのです。そんな僕の活動はサポートしてくれる妻や、子供たちの協力によって成り立っています。僕はひたすら、頑張るのみの一年でした。

さて、本日は元旦です。私は妻の実家である岡山にいます。大晦日は最上稲荷にお参りに行って、縁起物を買い替えてきました。

2018年の大晦日に、ここで商売繁盛のお祈りをしてから、腹がくくれたというか、気合が入りました。最上稲荷は僕にとって、良い「決意の場所」です。ここでお祈りをしてから仕事が一気に軌道に乗ったので、これからも大切にしたいと思っています。

本日は妻実家の居間で流れるテレビの音を聴きながら、僕の2019年一年の活動を振り返りたいと思います。一年間で学んだことや、おすすめのスポット・グルメを紹介しますので、参考になるところだけ読んでもらえれば幸いです。

ほとんど自分のための記録ですが、読み物になるようにちゃんと書きます。

162か所の取材から選んだ!2019年のまた行きたい九州ベストスポット10選

さて、僕は2019年の1月から取材ライターとして活動を始めました。初めて取材記事として取り組んだのは、妻の実家である岡山に帰省した際に取り組んだ温泉施設の取材記事です。

こちらはまだ年明け前の12月30日あたりに取材を行いました。(記事の公開は春先になってしまいましたが)これが僕の記念すべき、初めての取材記事です。

それから取材に行き続け、最終的に僕が取材へ出向いたスポットは一年間で162か所にもなりました。

162か所一つひとつに取材交渉を行い、記事のチェックをしてもらったりと正式な手順を踏んでいるので、なかなかの活動量ではないでしょうか。記事に取り組んでいる間は意識していなかったのですが、まさかこんなに行っていたとは。

162か所も行けば、その中で「あそこは最高だったな」という場所が出てきます。今回はそれを10か所選んで、皆様にお伝えしようと思います。おなじみのスポットから、穴場スポットまでありますので、ぜひ2020年のお出かけの参考にしてみてください!

ただ一つ注意事項が。僕は福岡に住んでいるため、福岡から車で行けるところばかりになっています。笑

ゴリゴリの僕主観であるうえ、福岡を中心とした九州北部観光にしか役に立ちませんので、そのあたりはご了承をお願いします…。それでは、選りすぐりの10スポットを紹介します。順位はつけません。

①天草「イルカウォッチング」

10月に訪れた天草。天草は魚・景色・文化などなど見どころがたっぷりだったのですが、その中でも強烈な印象を残しているのはイルカウォッチングです。

私は天草に2泊3日で取材を行いました。2日目にイルカウォッチングを取材したのですが、あまりのイルカの多さに感動。「イルカに会えるか、会えないか」というレベルだと思っていたので、「まさか水族館よりもイルカを身近に感じられるなんて」と衝撃を受けました。

天草取材の最終日は予定がなく、天草から車で福岡の自宅に帰るだけだったのですが「もう2500円払いさえすれば、もう一回イルカが見られるんだ」と思うと、いてもたってもいられなくなり、結局もう一度イルカを観に行くのでした。

イルカウォッチングって、めっちゃ手軽でして。なんと当日に「道の駅 天草市イルカセンター」というところに行って、受付すればすぐに行けちゃうんですよ。

もちろん予約すれば確実ですが、この手軽さが僕を2日連続で足を運ばせた大きな要因です。

もともとは漁師の方しか知らなかったという天草のイルカ。観光資源として活用する案が出た際は漁師の方々から「こんなのが観光になるの?」という疑問の声が出ていたそうですから驚きです。自分の価値って、第三者の目線で見た時の方が気づけることも多いんだなあ、と感じさせるエピソードですね。

イルカは魚を食べに来ているので「漁師との共存が難しいのではないか?」と思いますが、イルカが食べるのは表層部の魚のみなのだとか。天草の漁師さんは深層部の魚を獲るため、イルカとの共存が実現できているのだそうです。

これからも天草の海を守り、この美しい風景を守り続けてほしいなと思います。いつか子どもにも見せてやりたいですね。

②嬉野温泉「旅館大村屋」

8月下旬に起こった佐賀豪雨。県内全域が水没したかのような報道が繰り返され、佐賀観光はキャンセルが相次ぎ危機的状況になっていることがニュースにもなりました。

佐賀県内の温泉地として有名な嬉野温泉や武雄温泉もキャンセルが相次ぎました。しかし、嬉野温泉や武雄温泉は豪雨前と同じように観光が可能な状態でした。完全な風評被害です。そんな状況下で目にしたのが、以下のツイートです。

このツイートを見た私は、佐賀豪雨後の嬉野温泉と武雄温泉に行く記事を企画し、ツイート主の大村屋さんへの取材を実行したのです。

ツイートのご縁で選んだ「大村屋」さんだったのですが、お料理も温泉も最高…!

大村屋社長の北川さんはなんと、ビートルズマニアとのこと。僕もビートルズが大好きで、メールアドレスに「abbey road」のフレーズを入れるほどです。北川さんは僕のメールアドレスを見て「この取材は絶対に断れない」と思ってくださったそうです。笑

僕の心を掴んだのは、最高のオーディオ環境でレコードやCDを聴かせてくれるサービス。「湯けむりラウンジ」にはビートルズはもちろん、メンバーのソロのレコードも揃っていました。ビートルズ以外のアーティストのレコードもあります。

ここで悩みに悩んで、結局「アビイ・ロード」のB面を選んだ僕。結局、結局コレなんですよね。何周もして、8回目くらいの「やっとアビイ・ロードかなぁ~~」の波で決断したと思います。

真空管アンプでCDを聴けるスポットもあって、ここも最高でした。シンプルな音源であればあるほど、迫力があるんですよ。

貪るようにCDを聴いていました。最高の時間でした。気づいたら日付が変わっていました。

僕は宿の感想を書くシートに感動をメッセージに書いたのですが、それを大村屋さんがシェアしてくださいました。

僕は理想的なお客様だったようで、なんか嬉しい。笑

CDやレコードは持ち込むことも可能なのだとか。あなたの大切な音楽と一緒に最高の夜を過ごしてみませんか。

今度、ビートルズ大好きな母の還暦祝いにここへ一緒に行こうと思っています。

③嬉野・陣野「池田農園の茶塔」

同じく嬉野にある茶畑にある「茶塔」です。

嬉野の陣野にある池田農園というところに、2019年4月に誕生したばかりの新スポットで、大村屋の北川社長が案内してくださいました。

ここでお茶を淹れてくれる北川社長。めちゃめちゃカッコイイ。

一面の茶畑。そしておいしいお茶。このまま「お~いお茶」のCMとか撮れそうな、ウソみたいに美しい場所でした。

ここで飲んだお茶の味は忘れません!「茶塔」には、嬉野茶時で行っている「ティーツーリズム」で体感できます。

北川社長にはこの他にも「天茶台」や肥前吉田焼の工房にもご案内いただきました。車中でポール・マッカートニーの話をしながら笑いあえたのはいい思い出です。他の場所について、詳しくは記事で。

④ハウステンボス「パレス ハウステンボス」

ハウステンボスといって、ゴリゴリの「金」をトップ写真に持ってくる人なんて僕くらいだと思うんですけど、僕のハウステンボスの印象は今これなんだからしょうがない。

僕はハウステンボスって、これまで1回しか行ったことがなくて。それも、光の王国のイルミネーションを見ただけなんですよね。

「ハウステンボスって、イルミが点灯するまで花畑しかなくて暇」という印象だったんですよ。でも、これって意外と間違いじゃなくて。

ハウステンボスの業績に関するニュースリリースを見ると「推測される訪れない理由」として、「光と花イベント自体の認知度は高いが、イベントやアトラクション全般の認知・理解が低いから」と書かれていたのです

そこで、さんざんPRされている「光と花イベント以外」でハウステンボスを紹介する記事をつくってみたいと思い、ハウステンボスの社員さんに案内してもらいながら、取材を行ったのです。

その中でとくに衝撃だったのが「パレス ハウステンボス」。

ヤバいんですよ、ここ。「黄金の館」という純金やルビー、月の石とかが置かれている部屋があるし。美術館には誰でも知ってる画家の絵の本物が飾られてるし、すごい規模の壁画は直筆だし。

ハウステンボスの一貫する主義として「全部、本物」というものがあるんですけど、「パレス ハウステンボス」には「まさか佐世保のテーマパークにこんな本物あるわけないよねw」って代物がポンポンあるので、油断するとマジで見逃します。

その中でも僕に大きなインパクトを与えたのが、約6000万円の金ののべ棒です。持っていいらしいんですけど、全然持てなかった。

地味にこの「金がすげえ重かった」ていう経験、一生忘れないと思うんですよね。他にこんな体験できるところはないんですから。

僕は今後、会話やテレビで純金の話題が出てきたとき、毎回ハウステンボスで金を持ったことを思い出すと思います。金の重さはもちろんですが、触った時の温度や質感まで思い出しながら「金って、すげえ重いんだよなあ」とイメージすると思います。

そんなにめちゃくちゃ感動するわけじゃないです、正直。めっちゃ重いだけ。でも、地味~に一生頭に残るんですよ、この経験は。ハウステンボス、すげえなあって思いました。

⑤福岡市「東平尾公園博多の森球技場」

たかが感想。されど感想。アビスパ福岡の試合を見てつまらなかったことを正直に、率直に、丁寧に書くだけで大拡散。かなり勉強になりました。

この記事のおかげで、僕の一年はかなりエキサイティングになったと思います。炎上まがいの騒ぎになったこの記事のあと、僕はアビスパ福岡と向き合い、クラブへの取材などを行い、逆にアビスパ福岡の魅力を伝える記事を執筆します。そのあたり、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

初めてのオフシーズンを経験し「わかっちゃいたけど、こんなにメンバー変わるのか」と思いました。

メンバーはころころ変わるけど、クラブそのもの、チームカラーやスタジアム、チャントは変わらないんですよね。だからこそ、サポーターはそういったものを大切にするし、バンディエラの城後選手を大切にするんだな、と実感しました。

アビスパ福岡を愛せるようになったことで、僕はもっと福岡を好きになれた気がします。アビスパ福岡に感情移入ができるようになって、とってもよかった。これからもアビスパ福岡のためにできることを探していきたいです。これからもよろしくお願いします。アビスパ福岡。

僕とアビスパ福岡に関するすべては「アビスパ沼」に書きました。この記事を書くためにアビスパ福岡サポーター282名に「なぜ応援するのか?」という問いを投げかけました。

これからアビスパ福岡を応援する人の裾野を広げるためには、このような本質的な問いに向き合うことが重要だと思っています。

⑥PayPayドーム「ECCキッズパーク」

PayPayドーム(旧ヤフオクドーム)にも何度か取材に行き、福岡が誇るドーム球場の魅力を改めて実感しました。その中でもとくに「また行きたい」と思ったのは、「ECCキッズパーク」という座席。

なんと野球観戦する座席の後ろには子どもが遊べる遊び場があるのです。子どもを遊ばせながら、野球観戦ができるというわけ。

しかも遊び場だけじゃなくて、ビュッフェ付き。子どもの高さに合わせたビュッフェもあるので、うちの息子のこーくんも自分で好きな食べ物を好きなだけとって楽しんでいました。

妻はローストビーフや豚肉の煮込みをワガママに堪能。妻のこの皿を見て「あ、ちゃんと楽しんでくれてる」とホッとしたのを覚えています。笑

これ、凄いのがチケット代が全然高くないんですよね。値段はビュッフェ込みで大人が4,800円~6,000円、子ども(4歳~小学生)が1,800円~3,000円で、3歳以下は無料です。S指定席と同じくらいなんですよ。これで満腹になれるメシが付いてると思うと超安い。

我が家はもう子どもと野球観戦に行くときは「これ以外イヤ」というくらい気に入ってしまいました。また野球観戦に行きたいな。PayPayドームに。(なんだよPayPayドームって)

⑦PayPayドーム「屋根の上」

もう一つもPayPayドームから。なんとPayPayドームは、ドームツアーを利用すれば屋根の上に上がれるのです。

フィールドから35メートル地点ではこのような写真も撮れます。笑顔ですが、足がすくみました。

ドームの重なった屋根の隙間から陽が差し込んでいるのを見たときは「本当に屋根と屋根の間にいるんだ」と思って感動しました。

しかしどこか実感はなく、スモールライトで小さくなってドームの模型の中に入っているような不思議な感覚でした。

小さな扉を抜けるとそこは屋根の上。

まぶしくて目が半開きの僕。ぜひドームツアーに参加して、屋根の上にのぼってみてください。海外の観光客にも人気なのだそうです。建築物マニアにもおすすめ。

⑧阿蘇ファームランド「阿蘇健康火山温泉の露天風呂」

大浴場の中なので、写真は公式写真しかないのですが、阿蘇ファームランド内の「阿蘇健康火山温泉」の露天風呂はおすすめです。

露天風呂の何がおすすめかというと、とにかく広いこと。露天風呂でありながら、150m歩かされるという驚異。露天風呂を歩くというと「ふ~ん」と思うだけかもしれませんが、「全裸で屋外を150mも歩く」ってなかなかできることではありません。

僕も阿蘇健康火山温泉で初めて全裸150mを体感したのですが、途中で「こんなに屋外で全裸でもいてもいいのか?」と不安になってきます。

ちょうど不安になり始めたくらいのタイミングで次の露天風呂が登場するので、それはよくできているなあと思いました。

九州で最高の露天風呂だと思いますので、ぜひ阿蘇に行った際は体験してみてほしいです。

⑨JR九州「あそぼーい!」

2019年は列車への取材を数多く行いました。その中でも特に印象に残っているのはJR九州の「あそぼーい!」です。

あそぼーい!は親子で楽しめるようなデザインとなっており、なんと列車の中にボールプールなど遊べる工夫がされているのです。

子どもがここで遊んでくれるので、子どものストレスがたまることなく、親は気が楽。

親子で乗る列車の場合、子どもが楽しめるようにしてくれると、親がリラックスできるんですよね。親目線で考えると、あそぼーい!は最高でした。

あそぼーい!の嬉しいポイントは、ボールプールはもちろんですが、フリースペースが多いところ。

写真の白いソファはフリースペースで、空いていれば誰でも自由に座れます。

こんな広々した席もフリースペースなのです。誰でも座れるなんていいですよね。

子どもといっしょに電車内を常にうろうろするので、子どもが飽きることはありません。楽しそうに列車内を探検する子どもを見ると、親としては安心します。

こんな記念写真も撮れて、いい記念になりました。

鉄道好きのお子さんに限らず、どんなお子さんでも楽しめる列車だと思います。

⑩福岡市「油山グランピング」

最後に絶対にプライベートで行きたいと思っているのは、油山市民の森にできた「油山グランピング」です。

食材さえ持って行けば、キャンプの機材は全てレンタル可能。手ぶらでキャンプができちゃうのです。

「タケノコテント」と呼ばれる大きなテントの中に泊まれるようになっており、2家族くらいで言っても余裕。

こんな機材もぜーんぶコミコミ。素晴らしい。テントも含めて、レンタルしてくれる機材は全部で40万円ほどなのだとか。

アウトドアマニアでも舌を巻くような機材なのだそうです。素晴らしい。

売店にはお菓子にカップヌードルにお酒まで。素晴らしい品ぞろえ。

個人的には子どもが遊べるボールやポックリなどが備えられており、親子で思いっきり遊べるようになっていたこと。子どもとの初キャンプにぴったりの場所だとも思います。

記事中では天神で待ち合わせをして、天神北のイオンで買い物して、そのままタクシーで油山に行くプランを紹介しました。ぜひ参考にしてみてください。

僕は2020年に一度は行くつもりです。

以上、2019年に取材した162か所から選んだベストスポット10選でした。

2019年の取材で美味かったものベスト5

ベストスポットに続き、美味かったものベスト5です。元から知っていたものは入れず、取材を通じて初めて知ったものだけを入れています。そのため、資さんうどんとか、大砲ラーメンとかめっちゃおいしいですけど、入っていません。こちらも順位はつけていませんので!

①阿蘇「ごとう屋のあか牛丼」

阿蘇のあか牛って、めちゃめちゃ美味いんですね。僕、何度か食べたことあったんですけど、いまいちよくわかってなくて。ごとう屋さんで初めて気が付きました。

なんて美しい丼なのでしょうか。この丼が目の前に置かれた時の胸のときめきは忘れられません。

噛みしめた瞬間にジワッと広がる旨味。甘味。おいしいジュース。素晴らしい。ありがとう。ありがとう。ありがとう。

一枚食べた後に思わず、残りの肉の枚数を目で数えました。

そして、まだこれだけ感じられる幸せが残っていることを確認し、とても充実した気持ちになりました。

ずっとあか牛とともにいたい。とにかく、旨味が半端ない。極上の一品でした。僕はその日の晩も、旅館近くのあか牛の焼肉屋を予約して食べました。そこは取材関係なく。もう、めっちゃくちゃ美味かった。

2020年も食べたいです。

②天草「いけすやまもとの魚料理」

天草の魚はとにかく最高に旨かったのですが、その中でも印象に残っているのは「いけすやまもと」の海鮮丼です。

いけすやまもとはカウンターの目の前がもういけす。名前に偽りありません。

こちらが「ぜいたく海鮮丼(鮑・ウニ、魚のみそ汁付)」で、2,000円(税込)です。どの刺身も新鮮で歯ごたえがあって、うまい。

海鮮丼だけでも2000円で頷けるクオリティなのに、ウニと鮑がついていくるのは本当にすごい。これは天草ならではですよね。ウニに関しては、人生で食べたウニの中で圧倒的に一番おいしかったです。

ちなみに僕、いけすやまもともイルカと同じように、2日連続で行ったんですよね…。2日目は定食をいただきました。

刺身も天ぷらもめっちゃ美味かったです。次に天草に行ったときも、絶対にお邪魔すると思います。天草は本当にいいところでした。

③博多の森球技場「Mr.Kebabのチキンケバブサンド」

僕がアビスパ福岡の試合を観るときに8割がたは食べているケバブです。これ、本当にめっちゃ美味い。笑

僕はいっつもいちばん安いチキンを食べています。ラムとかもあるんですけど。

いつもそのチキンのケバブサンドで大満足してしまうので、ランクアップさせる必要がないんですよね。チキン以外食べたことがないです。他もきっと旨いのでしょう。

ソースをたっぷりかけてくれるんですけど、サウザンソース的なのとチリソースがもうメッチャ合うんですよ。もうこれが楽しみで楽しみで。4割くらい、これ食う目的でスタジアムに行っている。

店頭のこれ見るだけで、もう美味そうだもん。食わせろ早く。早くシーズン始まらないかな。

ほかにもアビスパ福岡のホームゲームには激うまグルメがそろっているので、ぜひチェックしてみてください。アビスパ最高。

④田川「飛龍ラーメンのラーメン」

一度はやりたかった、田川のグルメ記事。その中で異色の存在が飛龍ラーメンです。このラーメンだけ、知名度が極端に低いはず。

もともと「梅園」というラーメン屋があって、田川市民には有名なお店だったんですよ。とってもおいしかったんです。

しかし、梅園は閉店しました。「また、梅園のまろやかなおいしいラーメンが食べたいなあ」と思ってたら、飛龍ラーメンと屋号を変えて、普通に存在していたのです。

復活していたわけでもありません。ただただ、屋号を変えていただけ。

梅園はなくなっていなかったのです。この事実はかなり衝撃でした。

「なぜ梅園から屋号を変えたんだ」

そう思いながら口に運んだラーメンは絶品。梅園の頃よりも、さらにおいしくなっていました。

とんこつの旨味は濃厚。クリーミーでまろやかなのに、豚骨の臭みがまったくありません。老若男女、美味しく食べられるラーメンです。

店主は意気揚々と「今がいちばん美味しい!」と胸を張ります。あまりの意気揚々さに「なぜ梅園から屋号を変えたんだ」という疑問は、なんとなく聞けませんでした。

とにかく、ラーメンがおいしかったらさ。細かなことは、いいよね。

⑤嬉野「kihacoのシシリアンライス」

嬉野温泉の旅館吉田屋の中にあるレストラン「kihaco」で食べたシシリアンライスが絶品でした。

シシリアンライスとは佐賀のご当地グルメ。甘辛い味付けで炒めた肉(主に牛肉)とレタスやきゅうりなどの生野菜を盛り合わせ、仕上げに上からマヨネーズが添えられた料理です。

牛肉は佐賀牛を甘辛く味付けされているのですが、これが肉の旨味をよく引き出していておいしい。さっぱりしたサラダとよくマッチして、素晴らしいハーモニーを生み出していました。

きれいに盛り付けされているんですが、ぐちゃぐちゃに混ぜれば混ぜるほどおいしい。シシリアンライスって、こんなにおいしかったんだと思いました。早く食べればよかった。

kihacoでは嬉野茶の抹茶ラテもいただきましたが、これも砂糖が入っていないのにとっても甘くて驚きました。

嬉野茶はうまみ成分であるアミノ酸が豊富なのだそうで、そのせいで甘く感じるのだそうです。

2019年の思い入れのある記事10選

僕は2019年の間に、全部で325本の記事を執筆しました。その中で、拡散状況を無視して「いい出来」と勝手に自分で思っている記事をご紹介します。

2019年、制作にもっとも時間がかかった記事です。3か月ほどの取材活動の集大成となりました。アビスパに関して無知の状態から、ここまで網羅性のある記事を仕上げるのは、なかなか大変でした。

Twitterで知り合ったアビスパサポーターの皆さん、友人のアビスパサポーターの方などの手助けがあったおかげでできました。

また、クラブの協力もたいへんありがたかったです。選手への動画取材が個人で行えたことは「企画が先方にとってメリットがあるものならば、凄い人にもインタビューできる」という自信が持てました。

僕にとってとても大切な記事です。アビスパサポーターの方には、とにかく「あとがき」を読んでほしいと思います。

アビスパの記事でスタグルに集中したものです。博多の森球技場が福岡空港から近い立地にあり、出張ついでにも立ち寄れるような場所にあることに着目して企画しました。

サッカーが見られるビアガーデン代わりにスタジアムを使ってくれてもいいんじゃないかな、と思います。実際にグルメもおいしいですからね。

ぜひ2020年もこの記事をスタグルの案内に活用してもらえればと思います。

何度も紹介している嬉野温泉と武雄温泉の記事も思い入れがあります。記事の企画をして、翌日には出発という強行スケジュールでしたが、愛のある方々との出会いがあり、いい記事になったと思います。

個人的に思い出深いのは三根製茶工場のおばちゃん。僕の突然の来訪をとっても喜んでくれました。

記事の公開後「ライターの人にいい対応をして偉かった、と上司に誉められた」と嬉しそうに電話をしてくれて、嬉しかったです。名前もわからないですが、いつまでもお元気でいてくれたらと思います。

2人目の子どもが生まれた時の長男・こーくんの反応を記事にまとめました。3歳の男の子がお兄ちゃんになるまでを描いたドキュメンタリーです。

アクションカメラのマイク機能にも目を付け、子どものころの公園の楽しさを思い出させるような記事にしたのがこの記事です。

子どもから見て、親はどんな風に写っているのかという点も面白いポイントだと思っています。

僕の仲の良い(ほぼファン)舞台俳優のぽちさんと、カメラマン兼音楽家のみたともさんと一緒につくった記事です。

「糸島」という検索ワードには「インスタ映え」というサジェストワードがあり、そこにほぼ完ぺきに近いくらい対応できる記事がつくりたいと思って企画しました。

この記事を読めば、糸島市でインスタ映えする場所と撮影テクニックがわかります。が、いかんせん長い。笑

「福岡うどん三大チェーン各社の味がぜんっぜん違う」という話題をメディアで見たことがありませんでした。むしろ「福岡のうどんって、こんなもの!」という、型にはめるような論調ばかり。そこに違和感を感じて、福岡のうどんっていろいろあるんだぞ!と伝えたかった記事です。

各社のインタビューはそれぞれで1記事で成り立つほどの情報量があるのですが、「この3社を1記事で揃い踏みさせることに意味がある」とこだわりぬいて作りました。

この企画を承諾してくださった、ウエストさん、資さん、牧のうどんさんには大感謝です。

これも僕がずーっと抱いていた疑問でした。ラーメンマニアが語る記事はあったのですが、ラーメンの作り手自身が語る記事が読みたいと思った僕は、久留米大砲ラーメンの香月社長に語っていただきました。

香月社長はラーメンマニアでもない僕を温かく迎え入れてくださり、とても親身に真剣にラーメンの歴史を教えてくださいました。おかげで素晴らしい記事ができあがり、とても感謝しています。

香月社長も記事のできを喜んでくださり、現在、大砲ラーメンの「ラーメン学」のページにも「参考になる記事」として、リンクしてくださっています。これはとても光栄なことです。

ブラックモンブランの竹下製菓株式会社に取材した記事です。竹下製菓の社長自ら、インタビューにお答えくださっています。社長インタビューであるにも関わらず、経営に関する質問は無視して、ただひたすらに本題であるブラックモンブランのことばかり深掘りしているのがポイントです。

僕のメシ通第1回目の記事で、かなり気合が入っている記事であるのと同時に、僕の今後の取材スタイルを決定づけた記事でもあります。

僕がフリーランスになってどう思ったのかということを改めて妻と話し合い、それを記事化したものです。僕の私的なことを赤裸々に残しただけの記事ですが、実際に妻と子を持っていてフリーランスになろうとしている人には参考になるのではないかと思います。

この記事を読めば、軽い気持ちでフリーランスになろうとする人はいないのではないでしょうか。僕の戦いはこれからも続きます。

2019年に僕の業務をサポートしてくれた本ベスト3

僕が仕事をしていく中で、とても参考になったり背中を押してくれた本を3冊ご紹介します。

僕のバイブルです。ここに書かれている内容は「速く書けるテクニック」ではなく、「情報の詰まった文章を書くための本質」だと思います。

僕は冗長的で内容のない文章を書きたくはありません。僕は表現のうまいアーティストではなく、わかりやすく正確に物事を伝えるアナウンサーでありたいと思っています。

僕は表現ではなく情報で読者を魅了したいのです。そんな僕にこの本のスタンスはぴったりでした。これからも大切にしたい本です。

フリーランスになる時の不安を、ポジティブなパワーに変換させてくれた本です。なんとなく抱えていた不安、自信のなさをご本人の感情豊かな体験談によって吹き飛ばしてくれました。

心細いフリーランスの精神的支柱になるような本です。マンガなので、あっという間に読めます。落ち込んだときに開くと燃えてきますよ。

「まだ世の中にない、僕が気になることを記事にしたい」というのが、僕が記事企画です。「こんな企画の仕方は正しいのか?」と思っていた僕に自信を与えてくれたのがこの本です。

「書きたいことを書く」のと「読みたいことを書く」のはまるで違います。これをごっちゃにしてしまう人は、この本の本質を見失っています。

読みたいことというのは、基本的には既に本になっていたり、Web記事になっており、それで済むことがほとんどです。しかし、それで済まさない。本当に読みたいことは、本にもWeb記事にもなっていないことがあるはずです。

あなたが「こんなことが読みたい」と思っているということは、同じような人がまだまだいるはず。地球上の他のあなたのような人のために、代表して読みたいことを調べに行ってあげましょう。読みたいことを自分で調べて自分で作り上げる作業はライターならではの、尊い行為だと思います。

そんな記事を書く喜びをこの本が言語化してくれました。「お前、そのままでいいと思うぜ。もっとやっちゃえよ」と背中を押してくれたのです。ぜひ皆様もご一読を。

一年やってフリーライターに「コスト感覚」が大切だと思った件

フリーライターとして生きていくうえで大事なことはたくさんあります。

ポートフォリオの充実、常に新たな仕事を探し続ける、即レスでつくる信頼、納期はなるべく遅く約束してなるべく早く納品する、取材先には誠実に、Twitterに愚痴を書かない……などなど。

そんなことは誰でもわかると思うので、一点だけ僕が強調したいことを書きます。それはこれ。

「業務のコスト感覚を大切にしよう」

ということです。「割に合わない仕事には気をつけよう」ということです。

よくライター界隈でこんな言葉を目にします。

「どんなに安い仕事でも絶対に手を抜かない」

これ自体は間違っていないし、ど正論だと思います。その通りでしょう。私もそう思います。しかし、この言葉には落とし穴があります。

「手を抜かない状態って、どんな状態?」

実はこれ、自分以外誰にもわからないのです。記事のベストな状態って、決まっているわけではありません。ただ、これは暗黙の了解でこういう意味を持ちます。

「できる範囲で手を抜かない状態」

「そりゃそうだ」ということなんですが、じゃあ「できる範囲」ってなんなんだ、ということになるんですよ。そこが問題。そして、一番大事なところ。

つまり、記事のテーマと記事の単価を見て「この記事のできる範囲ってどこまでだろう?」とライター各々が考えなきゃいけないのです。それができていないと「手を抜かない」なんてできないし、結局逆に「なんとなく」な仕事をやみくもにやってしまいます。

それでは「できる範囲」をどう設定すればいいのか。僕はこの基準を明確に持っています。

記事の執筆には、ざっくり分けて5つの段階があります。

①企画②取材③構成④執筆⑤校正

僕はどんな単価の記事でも③構成④執筆⑤校正に関しては変わらないクオリティで記事をつくります。しかし、①企画②取材には差をつけます。

記事単価が高くなれば「企画」「取材」の内容を変えるのです。ここでコスト管理を行っています。

例を挙げます。例えば「ダイエットサプリ おすすめ」というキーワードで記事をつくるとします。

安い単価の記事の場合、僕の情報源は公式サイトや口コミサイト、販売元への電話取材です。しかし、記事単価が高くなれば、僕は実際にダイエットサプリを購入して時間をかけて体重変化を試した体験記事を書くことでしょう。さらに記事単価が高くなれば、報酬をつけて複数人のモニターを募集すると思います。他にもいろいろ手段はあるでしょう。

僕は記事の額によって、明確に記事の質に差が出ます。記事単価が上がれば、精度の高い取材に時間を使っても大丈夫ですから。これが高額な記事報酬を受け取る上での責任だとも思っています。記事報酬が高いのに、安い記事と同じような質の記事を納品するわけにはいきません。

予算(報酬)が上がれば上がるほど、取材の規模を大きくして、品質の高い記事をつくれるようになることが大事です。

逆に「~円なら在宅取材しか無理だな」としっかり判断できるようになりましょう。その感覚が身につけば、コスト管理は簡単にできます。

「どんな記事でも手を抜かない」というフレーズは正しくは「どんな記事でもできる範囲を見極めて、そのうえで手を抜かない」ということなのです。そこを見誤らないようにしましょう。

あくまでこれは僕がライターでメシを食っていくために個人的に大切にしていることです。僕と考えの違う人を否定するつもりは一切ありません。ただ、「この考え方は腑に落ちる」「記事単価の差をどう受け止めればいいかわからなかった」という人は参考にしてもらえるといいなと思います。

大塚拓馬が2020年にやりたいこと

最後になります。僕が2020年にやりたいと思っていることをいくつか書きます。

①グルメ取材記事

福岡のグルメ深掘りにもっと力を入れていこうと思っています。得意分野にしていきたいです。

②履歴書・職務経歴書執筆サポート事業

ココナラでテスト販売しており、受注が来ており、喜んでいただけているので、本格的に進めたいと思います。

③Webライティングのフィードバックサービス

1記事3000円程度で手書きの詳細なフィードバックをお送りするサービスを開始しようかと計画中です。「ライティングは他者の目と推敲によって伸びる」という僕の考えを具現化したサービスにしたいと思っています。

④個人のウェブサイト運営

僕の公式サイトを立ち上げ予定です。SEO対策記事を数多く上げ、形になってきたところで公表します。僕の仕事の窓口にもしていきたいです。

⑤モチベーション管理システムの強化

これまで自律して業務を行う中で「仕事をするとお金がもらえる」という状態で、毎日稼いだ金額をシートに記録していました。

その結果、僕は「今月いくら稼いだか」という部分が気になって仕方がなくなり、「いつも仕事に追われている」というつらい状況に陥りました。いつも不安だったような気がします。

仕事と同じように、健康や家事、育児なども大切なのに、仕事の達成度だけが可視化されていたのが原因だということに、大晦日に福岡から岡山に向かっている車中で妻に相談して気づきました。妻もそんな私の姿が気になっていたようです。

そこで健康行為(運動など)や家事、育児も仕事と同じ単位でポイント換算して、「充実度」として一括管理をしてみてはどうか?ということになりました。仕事以外でも僕の一日の充実に関わる行為は全てポイントをつけて、管理しようという考え方です。

こうすることで、仕事だけに追われる生活から抜け出そうという発想で、僕も手ごたえを感じています。どうなるかはわかりませんが、妻とよく話し合い、来年度の自己管理の方法を岡山滞在中に明確にするつもりです。

2020年もよろしくお願いします

いろいろ書きましたが、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

2020年も精一杯頑張りますので、今年もどうぞよろしくお願いします。

面白い記事、書くぞー!!!!!

サポートをいただけた場合は、今後の取材活動のために使用させていただきます。